2022全日本大学駅伝 区間エントリー予想&監督会見まとめ

全日本大学駅伝の区間エントリーと前日監督会見(11/5)の内容まとめ、私的区間予想と展望を備忘録的に。主に5強(駒澤、青学、順天堂、國學院、中央)に関して。

駒澤大学

区間エントリー

①円ー②佐藤ー③吉本ー④山川ー⑤赤星ー⑥安原ー⑦田澤ー⑧東山
山野/青柿/鈴木/花尾/篠原

大八木監督コメント

優勝確率:上手くいけば80~90%
最も警戒している大学:青学
キーマン:佐藤圭太をはじめ、初出場の1,2年生
警戒している選手:青学のエース級
区間配置:3枚替える。区間は秘密。
⑦⑧の序列:差はないが、自分のところが一番だと思っている。
今年のチームづくり:スタミナが大事。箱根までしっかり戦えるチームに。ある程度しっかりできてきた。
その他コメント:
・初出場で若い選手(1,2年生…篠原?)に頑張ってほしい。
・昨年度大会は前半の出来が悪かったので、今回はバランスよくオーダーを組んだ。近年はアンカーまでもつれるレースが多く、独走での優勝は考えにくい。

区間予想&展望

①円ー②佐藤ー③山野ー④山川ー⑤篠原ー⑥安原ー⑦田澤ー⑧花尾
監督会見の雰囲気を見ている感じ、⑧花尾はおそらく確定であろう。「バランスの良いオーダーを組んだ」という大八木監督のコメントから、ある程度前半区間にも戦力を割くと予想し、アップダウンのあるタフなエース区間に③山野を配置。「初出場の選手(1,2年)に期待」という言葉に下り基調のコースであることを加味して⑤篠原と予想。鈴木芽吹は直前のポイント練習を回避したとの情報(真偽不明)あり。④は1年生を走らせることも多い区間であり、出雲出走を逃した山川に期待。
3冠、3連覇がかかり、全ての大学からマークされる駒澤大学。①での出遅れ、④⑤での不振が不安要素ではあるが、先頭と1分差以内で⑦までくれば90%優勝できるはず。

青山学院大学

区間エントリー

①目片ー②白石ー③佐藤ー④横田ー⑤岸本ー⑥田中ー⑦西久保ー⑧宮坂
近藤/関口/中村/黒田/塩出

監督コメント

最も警戒している大学:5強のどこかが勝つ。駒澤がやはり強い。
キーマン:佐藤、岸本のW駅伝男
警戒している選手:他校の2区の選手。今年は2区はスローにならない予想。
区間配置:近藤は確実に使う。2枚替える。
⑦⑧の序列:駒澤、國學院、順天堂が強い。
今年のチームづくり:箱根出走者が8人残る中でも、箱根5連覇を逃した年を反省に、さらなるレベルアップを意識。
その他コメント:
・「プライド大作戦」
・就任以来初めて全日本に良い状態を持ってこれた。夏合宿の疲労がそこまで残っていない。佐藤と岸本のピーキングが上手くいっている。
・アンカー決戦になると予想。
・駒澤に①②で出遅れがあれば勝機あり。

区間予想&展望

①目片ー②近藤ー③佐藤ー④横田ー⑤岸本ー⑥田中ー⑦西久保ー⑧中村
ちょっと攻めた予想。2枚替えな時点で近藤、中村を入れるのは必須として、順当にいけば駒澤の⑦田澤に対抗できるよう⑦近藤としたいところだが、原監督の「2区に白石が来るのか近藤が来るのか」という言葉が気になる。駒澤が出遅れた場合、的確にそこを突いて差を広げておくために②近藤ー③佐藤ー④横田ー⑤岸本で圧倒的に逃げ切る作戦を取ると予想。西久保の調子しだいでは⑦近藤もありうる。
どちらにせよ前半区間で駒澤に2分差をつけ、7区終了時点までに20秒前にいられれば優勝可能性は飛躍的に上がると見る。

順天堂大学

区間エントリー

①油谷ー②三浦ー③野村ー④藤原ー⑤浅井ー⑥西澤ー⑦伊豫田ー⑧四釜
荒木/平/石井/内田/海老澤

長門監督コメント

目標:3位以内
最も警戒している大学:駒澤は強いが、3冠の邪魔はしたい。
キーマン:②三浦とそれを引き継ぐ③野村
区間配置:平、石井、海老澤は替える。後半のロング区間で勝負できるオーダー。
⑦⑧の序列:駒澤、國學院、⑦吉居なら中央
今年のチームづくり:夏までは下級生からの底上げをしていたが、3冠を掲げた中で下級生がついてこれない事態が。戦える選手たちに関しては少数精鋭、それ以外は来年を見据え分かれて練習している。駅伝チームは質の高い練習ができ、再現性もある。
その他コメント:
・近年は後半の2区間(⑦⑧)が重要視されているが、他の大学の勝負するために前半勝負でできるだけ前にいたい。
・いつものメンバーでいく。
・駒澤に隙があるとしたら経験の浅い下級生から。あわよくば②④でリードを取りたい。

区間予想&展望

ー②三浦ー③野村ー④石井ー⑤海老澤ー⑥西澤ー⑦伊豫田ー⑧四釜
「いつものメンバーで」という言葉から、②三浦、③野村、⑦伊豫田、⑧四釜は確定。⑥西澤も同区間での出走経験があり(1年時)、可能性は高い。となると近年スターター起用が多い①平、昨年度と同じく④石井、残る⑤海老澤ということになるだろうか。
「前半勝負、⑦⑧でも勝負できる」という長門監督の言葉通り、①②③で先頭に立ち他大学と30~40秒差つけば面白い。現実問題として3位を争う大学は國學院、中央、早稲田あたりであろうので、意識するべきは6区終了時にライバルたちに先行すること、すなわち⑤海老澤⑥西澤でどれだけリードを保っていけるか、ということになるだろう。

國學院大学

区間エントリー

①島﨑ー②山本ー③中川ー④藤本ー⑤鶴ー⑥坂本ー⑦平林ー⑧伊地知
中西/木村/青木/上原/嘉数

前田監督コメント

目標:表彰台をめざし、一つでも上を目指していきたい
最も警戒している大学:駒澤、青学
キーマン:⑦平林がどれだけ他校のエースに食らいつけるか。
区間配置:2枚替える。中西は使う。
⑦⑧の序列:コンディションで差が出る。
今年のチームづくり:学生の主要な大会で結果を取りに行く。若い選手の育成とチーム力の向上。
その他コメント:
・⑦⑧でチーム力の差が出る。ウエイトが大きい
・出雲で出走できなかった選手たちに期待。
・駒澤は初出場の選手と繋ぎの区間しかミスする要素がなさそう。

区間予想&展望

①島﨑ー②山本ー③中西ー④藤本ー⑤嘉数ー⑥坂本ー⑦平林ー⑧伊地知
①島﨑、②山本、⑦平林、⑧伊地知は確定。⑥坂本もおそらく走ると思われる。④藤本は出雲5区6位とまとめられているので調子が良いと判断し、替えるのは③中西⑤嘉数と予想。
①②③⑦⑧に自信があるだけに、表彰台を争うことになる順天堂や中央と終盤まで戦うためには④⑤の走りが極めて重要になるだろう。他大学に比べるとやはり繋ぎの区間までカバーできる選手層はまだ足りていないように感じるため、どれだけ④⑤に楽をさせられるかが勝負のカギか。

中央大学

区間エントリー

①千守ー②山平ー③吉居(駿)ー④中澤ー⑤若林ー⑥東海林ー⑦湯浅ー⑧阿部
中野/吉居(大)/山口/伊東/白川

藤原監督コメント

目標:表彰台を狙い、最低限シード権は確保する
最も警戒している大学:駒澤大学が一歩抜けている
キーマン:③吉居(駿)。4年生の3人(千守、中澤、若林)にも期待。
区間配置:ノーコメント。吉居(大)がどこに入るかはお楽しみ。
⑦⑧の序列:パンチ力で言えば國學院が強い。
今年のチームづくり:エースに頼らないチームづくり。若手から中間層の育成に注力。
その他コメント:
・出雲3位から良い流れで来れた。
・エース2人(吉居(大)と中野)をどこに入れるか思案中。
・駒澤に関しては①②③④で何か起こらないと隙が無い。

区間予想&展望

①千守ー②吉居(大)ー③吉居(駿)ー④中澤ー⑤若林ー⑥中野ー⑦湯浅ー⑧阿部
ほぼ「②吉居(大)が見たい」という希望で予想してしまった。藤原監督のコメントから4年生の①千守④中澤⑤若林、キーマンの③吉居(駿)を確定と見ると、②⑥⑦⑧のどこにエース(吉居(大)、中野)を入れるか。純粋なタイムのみで考えれば②⑥を替えるのが妥当であるが、その場合⑦⑧が他大学に比べて少し見劣りするのも事実である。ただ、2区で駒澤の佐藤や順大の三浦に対抗するために②吉居(大)、6区でシード権を争う他の大学からリードを奪うために⑥中野とするのはある程度納得がいく選択肢である(また、吉居(大)は純粋な単独走にあまり強くない印象があるので、7区に置くよりは2区で競らせるべきと判断)。
順天堂、國學院と勝負していくためには、6区中野がどれだけリードをもって終盤に持っていくかにかかっているだろう。

その他大学予想&展望

・個人的に気になるのは新体制で良いスタートを切った大東文化、早稲田の2校である。2校とも出雲駅伝に出場していないこと、予選会を経て長い距離への対応がある程度計算内であることなど、期待できる要素は多い。
・東京国際はヴィンセントではなくルカを起用してきた。丹所が2区に起用されていることも気になる。
・東海は近年の嫌なムードを払拭できるか。
・上田、守屋のWエース擁する関西学院は関東勢を押しのけてどこまで上がってくるか。

順位予想(シード権まで)

1 駒澤大学
2 青山学院大学
3 國學院大学
4 順天堂大学
5 中央大学
6 東京国際大学
7 創価大学
8 早稲田大学

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