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TaMaRiBaスタートアップリスト:第一社「やる気不要の自習サービス


ある日、日本IBMで働く若手戦略コンサルタントたちに指令が下った。この日を境に、イケてるスタートアップ企業を調べ尽くす日々が始まった!本Noteは、若手コンサルタントたちの、ちょっぴりゆるくて、わりと真面目なリサーチドキュメンタリーである!!

<!--本Noteに登場する人物、企業は全て実在しますが、原則無許可で勝手に調べているだけですので、
最新の正しい情報は公式サイトなどをご確認ください。また、登場人物の感想・意見は日本IBMを代表
するものではなく、あくまでも個人の感想・意見になります。-->

今日の主役「Herazika」は、ナマケモノのための、やる気不要のオンライン自習室。やる気がないのに自習って、私にはいまいちよく分かりません。それに、無料のオンライン自習室もたくさんある中で、ここは3000円くらいする。ただこの会社、TaMaRiBaでも取り上げた「SHOGUN PITCH」では最優秀賞を貰ってたり、あちこちのビジコンを総なめしてる。適当なことを言ってるわけではないらしい。一体何が凄いのか、ゆるく真面目に調べていきます!

登場人物


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日本IBMの戦略コンサルタント1年目。
この企画を謎形式に落とし込んだ仕掛け人。

兄弟構成は姉がいる弟。
最近の弟らしいエピソードは、
放置していた家具を組み立ててもらったこと。

大学時代に小さなオンライン英語塾を運営していた経験があり、スタートアップの話を聞くと
フラフラと近寄ってきて「ミウラが あらわれた!」と表示され突然戦闘が始まるので要注意。
教育系スタートアップや特殊な技術を持つスタートアップを罠に使うとよく捕れる。

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日本IBMの戦略コンサルタント3年目。
この企画をノリノリで後押ししたヒト。

兄弟構成は弟が1人。最近の姉らしいエピソードは、クリスマスプレゼントを選び始めたこと。
なんとミキ家のサンタクロースの正体はブラコンの姉だったのだ...!

最近、プロジェクトマネージャーに初挑戦。
ひぃひぃ言いながら、プロジェクトを成功させるために奮闘中。
人の感情を動かすことに興味があり、エンタメ×テクノロジーが大好物。
「あんなこといいな♪できたらいいな♪」を常日頃考えている夢想家。
学生時代は「夢想を実現するためなら、テクノロジーはどんどん活用するべきだよね!」
という考えのもと、ド文系ながらハッカソンで優勝した経歴を持つ。

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日本IBMの戦略コンサルタント3年目。
ミウラの呼びかけに面白そう!やる!と2つ返事したヒト。

「コンサルタントって何してるのかよくわからなくない!?」と興味本位で入社し早3年。
2年目に経験したベンチャー立ち上げプロジェクトで、新規事業の面白さに目覚める。
思わぬところで面白いものに出会えるからこの仕事はやめられない。

大学時代は、工学部で人工心臓の論文を書き、寝るまを惜しんで様々な業界のアルバイトに打ち込む。
好奇心と共に突き進み形成された唯一無二のバックグラウンドが、実は今を支えていたりする。
仕事の合間は姉と旅行に行きがち。最近はイタリアへ行きました。最高でした。

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TaMaRiBa Startup List とは?


~とある平日の夜~


ミキさん、お疲れ様です。今日はよろしくお願いします。ヤマザキさんはまだ移動中ですかね?間に合えば良いんですが・・・。

あ、おつかれさまです。おうちに無事に帰宅しました。

・・・?え~っと。じゃあ、進行とかは諸々ミウラさんに任せて良い感じかしら。これはどんな企画なんだっけ?

ありがとうございます。この企画についてですが、今手元にですね、17社のスタートアップリストがあるので、これらの会社全てについて、我々でだべりながらリサーチして、「もっともTaMaRiBaらしい企業」をいくつか選びだそうではないか、という不定期連載企画です。今回は、顔が三角形をしているヤマザキさんがリサーチ担当で「やる気不要の自習サービス」こと「Herazika」について調べてもらいました。

ヤマザキさんが調べて、私たちはなにするの?

「でもお高いんでしょう?」って言います。


😢

ナマケモノのための自習サービス"Herazika"


じゃあ、Herazikaヘラズィカについてだね。これ、発音は「ヘラジカ」じゃなくて「ヘラズィカ」らしいよ?公式サイトにもカタカナで書いてあるぜっ。拘りなんだなぁ、きっと。

確かあれですよね、あの、ナマケモノのためのサービスみたいな。

うん、そうそう。イメージ、このオンライン会議を、みんなカメラオンにして勉強してるみたいなのをアプリ化したようなものなんだよね。不思議なシステムで、このアプリ登録している人だけでチームができてて、チーム内で、例えば週に何時間以上この学習をやりましたみたいな。チーム別で目標みたいなのを達成したりすると、報酬貰えたりするんだって。

で、これって、アプリの管理者、つまりプラットフォームの管理者じゃなくて、アプリの参加者である自習生のチームメンバー、ユーザー同士が、他の人にちゃんとやってよっていう仕組みを作ってるわけじゃない?それはすごいうまいことやってるなぁって思った。流行り始めたら勝手にこう、増殖していく感じ。

それはサービスが、、無料なんですか?

有料だよ。えー、今はキャンペーン中で月額500円らしいけど、基本は月額3000円らしくって。

ちょっと思ったんだけど、勉強をやっていますっていうアピールだけだったら、私が大学生のころ、インスタでそれを発信するのが流行ってた気がしていて。インスタだったら無料なわけじゃない?お金を払う要因ってなんなんだろうっていう。

ま、1個はなんか、モチベにつながりそうじゃない。3000円払ったなら頑張ろう!ってなる人たちがいそう?って思った。高級パーソナルジムみたいな。

多分、提供してる機能としては、頑張れば個人でもできることだよね。いわば勉強会だもん。例えば私も、社内の同じチームの人たちと5人くらいで、目標を決めたの。例えばMさんだったら英語とか、Nさんは韓国語検定、私だったら簿記取りますって決めて、みんなでその実績を毎日slackに投稿してる。Herazikaはまさにそれがそのままアプリ化されてて、ニーズがある。あるんじゃないかと思うけど、お金は払わなくてもやろうと思えば個人でもなんとかやれちゃうみたいな感じだね。

まさにHerazikaの無料版、みたいなサービスもけっこうありますよね。私も一時期使ってたんですけど、スタディプラスとか。勉強内容を投稿するSNSみたいな。あと、オンライン自習室でも色々ありますよね、無料のZoom自習室。そう考えるとやっぱりこう、チームを組めたり、強制力をどれだけ強くできるかが価値なんでしょうか。

最近聞いた話で、IBMの知り合いが、凄い高額な英語教室に行って、そこが英語力を上げるのにかなり良かったっていう話を聞いたんだよね。イングリッシュカンパ二ー?だったかな。5社か6社くらい体験入学みたいなことをして、選んだんだって。で、そのポイントは本当に自分の弱みを見抜いて、結果にコミットしてくれるか、みたいなところを見たらしいのよ。


私がびっくりしたのはそのサービス、本当、月何十万とかの世界だったの。それを考えると、月3000円とかって格安だよなぁって思って。Herazikaの場合は競合が多すぎる気もするけどね。

かつ、その競合っていうのは無料でできてしまう、と。ミウラくん、そのあたりどうですか?経験値を持ってそうな・・・。

正直、なんていうんでしょう、効果があればお金を払うような気はします。このサービスの8割の効果を0円で得られるよりも、100%の効果をお金払ってでも得たいっていう人は結構多いと思うんですよね。ま、その英語のコーチングみたいな、月に何十万もかかるところもそうなんですけど、ああいうのも、一緒に伴走してくれる、背中を押してくれる人がいるっていうのと、勉強のカリキュラムを絶対に外したくない、みたいなので結構すごい金額を払う人たちがいらっしゃる。

それに、やりたい時に自分たちでメンバーを集めて勉強会とかをするのも、それもまあ、なんだかんだ大変っちゃ大変なわけで。それが気楽にすぐ開始できるっていうことを考えると、納得はできますね。チーム系のサービスとして、みんチャレとかっていうサービスもあって、それも5人でチームを作って、チャットで写真を送ったりして活動を報告して応援し合うみたいな感じなんですけど、それもHerazikaよりさらにライトな感じで、ちょっとポジションが違うような気もしますし。


うんうん。それで言うと、予約機能っていうのがあんまり他にはないのかなって勝手に思ってて。我々で言うインビテーション、強制的にそこに置いといて、キャンセルの回数が決まってて、強制力がある、みたいな。

結構大人の方でも朝にこう、マクドナルドとかで勉強してる方ってそれなりにいらっしゃる気がするので、そのあたりの方々が使ってそうですね。なんか、カフェでの朝活とかってお店まで到達できれば集中できますけど、行くまでがやっぱり大変ですしね。

そう!そうだよね!カフェとかマクドナルドとか、あと無料のオンライン自習室?とかは、みんなと一緒に勉強できるけど、やっぱり無料だし、「頑張るための手厚いサポート」っていうわけにはいかなくて、結局自分で頑張れる人じゃないと意味ないじゃん?

でも、Herazikaのコンセプトは「人類はみんな自分ひとりじゃ頑張れないナマケモノで、そのナマケモノに頑張れる環境を与える」っていう感じだから、インビテーションとか、チーム制とか報酬とか、頑張るためにシステムとか運営が色々サポートしてくれて、環境のおかげで頑張れる。無料サービスとの違いはここなのかも!

図書館の自習室と塾の自習室、みたいな棲み分けがあるのかもですね。北九州予備校とか、ライザップとか、英語のコーチングとか、環境で頑張ろう!ってサービス、世の中に結構ありますもんね。

だね!キリもいいし、Herazikaについてはこの辺りにしよっか。実はこのサービス、子供向けもあって、私はそっちの方が伸びそうだなあって思うの。これからそっちの話をしよう。

「Herazika」のまとめノート


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Q.  Herazikaってなに?
A.  チームを組んで、みんなで頑張る、月3000円の大人向けオンライン自習室。
    オンライン会議の予約をすることができて、撮影もされるから強制力が強いし、
    チーム別目標への達成報酬とか、やる気がなくとも頑張れる工夫が散りばめられている。

Q.  無料の類似サービスに対して何が良いの?
A.  無料の類似サービスより本気で勉強したい人向けで、機能が豊富らしい。
    5人でチームを組むことができたり、勉強の様子が撮影されていたり、
    自習の予約機能があったりで、気楽に強制力のある自習に取り組める。

Q.  どんな人がどんな理由で使ってそう?
A.  勉強したいけど、忙しくてついつい後回しにしちゃう大人とか。
    カフェ朝活に挫折した・・・とか、勉強会に人を巻き込むのは申し訳ない・・・とかで、
    無料サービスにプラスアルファを求める人が使ってそう。

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子供向けHerazika「ヤルッキャ」


次は、子供向けHerazika「ヤルッキャ」についてだね。

このサービスのイメージとしては、例えば共働きのお家の方とかが、子供がちゃんと家に帰って自習してるかってのを知りたいってなったときに、このヤルッキャを登録しといて、で、16時になったらちゃんとここのリンクを踏むんだよって子供に言っといて、子供は自分の姿を映しながらそこで勉強して、で、その様子が、タイムラプスの録画みたいな感じで親に配信されるらしいのよ。

ま、なんかこれ、このやり方がいいか悪いかは多分賛否あると思うけどでも、全員が、全ての親御さんが子供の面倒見れないっていうのは事実だと思ってて。実は、こっちの方が需要ありそうだなって思ってるんだよね。料金もね、割と安めで月額980円。Herazikaは3000円だったけど。

てっきりこういうサービスって、勉強したいって思ってるけどつい遊んじゃうみたいな、勉強の意志がある大人とかを想定するイメージだったんですけど、子供を見守るために使えるんですね。ちょっとディストピア感ありますけど、でもすごく発想になかった対象なので、新しくて良いですね。

基本機能はさっきの大人向けと一緒でね、小学生とかだと、基本、チームは5人とからしくて、オンラインの画面で1人管理者がいて、5人の小学生がいるっていう状態。ま、塾、塾だよね、イメージ。で、先生も目が届きますよっていう話だと、さっき言った親御さんに動画届きますよってことと、あと最後、報酬とか、ま、これは実際どうかっていうのはちょっと微妙なんだけど。

これ、1ポイント、1円で、報酬貰えるらしいんですよ。ここからは、私の議論というか、前にちょっと教育サービスを検討した時の、言ってたことなんですけど。子供向け教育サービスを流行らせる一番のポイントは、親御さんがこのサービスを使いたいって思わせるような仕掛けを作るってのが、1番、実は大事で。で、1個がその動画が届きますよっていうのもあるんだけど、私が1番良いと思うのはさ。

子供の頑張りが、なんかしらの形になって、跳ね返ってくる。これは、お金っていう結構シンプルな跳ね返り方してるんだけど笑例えば継続的に2週間ぐらいやったら、そうだな、例えば体験公募のチケットがもらえるとか、お金じゃなくても良いんだけど、そういうビジネスの広がり方も、あると思うんだよね!

色々アワードも取ってるっぽくて、Herazikaの方は無料サービスとの違いを出さなきゃいけないっていう議論になったんだけど、個人的にヤルッキャの方は、私が親だったらお金払うかもって思った。

多分、その目的で塾に通わせる親御さんも結構いますもんね。勉強しなさい、みたいな感じで。

なんかあれだよ、進学塾。すっごく大変な中学受験とかのじゃなくて、とりあえずそんなにハイレベルではないけど座って勉強しましょうみたいな。そっちな気がするね。

自習っていう発想があんまり根付いてない小学生向けのオンライン自習室っていうのが、そもそもあんまり思いつかない領域ですし、競合が一般の塾とかだとすると、ポジションも違って、かなり面白い取り組みですよね。この新しい取り組みが本当に受けるかどうか、受けたなら後追いの競合にどう対処するかがウォッチしたいところですね!

ね。いやあ、サービスとしては面白いと思った。とても。ま、でも色々機能追加してますみたいなニュースもさっきあったので、まだまだ伸びていこうとしてるんじゃないかしらっていう感じがしますね。私はやっぱり「ヤルッキャ」が伸びるんじゃないかなっていう気がするな。

「ヤルッキャ」のまとめノート


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Q.  ヤルッキャってなに?
A.  子供が5人でチームを組んでみんなで頑張る月額980円のオンライン自習室。
    大人が1人ついていてくれるし、自習の録画が配信されるから、
    忙しい親御さんが安心してお子さんを任せられる。

Q.  競合に対して何が良いの?
A.  有名になった競合がまだあまりいない新しい取り組みなんじゃないかな?
    一般的な塾がこの役割を担っていたと思うから、そこをリプレイスできるかなって感じ。
    もしこの取り組みが成功したら、結構化けるかもだよね。

Q.  どんな人がどんな理由で使ってそう?
A.  忙しくて子供の面倒を見切れない親御さんが、塾と同じように使ってるんじゃないかな?
    塾に行かせるほどじゃないけど、学校の授業の予復習はちゃんとしてほしい親御さんなど。

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次回予告



次回は、ゲーム感覚で学習できる対話型アニメーション教材「すらら」を提供する「株式会社すららネット」さまについて調べます。群雄割拠の子供向け教材で、できたて企業が下剋上する秘策とは!?乞うご期待!


最もTaMaRiBaらしいスタートアップ エントリーNo.1
「ナマケモノのための、やる気が要らないオンライン自習室」
#リスキリング #英語部

自習生がちゃんとやってよって言い合うサービス
Herazika&ヤルッキャ


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