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予告編炸裂!超絶映像で何かやってくれそう系ノーラン作品「TENET テネット」見た

Tenet/2020年
鑑賞:2020.10.05、記事公開:2020.10.06
監督・脚本:クリストファー・ノーラン

世界最強の厨二病患者クリストファー・ノーラン監督の新作。
ネタバレを警戒していたがようやく席が取れたので劇場へ。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ネタバレあり!※ ※ ※ ※ ※ ※ 

みんなの好きなやつだー
ワンシーンワンシーンが緊張感があってよかった。そして、どこを切っても男の子の好きそうなアイテムがぎっしり。

お話は複雑だけど、あんまり説明する気は無いみたい。この辺はやはりノーランは映画作家なのだと思う。SF作家でもストーリー作家でも無い。観劇時の高揚感が何より高い。

映画は面白いが初見では分からなくて当たり前。映画というかほとんどアトラクション。
凄い。
やはり巻き戻りに入ってからの映像がテンション上がる。ただ、何が起こっているのかさっぱりわからないところはストレスが溜まる。後でスッキリするのかと思ってたらそうでもなかった。

冒頭の襲撃シーンとかいろんな映画で似たシチュエーションのシーンは見てるはずだけど、それでも目新しく緊張感を出して見せるアイデアがあるのは凄い。んで、そういう気遣いやアイデアがどのシーンにも当然のように注ぎ込まれているだろうと考えると目眩がして来る。

今回はカッコいいお兄さんコンビがいい

主演のジョン・デヴィッド・ワシントンさんは「ブラック・クランズマン」と今作で2回目の拝見。相変わらずいい感じ。個人的にはお父さんよりもキュートで素敵。
ロバート・パティンソンさんは実質初めて。この人が次のブルース・ウェインですか。そうですか。(あのシーン画面暗くて何やってるかわかんないし)お話をいまいち飲み込めて無くて、劇中でどんだけ凄い人なのかいまいちピンときてないけどやたらイケメンだった。
エリザベス・デビッキさんは相変わらず圧倒的美人。やたらでかいけど素敵。

映像は飛行機が飛行場を移動しているだけなのに、ドキドキする映像になってるの凄いと思って調べてみたら、ホイテ・ヴァン・ホイテマさんという人でインターステラから組んでる人みたい。ファイター以降は大体見てる。見せたいものをカッチリ見せるけど、背景の解像度も密度も高い、なのにどこかスッキリとしたシャープな空間感が気持ちいい、そんなイメージの映像が印象に残ってる。
音楽やキャストもすごくて単純に映像だけの問題では無いんだろうけど凄い。

note追記

映画作家度が高いとはいえヒッチコックやキューブリックとはちょっと違う感じがする。
どの辺だろうか。
ストーリーが分からなくてもいいし登場人物に感情移入する暇も勿体無いとなるとスピルバーグでもない。リドリー・スコット程アート寄りでも無い。デビットリンチ系の天才肌でもないし、ウェス・アンダーソンのようなセンス命でもない。
人物にあまり興味がなさそうで言えば近いのはやはりキューブリックか。B級素材を超ハイクオリティに撮るところも似ている気はする。
J・J・エイブラムスの「盛り上がりゃいいんだろうよ」というトンデモなノリをキューブリックをお手本にして撮っているというあたりがしっくり来るかも。

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