何度目かの風間ファッション問題【2021年11月号 風間俊介 連載】『ダンスはうまく踊れない』

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何度か、この連載でも書かせてもらってますが、僕はファッションにあまり興味がありません。滅多なことがない限り、服を買いに行くことがありません。買い物も、漫画やゲームや映画は、並べてあるのを永遠に見ていられるんですけどね。

昔、レンタルビデオ店で映画作品を眺めているのが楽しくなっちゃって、2時間くらい隈なく見て周り、結局、何も借りないで帰ることが何度かありました。迷惑な客ですよね。服はね、仮に買いに行っても早いですよ。何度か、店員さんに「僕に似合いそうだと思うやつ下さい」って言ったこともありますからね。試着すらしない。「じゃあ、それで」って買う時もありますから。そもそも、僕の仕事は、基本、着替えるんですよ。朝、ドラマの現場に行って、役の衣装に着替える。バラエティーの現場も、収録前にスタイリストさんが用意してくれた服に着替える。私服を着ている時間は、仕事現場の行き帰りだけと言っても過言ではありません。仕事現場のみんなに、「あれ、風間、寝巻きで現場に来た？」と思われない格好なら、何でも良いのではないかと思うことがあります。しかし、徐々に街が活気を取り戻しつつある今、ここ2年近く、全くなかった「仲間とご飯を食べに行く」という機会も出てきそうです。僕も多くの人達と、状況が落ち着いたらご飯いきましょうと約束をしました。それが叶うようになった時、必要となるのが私服です。

まぁ、恐ろしい。

僕自身、自分が厄介だなと思うのが、ファッションに興味がないのに、「あいつの私服、ヤバい」って思われるのは避けたいと思っているところですよね。ファッションを切り捨てる覚悟はないんですよ。この厄介な風間ファッション問題を解決する方法が一つあります。