もっと頑張らなきゃと思う時
『こんなじゃダメだ』
『なんでもっと頑張れないの』
『みんなは努力できるのに、私だけ出来ていない』
ほら…だからダメだったじゃん、私。
22時以降、ベッドに入って目を瞑るとそんな気持ちに襲われる。
”挑戦したとき”や、”大きな仕事が終わったとき”、
”先輩や同僚と一緒の業務をしたとき”
その日の夜はだいたいこの気持ちだ。
失敗や、小さなミスにばかり目が向いて
自分がどれだけダメだったのかを探して見つけてまた凹む。
なぜか良い評価は素直に受け入れられない。
「そんなはずない」とまた自分を否定する。
困ったものだ…。
この日まで頑張ったことは必ずある。
人とは違う裁量かもしれないが、自分なりの努力はしたはずだ。
必死に向き合ったはずだ。
それでも”自分を褒めてあげられない人”は
きっとこの世の中に大勢いるのだろう。
きっと私だけじゃない。
評価の世界は残酷だよね。
しんどいよね。
頑張っても頑張ってもまだ先があるように感じて、
これじゃダメだって自分を鼓舞して、
また前を向く為に自分を叱る。
「人と比べなくていい」なんて綺麗事で、
比較して優劣を考える。
逃げたくなる気持ちを押し殺して、
唇かみしめて、またすぐ来る明日と戦う。
きっとそんな人は私一人じゃない。
溢れそうな感情を抱えた私に、
ある定年前の男性の先輩が言った。
「そう考えこむ自分を素敵だと思いなさい」
”なんでこんなことができないんだ” そう思っていい。
そう思うことは何もおかしなことじゃない。
『私はもっとできる』と、
今の自分に満足していないからこそ生まれる感情だ。
その気持ちを大事にしなさい。
いつか失ってしまうかもしれない淡い感情なんだから。
”もっと頑張らなきゃ”と思う時、
その時は必ず前にゆっくり進んでいるよ。
大丈夫。
マイナスな感情を知らない人は、人の痛みに気づけない。
大丈夫。
君が”頑張っている”から抱える感情なんだから。
とても素敵じゃないか。
人の言葉は偉大だ。
不思議とそんな気がしてきた。
だから、届いてほしい。多くの人に。
明日もきっといい日になる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?