オンライン世界旅行 microツアー スペインのガイドさん紹介!
スペインへ案内してくれるのは、イラク生まれのヤセル・アルアミンさんです。「故郷のイラクのことも話したいけれど、今回は今住んでいるスペインのアルメリアについて紹介しようと思います。実は将来的には兄弟姉妹が暮らすドイツに引っ越そうと考えているところなんですよ」と話すヤセルさん、この記事を書くためのオンライン取材をしたときには数週間のトルコ滞在中でした。国境を軽々と越えて常に旅をしているかのように見えるヤセルさんですが、移動するたびに言葉と文化の違いを乗り越えてきたのです。
2000年に、家族とともに14歳でイラクの首都バグダードを離れてリビアのトリポリに移り住んだヤセルさんは、大学卒業までをトリポリで過ごしました。卒業後はイラクに戻り、大学で学んだ電子通信技術の知識を活かしてITエンジニアとして働きましたが、2年後、さらに高度な知識と技術を身につけるため、大学院への進学を決意します。候補として挙がった進学先はいくつかある中で、交換留学制度のような形で外国からの学生を受け入れる体制が整っていたポルトガルの大学院を選んだヤセルさんは、情報工学とコンピューターサイエンスで修士号を取得するまでの2年間をポルトガル南部の海辺の街、ファロで過ごしました。
ポルトガル語も話せない、誰一人知り合いもいない状況では、日常生活にも苦労したはず、まして大学院で研究だなんて、と思うのですが、画面の向こうのヤセルさんからは、「暮らしの中で学び、友人を作ればなんとかなる」という力強さとおおらかさを感じるのです。「母国語はアラビア語です。英語ができれば、研究や仕事の上ではあまり困りませんが、普段の生活はそうはいかないので、現地の言葉を学ぶ必要があります」とヤセルさん。まずは基本的な単語や例文を自分で学習してから、文法力をつけるためのレッスンを受け、あとはできるだけ人と会話をする、というのが数ヶ国語をあやつるヤセルさん流の外国語習得法だそうです。
2年間の間に大学院で学びながらポルトガル語も習得するという経験は、ヤセルさんの次のキャリアにしっかりと活かされています。スペイン南部のアンダルシア地方にあるアルメリア大学に研究者として赴任したのです。「今はもうポルトガル語はだいぶ忘れてしまいましたが、スペインに引っ越した当時は、ポルトガル語がわかることでずいぶん助かりました。ポルトガル語とスペイン語にはもちろん違いもたくさんありますが、似ている単語も多いんです」と言うヤセルさんは、アルメリアに暮らして6年。今では流暢なスペイン語を話します。
いろいろな国で生活し、人々の暮らしや文化に触れてきたヤセルさんには、これから先ぜひ実現したいと思っていることがあるそうです。「世界中のすべての国に行ってみたいんです。そしてビデオブログを制作してたくさんの人と体験を共有したいと思っています。」IT技術者、開発者として仕事をこなしながら、写真や映像制作の趣味を持つヤセルさんは、これまでにもいくつかの動画を撮影し、YouTubeにアップしています。そのひとつは、国や人種や宗教が違ってもみんな同じ人間だ、というメッセージを伝える動画です。ヤセルさんがこれまでに出会った世界各地の友人たちが出演しています。
きっとこれからも、また新しい土地に出かけたり、暮らしたりするであろうヤセルさんですが、今は住み慣れたアルメリアの街がその目に映っています。地中海を見下ろす、絵に描いたように美しい街、アルメリアの魅力をヤセルさんが英語で紹介するツアーに参加してみませんか?スペイン語の単語やフレーズも学べますよ!
ツアー申込みは→ こちら
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