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2024年は「再読」年とする―私の「古典」づくり

今、読みたい本が、人生イチ多い可能性がある。
noteやTwitterで、日々、読書好きの皆さまのおすすめ本情報に接し、心の積読はどんどん増えていくばかりである。
 
だからこそ、2024年は「再読」の年にしたい。

自分だけの「古典」のために

 長らく、茶ぶどうは「再読」をほとんどしていなかった。

小学生のころは、図書室で借りたい本は限られていたので、同じシリーズを5周も6周もした。『おちゃめなふたご』シリーズなど相当読んだ。

ところが読書録をつけ始めたころから、市の図書館に一人で出入りすることが多くなった。主にドイツ文学の棚を訪問していた。(ミヒャエル・エンデとヨースタイン・ゴルデルが好きだったので)
そして学生になったころ、テクノロジーの恩恵が地方自治体にも及ぶや、図書館はネット予約システムを稼働。このため、市内の全図書館の蔵書を家にいながらにして検索・予約できるようになった。読みたいと思った本は、ほとんどなんでも借りられるようになったのだ。
同時に、一般家庭へのインターネットの普及で個人サイトが雨後の筍のごとく現れ、書評サイトなどで人さまのおすすめ本紹介に触れる機会が格段に増えた。次はこれ、次はあれが読みたい……

私は、一度読んだ本はそれっきり、読書ノートに記録したら満足して、「さあ次、次」と別の本に手を出すようになった……
 

繰り返し読む自分だけの「古典」がない人を読書家とは呼びたくない
という趣旨の渡部昇一先生の言葉を昨年どこかで読み(読書ノートのどこかに書いてあるのに見つからない、記録の意味あるのか)、
私ももう40過ぎたのだし、再読を積極的にして「私だけの古典」を作ろう、と思った。
 

既に確定している茶ぶどうの「古典」

『鏡のなかの鏡』ミヒャエル・エンデ
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
『銀の匙』中勘助
『ラピスラズリ』山尾悠子
『えーえんとくちから』笹井宏之
 
……ベスト本10冊を選びたい、という気持ちは7年前くらいからあって、目星はつけているのだが、増える一方で絞れず。
現状はこの5冊かなあ。

今年、再読を目指すもの(~春)

「再読」を絵に描いた餅にしないために、読む本とだいたいの時期を決めておく。この季節によい、という本もあるし、本当になんとなくの本もある。

『地の星 なでし子物語』伊吹有喜 ←最終巻を待っています
『献灯使』多和田葉子
『11』津原泰水
『人間の条件 そんなものない』立岩真也
『サマータイム』佐藤多佳子
『家守綺譚』梨木果歩
『ラピスラズリ』山尾悠子 ←2023年は2回読みました
『歪み真珠』山尾悠子
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹 ←去年出たやつ読みたいので
『紫の砂漠』松村栄子
『柿の種』寺田虎彦
『エバーグリーン』豊島ミホ
『自由の牢獄』ミヒャエル・エンデ
『人間の土地』サン=テグジュペリ
『My Name is Mina』David Almond

今年、再読を目指すもの(夏)

『高丘親王航海記』澁澤龍彦 ←たしか南の方に行く話だったような
『夢の宇宙誌』澁澤龍彦
『テレビジョン・シティ』長野まゆみ ←これ夏っぽくないですか? 
『村田エフェンディ滞土録』梨木果歩
『プラネタリウムのふたご』いしいしんじ
『夜市』恒川光太郎 ←これは夏ですよね?
『銀の匙』中勘助
『菩提樹の蔭』中勘助
『塔里木秘教考』中野美代子
『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子
『想像ラジオ』いとうせいこう
『Skellig』 David Almond
『River Boy』 Tim Bowler
 

今年、再読を目指すもの(秋~)

『旅をする木』星野道夫
『図書館の魔女』髙田大介 ←続刊を待つこと〇年……
『楽園のカンヴァス』原田マハ
『完本 日本語のために』丸谷才一
『増補 日本語が亡びるとき』水村美苗
『月の砂漠をさばさばと』北村薫
『製鉄天使』桜庭一樹
『最後のプルチネッラ』小島てるみ ←文庫出たら必ず買うのに
『船上でチェロを弾く』藤谷治 ←『船に乗れ!』の前に読んでみるテスト
『船に乗れ!』藤谷治 
『つばくろ越え』清水辰夫
『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子 ←ほぼ「古典」入り確定
『鏡のなかの鏡』ミヒャエル・エンデ
『カードミステリー』ヨースタイン・ゴルデル
『Walk Two Moons』 Sharon Creech
 

……シリーズものもあるので、再読だけで50冊以上になる……
図書館は週あたり1冊しか予約しないつもりで行かないと……
 
さて、皆さんが繰り返し読む、「自分だけの古典」は何でしょうか?
 



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