小さな種を繋ぐ物語 〜 原発事故から8年 とみ子さんの想い 〜
先月で東日本大震災、そして原発事故から丸8年が経ちました。
あの日、まさかの出来事が起きていろんな事が大きく変わり、私たちは未知なる体験をする事になりました。
皆さんはどんな風にこの8年間を過ごされて来ましたか?
それまでの生活と大きくは変わっていないと言う方もいるかもしれないですし、その後の生活が大きく変わった人もいると思います。
この8年で何が変わって、何が変わっていないのか。。
私自身はあの日からいろんな事を考えるようになり、その後の行動も大きく変わっていきました。
原発についてもそれまではその危険などほとんど考える事もなかったですが、ちょうど震災の半年くらい前に瀬戸内海に面した山口県の祝島周辺に建設予定の原発の事を描いた「祝の島」と言うドキュメンタリー映画を観る機会があって、その時は原発の危険性よりも原発というのは人の分断を生んでしまうものなんだなという印象でした。一方で私の周りには事故前から原発に反対する運動をされている方もおり、毎週のように遠くまで行かれ反対運動に参加されていました。
そして原発事故が起きて何故あんなにも活動されているのか意味がわかりました。それまでは深く考えて来なかった事も、色々と調べて考えるようになりました。しかし調べれば調べるほど、わからない事ばかりだし、何かしたいけど自分には一体何ができるのか、モヤモヤは募るばかりでした。
そんな時に出会ったのが震災から3年後(2014年)に始まった「毎日女性会議」でした。そこで情報の発信の仕方や受け取り方、撮影の仕方や動画の編集の仕方などを学ぶ事になりました。
そして、その一年後に福島の復興支援イベントを介して飯舘村から避難されていた渡邊とみ子さんに出会いました。
その時、とみ子さんが雪っ娘かぼちゃの畑で見せてくれたものと、とみ子さんの言葉は私の胸に突き刺さりました。
その時から継続的にとみ子さんの事を撮影させて頂き、記録させて頂きました。動画も何度か作って発信もしてきましたが、今回丸8年を迎えて一つの纏めを作りました。
今回の動画は毎日女性会議の続編になる「毎日ビデオジャーナリズムラボ」での課題制作でもあったので、時間制限があり本当に極々一部を切り取って作りました。短い時間の中でなるべく8年間の変化やとみ子さんの想いが伝わるように作ったつもりです。
そして、有難い事に作品自体は第4回 毎日ビデオジャーナリズムラボで8bitNews賞(堀潤賞)を頂きました。
それでも、書ききれない事、伝えたい事は山ほどあります。
8bitNewsの記事では少しでもそれを補えるように文章に纏めました。
現在、8bitNews の公式動画として掲載していただいています。
良かったらご覧頂けたら。
小さな種が繋ぐ物語 〜 原発事故から8年とみ子さんの想い 〜
(第4回 毎日ビデオジャーナリズムラボ 8bitNews賞受賞作品)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?