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イスラエル軍のガザ侵攻、アメリカの延期要請に同意、国連総会でも採択、人道なき戦いはいつまで続くのか、、、

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/10/27(第082回)」さて今週は、、、

イスラエル軍のガザ侵攻、アメリカの延期要請に同意、国連総会でも採択、人道なき戦いはいつまで続くのか、、、

イスラエル、米のガザ侵攻延期要請に同意(10/26)

10月25日イスラエルは、パレスチナ自治区ガザへの侵攻を当面延期する方向で米国と合意したと発表しました。その目的のひとつはハマス側に拘束されている人質の早期開放です。

ガザ紛争「人道的休戦」、国連総会が決議採択…イスラエル大使「正当性のかけらもない」(10/28)

国連総会でも27日、「人道的休戦」の提案に対し、121か国が賛成し採択に必要な3分の2以上で採択されました。ただ法的な効力はなく、人質開放やハマス側の停戦宣言などの変化が見られないと、再びイスラエルからの攻撃は再開されると見られており依然不安定な状態が続いています。

ハマスとイスラエル:歴史的対立の背景(10/17)

2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対し多数のロケット弾を撃ち込み、ハマスの戦闘員がイスラエルに侵入。当時開催されていたロックコンサートの会場に集まるイスラエル市民など戦いに全く関係のない民間人を人質に連れ去ったのです。これに対し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、自国が「戦争状態にある」と宣言し、反撃を開始しました。これは1973年の4度目の中東戦争以降5回目の中東戦争に発展する恐れも懸念されています。

ハマスによるイスラエル攻撃、始まりは米軍のアフガン撤退だった(10/10)

ただ上記の記事を読むと、軽々しく「また起きたか」みたいな反応でいるわけにはいかない状況を秘めているといいます。それは、米国のイラン抑止のための代理戦争、イスラエルにパレスチナ独立国家を、サウジアラビアにはイスラエルをそれぞれ承認させ、米国に対するイラン抑止を完全なものにしていく過程だったというのです。

アフガニスタン 米軍撤退から2年 地域の不安定化に懸念強まる(08/30)

それがアフガン戦争敗北に終わった2年前の米国のアフガン撤退によって、タリバンやハマスの勢力が復活。アフガニスタンはタリバン配下、パレスチナはハマス配下として利用されているというのです。それでも何度かイスラエルや隣国のサウジアラビアなどのパレスチナ独立国家樹立を認めるよう米国は働きかけてきました(米国にとってはイラン抑止のためなんですが)。

そこにきてハマスがイスラエルを攻撃してしまった。目も当てられない状況。人質まで取られてしまっている。パレスチナ問題を解決させるための「パレスチナ人の民族自決権と、イスラエル人の安全保障権の両立」がまたもや遠のいてしまった。

ガザ地区で子ども2360人が死亡…イスラエルでも30人以上(10/25)

もはやこうした被害はハマスの仕業なのかイスラエルの仕業なのかわからない。少なくともガザ地区で何が起きているかは、報道なども入れない状況が続いているため、被害人数や被害状況など真実は闇の中なのです。ネットや噂話を信用するのはとても危険です。

「地獄だった」 解放の85歳女性、人質体験を語る(10/25)

こうした開放者からの言葉が唯一の真実かもしれませんが、彼らもハマスから監視され、言わせられている可能性もあります。

パレスチナ情勢で閣僚級会合 米長官「一時停戦」検討訴え 国連安保理(10/24)

まずはハマスからの人質開放が先決となりますが、ハマスが人質全員を開放した時点で、米国やイスラエルからの総攻撃でハマスもろともパレスチナ自治区が消滅してしまうおそれもあります。

私達日本人からすれば、いま中東で何が起きているのか、パレスチナとイスラエルはなぜそんなに仲が悪いのか、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教それぞれの聖地であるエルサレムはなぜイスラエルにあるのか。改めて対話型AIサービス「Bard」に聞いてみました。

Q:パレスチナ問題の根本とは何ですか?

対話型AIサービス「Bard」

A:パレスチナ問題の根本は、以下の2つに集約されます。
1)パレスチナ人の民族自決権:
パレスチナ人は、パレスチナの地で独立した国家を建国する権利を主張しています。
2)イスラエル人の安全保障権:
イスラエル人は、イスラエルの安全保障を守るためには、パレスチナ人によるテロや攻撃を阻止することが不可欠であると主張しています。
この2つを両立させることがパレスチナ問題の解決策なのですが、この2つの権利は相反するものであり、両者の間で妥協点を見つけることが難しいのがパレスチナ問題の根本的な難しさです。

対話型AIサービス「Bard」

少なくともこれが正しければ、ハマスの行動はどう見ても「テロ行為」にしか見えません。長くなるのでこの続きは次回ご紹介します。我々の知り得ない深い問題を日本人にもわかりやすくBardは浮き彫りにしてくれます。

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