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東証マザーズに上場した日の話

※この記事は過去にはてなブログで記載していたものの転載となります。(2012.6.26のモブキャストが上場した日の記事)

今回はあとから読み返せるように日記形式で書いてみます。

昨日無事、東京証券取引所マザーズに上場しました。上場すると何か変わるのかというと見える風景が特に変わった印象はありませんでした。

今回の上場にあたり、私は社長やCFOのような役割はなかったため、初めて東証という場所に行ったことが唯一新たな経験でした。早朝から待機していた目白台の証券会社の控え室から移動し、午前11時ぐらいから、兜町の東証でで実際に鐘を鳴らしたり記念式典に参加したりしたのは、ベンチャー経営側に行って初めての経験で、もう二度と経験できないことかもしれないなと思うと、なんだか感動しました。

東証でのセレモニーが終わった午後、証券会社の偉い方々と丸の内で会食した後、会社に戻るとたくさんの花と電報と記念品が届いていました。上場というのは、新興市場であれ、やはり会社が大きくなっていく過程で、人生における結婚のように重要な節目なのだ、ということを改めて痛感しました。

夕方、役員で近所のTYハーバーで、簡単におつかれさま会をしました。社長が個別に一人一人に声をかけてくれました。こういうのは区切りのときにはとても重要だと思っていたので嬉しくすっかり安心してしまい、なんだか伝えたいことを伝えられたのか心配になりました。結婚式の二次会のような感じでした。

おつかれさまでした会のあと、社員には申し訳なかったのですがそのまま帰りました。閉店5分前の銀座シャネルで記念品を買うためでした。

わざわざ記念品を買ったのは、私にとって起業をせず代表の藪と約束してモブキャストにコミットしたことの一つの理由は、会社を上場させて前に突き進めることだったので、昨日は一つの区切りだと決めていたからです。また創業して7年間やってきた前職の会社をやめたときは、あまり区切りらしい区切りに出来ませんでした。

その後家に戻って、普通に嫁が作った晩ご飯を食べて、午後11時にはソファーでそのまま寝てしまいました。(かなり緊張した一日であったため正直疲れていた)2時ぐらいに子どもの夜泣きで目が覚め、風呂に入ってそのまま寝ました。

そんな一日でした。

そして翌日、毎朝10時に行われる全社朝会の直前に初値がついた連絡が届き、証券会社の株価メニューに時価総額が表示されたのを確認して、上場企業になったことを実感したのでした。

全社朝会では、創業から社長の一番近くで働いてきた一人である取締役の石井が、上場した紆余曲折があった会社のこれまでの話とこれまでの思いの話をみんなの前でしたのですが、涙を誘うかなりいい話でした。

この記事は「投げ銭」記事です。ポジティブにお金が回る仕組みにしてみたいと思いました。記事をおもしろいと感じてくださった方は「投げ銭」をよろしくお願いします。