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2021年10月新刊|『MEZZANINE Volume 5 AUTUMN 2021』

前号の発売から17カ月——
ついに、昨日、あの最新刊が発売しました。


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その名も、

 『MEZZANINE』

♪ジョワ〜〜ン(ドラの音)



そして、安心してください。
読めなくてOK。
今でも書店さんからは「メ…メ…メ、メッツァ……メッツァンイン…?を2冊」とおそらく「PIZZA(ピッツァ)」に影響を受けたであろう謎なご注文を受けることもしばしば。(最近は「メ…メ…メ、」の時点で理解できるようになりました。書店員さんいつもご注文ありがとうございます)

でもこの機にどうぞお見知り置きを。
なぜなら本書、毎号あらゆる方向からあらゆる見識を用いて、どこよりも多様に、挑戦的に、知的に、俯瞰的に、ユニークに「都市」を考察する、しかもあえて “プリントメディア” に重きを置いた、なかなかかっ飛ばした雑誌なんです。



名は、『MEZZANINE(メザニン)』と申します。




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2017年6月に創刊した第1号。ロンドン、香港、渋谷の次世代型プロジェクトを特集。「都市はイノベーションの培養装置である」


編集長を務めるのは、都市開発や施設開発の構想策定やそれらに関連するメディア編集・制作に携わる吹田良平さん。

吹田 良平(すいた・りょうへい)
株式会社アーキネティクス代表取締役。MEZZANINE 編集長。
大学卒業後、浜野総合研究所を経て、2003年アーキネティクスを設立。浜野総研時代、渋谷Q-front他、マイケルグレイブス、ベンジャミンウッド、アントニオチッテリオ等とともに様々な都市再生、建築プロジェクトに従事。アーキネティクス設立以降は、多数の都市開発、Mixed-use Devプロジェクトの開発戦略立案に携わる。『日本SCハンドブック』共著、『グリーンネイバーフッド』自著等がある。
https://www.archinetics-inc.com/


『MEZZANINE』第1号は、こんな言葉をイントロダクションに迎えて創刊しました。

地方はすでにある数多くのメディアに任せる。私たちメザニンは都市を受け持つ。生産・創造を優先するならば、地方都市もまぎれもなく都市である。メザニンは、都市の進化に向けた世界中の創造的思考錯誤やアイディア、プロトタイプやプラクティスに興奮する。「アーバンチェンジのためのアーバンチャレンジ」、メザニンが扱うのはそうしたテーマである。

世界中のアーバンシンカーの皆さまへ、メザニンへようこそ。




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吹田さんが2010年にポートランドの都市再生事例をいち早く取り上げた『グリーンネイバーフッド―米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた』(繊研新聞社)の刊行から10年を経て、現在の姿を追った第2号「Amazon Effect Meets Portland ポートランド第2幕」


発展を遂げ “理想の街” の名声を得た一方で、さまざまな社会問題を抱えるポートランドの今を取材した第2号。
ちょうどAmazonがアメリカ全土に向けて第2本社の候補地を呼びかけ、誘致合戦が繰り広げられていた頃で、その戦には各州のスタンスが色濃くあらわれていました。そうした時世のできごとからポートランドの核に迫った注目号でした。




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「起業都市(スタートアップ・シティ)」をテーマにニューヨーク、トロントを特集した第3号「テックジャイアントたちは、今なぜ都市をつくりたがるのか」


シリコンバレーのさまざまなテック企業が、まちづくりに力を注ぐ理由。
センシング技術、無線通信技術とAI技術の発展の先には、エネルギーの最適化だけに止まらない、そこに暮らす住民たちから得る「データ」を用いて都市自体を大きな“インターネット・オブ・タウン(IOT)”とする、文字通りの ”市街地戦” が繰り広げられていました。
Googleの親会社アルファベット傘下のサイドウォーク・ラボ(Sidewalk Labs)によるトロントの再開発プロジェクトを取材を収録した濃厚な第3号。




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コロナ感染拡大初期、今後の都市のあり方を見据えた第4号「都市の新関係論」はシリーズで最も売れた号

これまで手段の域にとどまる「スマートシティ」や「スタートアップ・エコシステム拠点都市構想」、「クリエイティブシティ」の3つの都市政策・経済政策が求めるゴールを結ぶヒントを、〈クリエイティブネイバーフッド〉という新たな都市構想にみた第4号。
編集時期がちょうど武漢市の都市封鎖のときと重なり、都市機能が制御されてゆく様を目の当たりにしながら、パンデミック後の都市性能の再考と再興に言及した時世只中を駆け抜けた一冊。




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そして、注目の最新号は、まさにアフターコロナの都市のありようを示す決定版。テーマは都市の「近接・高密性」の再考です。

立地・人口の集積が利益につながる「集積の経済」が唱えられ、本来業務活動の本丸であった中心事業地区(CBD:Central Business District)は、パンデミック以降その存在理由が大きく揺さぶられています。
「ベッドタウンで寝食し都心の業務地区に通勤する」という習慣が崩される今、都市は仕事やオフィスの集積ではなく、アイディアを形にするための必要なインスピレーションと潜在的な共創相手が近接・高密に集積する都心共創地区(CCD:Center Collaboration District)への転換が求められているのではないか——
本書では「都市の新しい近接・高密のありよう」を、世界や日本の変革事例やさまざまな分野のシンカーの考察から深堀りしてゆきます。


<新進気鋭の研究者・総勢30余名の寄稿を収録>

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経済学、経営学、社会学、空間情報学、都市計画の各分野の研究者、ビジネス界の識者、世界中のアーバニスト、総勢30余名の寄稿を掲載。
参加者に独立研究家・著作家の山口周氏や、東京R不動産ディレクターの林厚見氏、『進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(海士の風)の著者で話題の太刀川英輔氏、経済学者の飯田泰之氏など。各分野のエキスパートたちの視点から都市をとらえた充実の内容です。


<世界7都市の創造的な先進事例を紹介>

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ロンドンで新たな音楽ビジネスのHUBとなっているタイルヤード(Tileyard)、工業地区の倉庫跡地や古いビルを再生させ、元来根付いていたストリートアートを生かしたポートランドの企業オフィスエリア・エレクトリックブロックス(Electric Blocks)、スタートアップ企業が集積し人口が10年で700万人以上も増加している中国の深圳南山区、「支援型開発」として住民が自主的な活動を行う拠点や機会を生み出すまちづくりを目指した東京下北沢の「下北線路街」の取り組みなど、今号も世界で起こる都市の先進事例を紹介。
ロンドン、コペンハーゲン、ポートランド、深圳、バンコク、メルボルン、下北沢の7都市の取材記事を収録しています。

<目次>
・CBDの終わりの始まり。CCDの誕生/吹田良平
・都市はさらに二極化する/飯田泰之
・「偶然出会う場」としての都市の役割/遠山亮子
・都市の高密は知的生産活動の源泉である/中島賢太郎
・情報技術と大都市の未来/山本和博
・都市の公共空間がイノベーションの舞台になる/吉備友理恵
・創造性を鼓舞する都市変容へ/三木はる香、ビクター・ムラス
・目に見えぬ開放区をつくれるか/林 厚見
・VOIDが都市のダイナミズムを産む/山口 周
・「三密」、それとも「三蜜」?/清田友則
・コロナ禍の「フィルタリング効果」と都市居住/齊藤麻人
・テック業界の都市社会学者/武岡 暢
・現代都市の「境界と侵犯」/田中大介
・ひとり焼肉店から考える都市の近接性と高密性/南後由和
・協調行動の可能性/安田 雪
・間から見えてくる都市との関係性/岡橋 惇
・Narrative Urbanism/杉田真理子
・イスタンブール 小さなネイバーフッドの遊び場の観察/Ann Guo
・15-minute cityとCOVID-19/Clément Tricot
・ソーシャルネットワーク上の人工知能が都市密度について教えてくれること/Julien Carbonnell
・ロックダウンからの脱却としてのウォーカブル・シティ/Lorena Villa Parkman
・デイ・ドリーミング/Luisa Alcocer
・橋の下、大都市の論理と超ローカルな用途の間で/Morgane Le Guilloux
・都市空間のイノベーションマシン/穴井宏和、柴崎亮介
・「離散」と「紐帯」がつくる都市と人生の相互関係/武田重昭
・オフィス立地のピラミッドから、ワークプレイスの網の目へ/山村 崇
・迂回する経済とハイパーネイバーフッド/吉江 俊
・リモートワークの先に/織山和久
・「交配的都市」 進化思考から観る創造性都市/太刀川英輔
・近接・高密の上に載せるべきもの/吹田良平
・コロナ後遺症 情報を通じた自治/統制都市へ/山形浩生
・ニューヨークを再び楽しいところに/白石善行
ほか


徹底した取材と、幅広い分野の執筆陣による重厚な寄稿は毎号パワーアップし、今号は過去最高の208ページ!
吹田さんの色気と研ぎたてのナイフのような切れ味のある文体も、この雑誌の魅力の一つ。今号もパンチラインききまくってます。

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----------------【書誌情報】----------------
MEZZANINE Volume 5 AUTUMN 2021
編集長:吹田良平
ISBN:978-4-910352107
価格:2200円+税
仕様:B5変形/ 並製/ 208ページ/オールカラー
発売日:2021年10月27日
出版社:トゥーヴァージンズ
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▶︎公式サイト https://www.archinetics-inc.com/mezzanine
▶︎Twitter @Mag_MEZZANINE
▶︎Instagram @mezzanine.mag

『MEZZANINE』では制作にご協力いただける寄稿者・フォトグラファーの方々を募集しています。
詳細は本誌に記載しておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

P.S.
雑誌名『MEZZANINE(メザニン)』の由来ですが、

「ストリートレベルだと見えないものもある。でもビルの屋上からだとちょっと遠すぎる。鳥の眼と虫の眼の中間、『メザニン=中二階』くらいの高さから街を見るのがちょうどいい」

とのこと。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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