饒舌、郷愁、暴走。「ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー」
NetFlix配信。「ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー」を見る。
およそ30年ぶりの新作。主人公アクセル役のエディ・マーフィが全く老けていない。年を取っても健在のマシンガントークとパワープレイの捜査で大暴れ。車を盗む、壊す、そして捕まるの90's風の破天荒ぶりは健在。そして懐かしさがあった。
振り替えれば、エディの映画は地上波夜9時の常連だった。
「ビバリーヒルズ・コップ」3作に「48時間」、「星の王子 ニューヨークへ行く」、「ナッティ・プロフェッサー」のメジャー所からマニア系「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」まで。まあ定期的に流れていた。フジの「ゴールデン洋画劇場」が特に多く「ナッティ・プロフェッサー」が日テレの「金曜ロードショー」の印象がある。
やがて「ゴールデン洋画劇場」も「日曜洋画劇場」も終わり、「金曜ロードショー」もジブリばかりになるにつれ、エディの顔を見る機会も減った。それで、不定期にニュースで近影を見て「老けないな、この人」と思う位に見なくなっていた。
でも、実際に久々に動くエディを見ると、しわ、たるみが確認できて、当たり前だが年を取っていた事に気付かされた。同時に娘との関係に悩むアクセルと同じく、この人もまた、酸いも甘いも味わってきた証にも見えて、それがまたエモーショナルだった。
そうとはいえ、近隣住民大迷惑の捜査はハチャメチャそのもの。
こち亀ならぬ「こちらアメリカビバリーヒルズ警察署」始末書フォーリー状態で、今作の相棒のジョセフ・ゴードン=レヴィットはスマートに見えて実はヘタレな中川ポジションになっていた。奇しくも「ゴールデン洋画劇場」も「こち亀」もフジの土9と日7だ。これも本作を見て感じた懐かしさの一つといえる。
本作の好評を受けて早くも第5弾制作に動いているとの事。頼もしい限り。
まだまだ暴走と爆笑を届けて欲しい。