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ちょっとだけの手の中の自由(前編)

こんにちは、マツダです。

最近外部にも優秀なクリエイターさんが増えてきていて、まだ現場で指揮をしたり、手を動かしている身としては危機感を感じつつ、また経営目線で考えると、もっと出てこい、一緒にやろうと思ったりもして。

フリーランスのことについて当時、自分が経験したこと、いまの自分の考えを記録しておこうと思ったので、今回はその話を。あくまで僕の私見ですが参考になれば幸いです。

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僕は会社に就職したことは一度しかない。都内のデザイン会社。厳密には保険とかには入れてもらっていなかったので、正社員としての扱いにはなっていなかったのかも。ボーナスなんてもらったことないし、、なんか悲しくなってきた…

まあ、、そんな感じで僕のデザイナー人生はスタートしたんだけど、一年で退社した。すごく面白い会社だったけど、当時一瞬仕事がパタと止まった時があり、半分社員の新人の自分も、営業に行かないとという状況までになって、そうなるといよいよどうするとなって、一番下っ端の自分は

「じゃあ、僕やめます。そうしたら会社のリスク減りますし、何かあったらお声がけください。お手伝いさせてください」

そういって、後先考えず格好つけて退社した。独学でデザインをはじめて社会人としては一年足らず。経歴もないので、ほかの会社に行くという選択肢はなく、何の迷いもなくフリーランスになった。ノープランだったけど、ありがたいことに前の会社から、細かい仕事をつないでもらい、また忙しい時にはよんでいただいたりなど、そこから割と切れることがなく、スムーズに仕事が回りだしたような気がする。ほんと食べれなかったのは、最初の二か月くらい。

そこから先は、いろんなお仕事をさせていただいた。正直、会社にいるときの何倍も稼げたし、納期は絶対だったけど、好きな時間に仕事して、寝て遊んでいた。そうして仕事をつづけながら数年たった。周りはもっと面白そうなことをやり始めていたり、ひとりだった友人も組織をつくってより大きな仕事を始めたりしていたりしていた。

それでも、自分は自分だと、フリーランスをつづけた。数年後、知り合いの会社には50人の社員さんがいた。前の会社の10人ほどの規模になっていたと思う。焦った。そして気づいた。

『選択の自由』があっただけでそれ以外、自由なことはなにもない。

フリーランスだと、仕事以外の経費管理、税金、支払いや、そのほかの雑務も自分でやらないといけない。相対的にデザインをやる時間は減っていた。遊びやプライベートに自由に時間を使っていたと思ったけど、単純に寝る時間、遊ぶ時間、をスライドしただけ。遊びの時間の総量はむしろ減っていたりした。引き籠って作業していたら、情報も入ってこない、ツールの使い方だって教えてもらえない。自分でスキルをアップデートしていくしかなかった。さすがにこれはやばい。

デザイナーとしての質は、ずっと低迷していた。

ここから、また本を読み漁ったり、いろんなところに出かけてデザインについて見て学んだり、オリジナルの制作物をつくってスキルを磨いたり。新しいツールを試したり、黙々とひとり素振りをするように、やっていた。お仕事と雑務と並行してやっていたので、ほんと時間はなかったように思う。というより

時間の効率的な使い方が、極端に下手になっていた。

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ちょっと長くなりすぎたので、いったん切ります。続きは次回。よろしければぜひ次回も読んでみてくださいませ。次回でまとめまでいきます。



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