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日記

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#小説

2023/04/21

距離なのかもしれない、と小説が好きな理由を父か6歳下の妹かどちらかに話している時に思いました。作者が作り出した世界を視線の両脚で奥まで、遠いところまで歩み、読み終えて帰ってくる時の、昂奮が落ち着いてくるのに合わせて測られる距離。人や場合によっては浮かび上がってくる際に初めてはっきりと知覚される深度と言った方が適切かもしれません。冷静になって出発地点を振り返った際に、それがどのくらい小さく見えるかを

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2023/04/12

父親に1時間半今後子供達(私以外の6人の弟妹達)をどうやって養っていくつもりなのか聞いて、今顔が熱く、それは多分、分不相応な態度への恥ずかしさと、じゃあ己に何ができるのか?という情けなさから来ている。私が何か言えるような立場でも人間でもないのに。でも私が言うしかないのです。父は数年友人と呼べる人達に会ってるようには思えない。

話し過ぎて声が涸れて、夕方が長くなっていて本当に助かりました。運命に対

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2022/01/27

楽しみにとっておいた塩辛がいつの間にか10日も賞味期限を過ぎていた。あんあに塩分に漬けられていても時間の流れで味が落ちてしまっている。暖房のない場所は耐えられない私のような曖昧な生きものはきっと塩辛を超える速さで味が落ちているはず。自分の肉がおいしいのかどうかはみんな考えたことがあるでしょう?おいしい自分をデザインしてみるってのは、好きな本ばかり読んで思考を編集する作業におそらく似ている。

2021/10/20

もうコインランドリーで洗濯が終わるのを待つのは寒いし、寒いのにコインランドリーに通っていたら逆説的にコインランドリーが好きになってしまうかもしれない。

ウサギは特になんでも良かったから、なんでもいいと答えたら、そのまま雪にされて文句を言う口もなく溶けてしまったらしい。

2021/01/17②

“突出”、“湾曲”、“萎縮”……特徴はどれも救いようのないものばかりだった。そしてその救いようのない記述に囲まれたイラストの男子は、とても素直な表情をしていた。絶望したり卑屈になったりせず、唇をしっかり結び、穏やかに遠くの一点を見つめている。哀しいくらいけなげな表情だった。/小川洋子「雨上がり」『シュガータイム』

悲観していない表情はときによりその人を絶望の真っ只中に見せると思います。自己憐憫も

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2021/01/16

航平はそんな残酷な視線を、ゆっくりまばたきをしながら真綿のように吸い取ってゆく。そんな時、航平の瞳がほんの一瞬薄い水色に染まることを知っているのは、たぶんわたしだけだろう。/小川洋子「野球場」『シュガータイム』中公文庫

小説の読み方が変わった気がします。以前は言葉から浮かぶ印象やイメージを頭の中で映像に組み立てるように読んでいましたが、今は独立した言葉の並びや組み立てにも目が向いてしまいます。(

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2021/01/15

3時就寝10時半起床みたいな生活を送っているので、午前中がよく分かりません。空気は冷たいのに日差しは真っ直ぐに来る、というような描写だけイメージとしてある。もはやファンタジー。

今日は散髪して(散髪と言う人間は珍しいらしい)本を2冊買い一冊読みました。あとは映画みてるかツイッターしてる時間になるはず。時代に則した人間だ。

濁りのない群青色の夜は、わたしの皮膚を爪の先まですっかりきれいに染めてし

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