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不毛な地域活性化はもうやめよう。自律的経済圏の確立に向けた共助の社会システム

2022/05/24~2022/05/29の期間で5泊4日の山形出張に行ってきました。

Familyinnは、山形県の事業であるコレクティブ・インパクトのボードメンバーとして参画させていただくことが決まりました。

コレティクティブ・インパクトとは、行政や企業、NPOや自治体などの参加者(プレイヤー)がそれぞれのくくりを超えて協働し、さまざまな社会課題の解決に取り組むことで集合的(Collective)なインパクトを最大化すること、あるいはその枠組みを実現するためのアプローチを意味します。

https://www.sofia-inc.com/blog/9092.html

また、山形駅高畠町では、90分間の講演をさせていただきました。株式会社eumo代表の新井さんとも同日程で参加させていただき、お金の未来についてお話をお伺いすることができました。

さて、私はこれまで約20地域程滞在させていただきました。これから本格的に地域にコミットして活動を行うため、地域活性化に対する取り組みの違和感や、これからの私たちが生きる選択肢など思考の全体像をnoteにまとめてみました。
お時間ありましたら是非最後までご覧いただけると幸いです。

自分にとっての幸せは何か

僕が一番、心が震える程嬉しかった時はいつだろう。。
どんな未来が続いていると、幸せと感じ続ける生き方ができるだろう。
理想の"生き方”をよく考える。

心が震えるほど幸せと感じたことは、僕が大きな問題を起こした時に、まるで自分毎のように捉えて、共に泣き、僕のために全力で助けてくれた親友の存在だった。
親友の存在が、生きる喜びに満ち溢れさせてくれた。毎日、"生きるって最高だ!"心の底からそう思えた。仲間の存在は、どんなに最悪な状況でも決して自分を見放さない。どんなに苦しい状況でも自分の時間や労力がかかろうと、見返りを求めず助ける。生きることに喜びを感じていた。

自分の幸せを知る限り、そこに希望がある限り、生き方に拘りたい。幸せになるために生まれてきたのだから。

今日における社会の現状

さあ、今の社会の現状はどうだろう。
もともと孤独死/引きこもりが多い中、コロナ禍でさらに人の繋がりはなくなった。コロナだから会えないとか言う人間もいる。本当につまらない社会になってしまった。恋愛や友情より、「高学歴高年収を優先しろ」と子供に強要する親もいる。短絡的すぎてまるで未来のことを考えていない。未来に関心がない人間は気楽でいいのかもしれない。
かっこいい大人が少ない世の中で、世間体を守るコロナ禍の謎のルールや規制によって横のつながりも作りにくいのが現状だ。誰がこんな社会"生きたい"と思うんだ。誰も、幸せな生き方ができるとイメージできないだろう。
加えて、最悪な円安時代と言われている。物価が高くなり平均賃金は上がらない。人に頼ることもできなければ、普通に稼いでも生きていくことが難しくなっている状況だ。現状維持なのであれば、この時代生き抜くことはできないと誰もが理解できるだろう。このままでは若い世代だけでなく、全世代沈んでしまう。はっきり言って最悪な状況だ。何も考えずアクションを起こさない、むしろ足を引っ張る大人には怒りの感情が溢れている。。

もう地域活性化は辞めよう

最悪な時代に生まれてしまった。。
経済成長とか、地域活性とか無理なんじゃないか?
もういっそのこと辞めてしまおう。

人口が減っている。そんな中で『人口を増やそう!』というパイの奪い合いをした地域活性化は適切なのだろうか?
全ての地域は活性化出来ないことは自明だ。そして、本当に住民の方々は活性化を望んでいるのだろうか?

とある地域では、若者や子供がいない。上京やIターンをして、もうこの地域に戻ってこないこと受け入れている住民の方々もいる。その場合は、地域を肯定的に閉じる選択をする。「今を生き切った。私たち世代で楽しく生きていければいいね」と。この選択はこれでよいのではないだろうか。若者や子供が地域に帰って来ないのであれば、活性化する必要がないため、"閉じる"選択をする感情の働きは当然だと思う。

しかし、国の命令→県→行政→地域起こし協力隊という流れで人口増加の指令が出されるため、住民の意思に反映なくとも活性化を目指すことが多い。誰一人と住民が活性化を望んでいないのであれば、不毛な活性化の取り組みは辞めにすべきだと思う。活性化に必要な域外のリソースは限られているからだ。

一方、子々孫々のため、次世代の未来のために、強い意志を持つ方々もいる。未来を生きたいと思う若者や子連れのお母さん方に熱意が溢れる傾向が多いように感じる。

私の経験上で恐縮だが、未来への意志は暮らしている環境によって感情の働きが左右されていることが分かる。
活性化を目指す一つの手段として、域外の人間を受け入れる移住者/関係人口の資源は限られている。
なので、僕の願いは先ず"この地域を閉じるのか"、はたまた活性化に向けて"地域を開くのか"決めるべきだと思う。これは外部の人間が決めるのではなく、住民の声を反映させた上での意思決定が必要だ。

目指すべき未来

不景気な社会では、消費が減る→物,サービスが売れない→売り上げが減る→雇用,給与が減る のデフレスパイラルが生じる。
税収は縮小することは自明なので、地方が国から貰っている補助金や交付金も削減されることは自明だ。

引用先:https://www.youtube.com/watch?v=uVtB_-kSNh0

最悪な社会情勢の中で生まれた私たちが生きる道は何があるだろうか。
グローバルで戦う人もいる。それ以外の選択肢であれば、社会情勢に左右されない自立的経済圏を確立することではないだろうか。
自分たちで生産して自分たちで消費する。消費をする時は、[自分たち]と言える仲間のものを選択する。地域コミュニティの中で循環する経済圏を確立することができれば、強く生きていくことができる。しかし、外注や輸入をして経済が域外に多く流れている/独自財源ではなく交付金など大きなものに依存している場合、自立型経済圏の循環は成し得ない。

自律的経済圏は、水(赤色矢印の独自財源)を入れ続け、バケツの穴(青色矢印の外注,輸入の穴)を埋めて、バケツの中(地域経済)に水(経済)がいかに循環させるかが重要だ。

自律的経済圏を確立する

ここからは、プロセスの話。
自立的経済圏の確立は、自律分散組織(DAO)のプロセスと似ている気がする。DAOや地域再生に成功しているまちづくりには共通項がある。
▼大枠のプロセスは以下
①キーマンが集う
②ビジョン策定
③産業作り(共同出資含め)
④産業が回ると協力者に還元
⑤人が集う
⑥各々で産業作りを繰り返す
⑦コミュニティ内で経済循環(地域通貨)
⑧期限切れのお金はコミュニティにプール
⑨プールされたお金はコミュニティ内でどこに充てるか決める

※①〜⑨まで抑えた各解決策,注意点は別のnoteに記載したいと思います。

社会構造のあるべき姿

地域経済循環は、共助の関係性にある。このような地域コミュニティをたくさん作っていかなければ未来はないと危機感を強く感じる。一方、このような社会構造が構築できれば、私たちの生き方も大きく変わると思う。
未来への希望に向けて、大きな一歩を踏み込みたい。

今年中に、自律的経済圏の確立に向けて、共に活動させていただける地域を探しています。もしお誘いいただき、条件が合えば定期的に通う or 移住します。気軽にご相談もできれば嬉しいなと思っています・・

Familyinnの会社メンバーも募集しています

Familyinnは、自律的経済圏実現に向けて3段構造でアプローチしています。各事業拡大に向けて動いております。
会社で働くことに興味ある場合、先ずはカジュアルにお話ができると幸いです!

▼ご連絡先はこちら
Twitter:https://twitter.com/Tx23_xxx
Facebook:https://www.facebook.com/tomoya.sugimoto.737/

自身のnoteは思考のアップデートする度にnoteに記載しています。取り組みを行う中で新たな気づきや発見があるため、変更点もございます。予めご了承いただけると幸いです。
また、自律的経済圏確立における異なる視点等ございましたら、是非ご意見いただけると嬉しく思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社Familyinn代表 杉本朋哉

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