見出し画像

ワクワクホラージュブナイルの影に淡い青春の情景「ロストボーイ」見た

鑑賞:2021.1.1、記事公開:2021.1.4
監督:ジョエル・シューマカー、脚本:ジャニス・フィッシャー、ジェームズ・ジェレミアス、ジェフリー・ボーム

2021年一本目は自分を見直すために子供の頃何度も見たこちらの作品を。


パッケージは買ってあったけど、面白くなかったらどうしようかと思い見れたかなった。いざ見て見るとかなり面白かった。
良くできているのもあるけど、覚えてたよりも随分絵がいい。
何より吸血鬼モノの魅力の一つであるお耽美がちゃんとあった。年頃の青年たちが妙に色っぽく撮れてて、これはアレだ例の奴だと思ってウィキを見たら監督のジョエル・シュマッカーさんはゲイを公言してる人だった。やはりあの色っぽさはそういう価値観を持ってないと撮れないだろう。子供にはわからない要素ですね。

子供の時は特殊効果が使われてそうな映画は全部見たくて連れて行ってもらった気がする。
役者的には「グーニーズ」や「スタンドバイミー」で個性的な配役担当コリー・フェルドマン目当てだったと思う。他に知ってた人はいないはず。コリー・フェルドマンあんまり見なくなっちゃった。
不良役のキーファー・サザーランドも良かった。当時はすごいおっかない印象だったけど、今みると越してきたばかりのマイケルにも結構優しい。良く考えれば強面だけど妙に優しい方が怖いっちゃ怖いか。力押しではなく甘く誘うのは吸血鬼っぽい演出だろうか。
他に良かったのは「ブロードウェイと銃弾」がよかったお母さん役のダイアン・ウィーストさん。なんか他ではあまりみない空気感でいい。

当時は、「グーニーズ」や「スタンドバイミー」が当たってたので、同じ子供が主役でオカルトものの企画はどうだろう、という発想ではないだろうか。おそらく子供を対象にした作品だろうけど、艶っぽくて不穏で青春の遣る瀬無さみたいなものがとても素敵に表現されてて、子供に伝わるの?という部分も多い。でもそこが今になって見直そうと思うくらい、何かが残っていたのだろう。好きなだった作品が何十年ぶりに見ても面白かったのはラッキーだった。

いい年明けになったと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?