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アフターコロナのオフィスを構想する上で役に立った記事4選

みなさんこんにちは!組織改善に励むのんにゃんです。

冬は乾燥しているけれど、寒くて水分補給を怠るため、隠れ脱水症状になりやすいそうです…昨日なってしまったのでみなさんもお気をつけください。

さて、前回テレワークにひそむ弊害として、孤独と運動不足についての記事を書かせていただきました。

弊社にて出社体制の最適解を導き出したいと思って色々調べていたところ、テレワークの問題がまとまったので上記の記事を書いたのですが、今度はその解決法として「オフィスに出社する」を選んだ場合、今のオフィスはこの時代にふさわしいのかが気になってきました。

とても参考になった記事やレポート

アフターコロナを見据えた働き方とオフィス戦略の在り方
-メインオフィスと働く環境の選択の自由の重要性を「原理原則」に

ニッセイ基礎研究所のウェブで公開されている、社会研究部 上席研究員 百嶋 徹さんによる記事です。

ゴリラや猿とは違う人間として、どこに生きる喜びを感じるのかといった根源的なところから、具体的に今後のオフィスをどのような役割の空間にすべきかまで書かれていて、大変読み応えのある記事でした。

ゴリラ研究の第一人者でゴリラの社会生態学的研究や人類の進化に関する研究などを行う、山極壽一京都大学前総長9は、「人間は生物なので、集まってさまざまな違いを前提にしながら接触して協働する。そのことによって、生きる喜びや生きる意味を見つけ出していく。これが、そもそもの人間の社会のあり方。(※コロナ禍で)それが全部奪われてしまった。
(中略)
「信頼関係をつくるためには、効率性を重んじないゆっくりとした時間の流れに身を任せながら他者とじっくりつき合うことが必要で、そういうことを経験しなければ、信頼関係は醸成されない」10と述べている。

アフターコロナを見据えた働き方とオフィス戦略の在り方


ハイブリッドワークに最適な職場環境をどう設計するか
-4つのデザインアプローチで競争優位を確立する

こちらはHarvard Business  Reviewの記事です。

最近よく言われていることではありますが、オフィスには個人作業用の閉鎖空間と、コラボレーションや雑談用のオープンな空間が必要です。

しかし、コラボレーションにおいては、グループワークだけではなく、一人の作業も必要になる。有効なコラボレーションは、チームが集まって作業した後、解散して個人で集中する(仲間のアイデアを分析し、自分に与えられたタスクをこなす)といった満ち引きがある時に起きるものだ。

チームで過ごす時間が長すぎて、1人で集中する時間が足りなくなると、集団思考に陥る可能性がある。したがってオフィスをデザインする時は、「私たち」にばかり振り子が振れて「私」のスペースというニーズを忘れてしまうことがないように、バランスを取る必要があるだろう。

ハイブリッドワークに最適な職場環境をどう設計するか

この記事をわたしの分報でシェアしたところ、とあるパートナーから「自宅作業に慣れすぎたせいか、たまにオフィスに行くとオープンすぎて落ち着かない」と教えてもらうことができました。

弊社のオフィスには、いくつか島があったり、テレワーク用のボックスがあったりするのですが、完全に一人で集中して作業をするスペースはありません。この時代に応じて、集中できるスペースを作らねばと思わせてもらいました。

「セレンディピティ」と「余白」をデザインする、オフィスづくりのポイント

前回の記事では雑談の設計方法についてもで触れましたが、上記の記事はその雑談が生まれる可能性の高い余白をどうデザインするか、が書かれています。特にオープンな空間についていくつかポイントが紹介されています。

コラボレーションを促進するためにもセレンディピティは大切ですが、人と人が親密になるためにもセレンディピティは必須だなと最近思っています。

せっかく人が集まるわけですから、オフィスにはセレンディピティの設計が必要不可欠ですね。。


WORK STYLE 202X

最後にご紹介したいのは記事ではないのですが、オフィス家具も手がけるオカムラが「癒し」と「熱気」を軸にしたオフィス作りを提案しているものです。

オフィスには、安全・安心に過ごせる快適さという「癒し」と、互いに意見を交わし合う「熱気」の2つが備わっていることが大切です。
離れていても仕事ができる時代において、お互いを認め合ったり、お互いの良さを引き出したりするためにはリアルに集まって仕事をすることが欠かせません。
オカムラはオフィスの中に落ち着いて自分を開放することができる空間を作り、互いへの気づかいが自然と起こる環境を実現するとともに、チーム活動を支援し、目標達成に向かって協力し合える環境も提案します。

WORK STYLE 202X

これがとても欲しいです。。。


おわりに

たったさっき、KADOKAWAの所沢キャンパスについてのwebinarを聞いてきました。

https://sea.workmill.jp/event/webinar-advance211221.html

今から5年も前にKADOKAWAでは、現在言われているABWの働き方を予想し、所沢キャンパスの構想を練り、建築に至ったそうです。
社内や国内だけでは情報が足りず、海外まで足を運びABWのような概念を仕入れられたとのことです。

未来の働き方は、今の延長で考えていては辿り着かないとおっしゃっておりました。。

常にゼロベースで、まずは働いている個人としての自分の感情や違和感に素直に向き合わないと、未来を予想することはできないだろうなと感じました…!

とにかく今は、セレンディピティの創出と、自宅以上の快適な集中空間をオフィスで作りたいなと思っています。

それではまた!

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