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タイドラマと共に駆け抜けた夏…。皆さま、秋はどんなイケメンと過ごしますか?

テレビブロス本誌でも活躍中の、エンタメ業界に詳しいライターの吉田可奈氏、横川良明氏に、注目のコンテンツや昨今のイケメン事情を語り尽くしていただくこの企画、これまで俳優たちのヒゲ事情、ネクストブレイク、シンメの魅力などを語りまくりました。今回は、昨今大ブームのタイドラマで活躍するイケメンについて!

文/横川良明

<イケ語りメンバー>
横川良明/よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。初のインタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)が発売中! 電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。

吉田可奈/よしだ・かな●エンタメ系フリーライター。著者本『うちの子、へん?』『シングルマザー、家を買う』(ともに扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。

<これまでのイケ語り連載はこちらから〜!>

――ちょっとお久しぶりの「イケ語り」ですね。おふたりはこの2ヶ月の間、ずいぶん忙しかったみたいで。

横川 おかげさまでタイの方面がすこぶる活況で。

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イケ語り取材当日の横川さんが持参してくれたBright&Winグッズの一部

(『タイドラマガイド「D」』の誌面写真は編集部の許可済みのものです)

吉田 9月10日にはタイドラマガイド「D」が発売になりました。私も横川さんもライターとして参加させてもらっています。

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――以前から「イケ語り」でも度々紹介しているタイドラマですが、ついにガイドムックも出たんですね。表紙はTV Bros.でも毎週、横川さんがレビューをしている『2gether』のBright&Win。吉田さんはBright&Winのグラビア撮影にも立ち会われたんですよね。

吉田 そうなんです。画面越しなんですけど、おふたりとも素敵でした〜! 先にWinが現場に来て。本当にうさぎみたいにぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩いてるんです。

横川 なにそれかわいい…。

吉田 そのあとBrightも来て。ふたりそろっての撮影はもう息ぴったり。途中でWinが画面を覗き込むようにして私たちに手を振ってくれて。本当に屈託のない笑顔で、私も編集さんも一斉にのけぞりました(笑)。

――ファンサービスが手厚い! 横川さんも取材の感想を聞かせてください。

横川 すでにご購入いただいた方は卒倒しているかと思うのですが、とにかくQ&Aの回答が最高なんです。特に僕が感じたのは「攻め」の良さです。「自分だけが知っている相手のヒミツは?」という質問に対するBrightの答えが「なんで俺だけが知っていることなのに言わなきゃいけないの?(笑)」。このマウント強めな感じがたまりません…。

吉田 「俺だけのもの」っていう感じがいいよね!

横川 あとは「相手に会いたいと思うのはどんなとき?」という質問に対して、BrightもWinも「サッカーがやりたくなったとき」と答えが同じなんです! もう聞いた瞬間、私の魂は三途の川を渡りました。

――『2gether』の話で言えば、先日、続編の『Still 2gether』も最終回を迎えました。

吉田 本当に面白かったよね。(Bright演じる)Sarawatが合宿に行くため、2週間くらい遠距離恋愛になっちゃうんだけど、Sarawatがいなくて寂しがっている(Win演じる)Tineがとってもいじらしくて。

横川 オタクたちが見たかったものを全部公式がやってくれていて、何度も「夢かよ」とひとりでつぶやいていました。

吉田 私は『2gether』に関してはメインカップルも素敵なんだけど、サブカップル萌え。特にManTypeが大好き! 『Still〜』でも第1話では仲良く同棲しているところからスタートして、遠距離恋愛になりながらもお互いを信じて絆を深めていくさまが本当に素敵だった〜!

横川 僕も『Still〜』を観てサブカップルの良さに目覚めました。僕がハマったのはMilPhukong! 正直、『2gether』本編では最後のあたり完全にPhukongの出番が減っちゃっていたのですが、それを挽回するように『Still〜』ではふたりが大活躍。マイペースな先輩に翻弄されるPhukongに萌えつつ、なんだかんだ言ってちゃんとPhukongを大切にしてくれるMil先輩に胸がキュンとなりました。

――まだまだコロナの収束が見えない状況ですが、自由に海外へ行き来できるようになったらBright&Winのおふたりにも日本に来てほしいですね。

吉田&横川 来てほしい〜!

――Bright&Winが「パジェロ! パジェロ!」ってやっているのが観たいです!(『関口宏の東京フレンドパークII』より)

横川 観たい〜! ジャンプして壁に貼りついてるBright&Winが観たい〜!

吉田 懐かしの『筋肉番付』とかにも出てほしい! なんかすごい巨大な跳び箱飛んでほしい!

横川 その日が来るまでは頑張って長生きします。

――しかも『Still〜』が終わって、もうBright&Winが一緒にいるのも見られなくなるのかなと思ったら、まさかのF4にふたりがキャスティングされました。F4といえば、大人気コミック『花より男子』に登場するイケメン4人組。日本では道明寺司を松本潤、花沢類を小栗旬が演じました。

横川 あの小栗旬はめちゃくちゃ良かった。”花男”の花沢類と、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の佐野泉を演じて、小栗旬は若手俳優のトップへ駆け上がったと思う。

――『花より男子』と言えば、日本に先駆けて『流星花園 -Meteor Garden-』というタイトルで台湾でドラマ化。F4を演じた4人が実際に「F4」というアイドルグループを結成し、アジアで大ブームを巻き起こしましたね。中国版『流星花園2018』の道明寺もイケメンすぎて、画像を即保存した記憶があります。

吉田 2009年には韓国でもドラマ化。最高視聴率35.5%を記録したキラーコンテンツだよね。

横川 それを今度はタイでドラマ化。まだ配役は発表されていませんが、道明寺を演じるのはBrightで間違いないかと。気になるのはWinが誰を演じるかです。できれば花沢類であってほしいけど、見たところは西門さんかなあ。でもそれはそれでプレイボーイを演じるWinが見られるのはうれしいです!

吉田 というか、このティザーのBrightのビジュアル優勝すぎない? 私、思わず何回もスクショしちゃった(笑)。

横川 以前、Instagramで髪を切った写真をアップし、多くのファンを卒倒させていましたが、あれはF4スタイルだったんですね(幸せ)。

吉田 個人的には、DewとNaniが気になる! というか、Nani の役名がMJって、それもう松本潤じゃん(笑)!

横川 F4全員が身長180cm超えというのは、原作ファンも納得ですね。『花男』は日本が誇る鉄板コンテンツ。F4を演じるのは、その国を代表するイケメンスターです。放送が始まったら、今まで以上にさらにアツいタイドラマブームがやってくるかもしれません!

――ちなみに『2gether』以外で今おふたりがハマっているタイドラマは何ですか?

吉田&横川 『TharnType/ターン×タイプ』です!

――揃った(笑)。『TharnType/ターン×タイプ』の見どころをぜひ教えてください。

横川 見どころは何と言っても肌色面積の多さ…(笑)。

――本当だ! めちゃくちゃ肌色!(笑)。

横川 『2gether』のほのぼのイチャイチャに慣れていると、『TharnType/ターン×タイプ』のアダルトさに「ん? 違う世界に来た?」という衝撃を受けます。例えとしては、『りぼん』からいきなり『Sho-Comi』に移るようなものです。

吉田 Gulf演じるTypeはある理由からゲイに対して生理的な嫌悪感を持っている男の子。Gulfはとにかく顔が強い! 文句なしの正統派美少年!

横川 そんなTypeのルームメイトがMew演じるTharnです。最初は紳士的なTharnに対し、Typeも好感を持っていたんですが、Tharnがゲイであることが発覚し、ふたりの間でバトルが勃発します。

吉田 Tharnを追い出そうと、Typeはあの手この手で嫌がらせを繰り返すんですね。この大っ嫌いから恋におちる展開は、もうまさに王道中の王道!

横川 とにかくふたりの関係の進み方が急すぎてビックリします。段取りを3つくらいすっ飛ばして、いきなりすごいことになるから、こっちもギアを3つくらい一気に上げる感じ。でもそのすっ飛び方が面白くてハマッちゃうんですよね。

吉田 このTharnがスパダリなのもいい!

――スパダリって何ですか?

吉田 いわゆる日本で言う3高(高身長、高学歴、高収入)みたいなもので、大人なハイスペック男性のことをスパダリって言うんです。ちなみにTharnを演じるMew自身も超高学歴かつ自ら事務所を経営するスパダリ。天は彼に何物も与えてしまった…。

横川 実は最初、僕はGulf推しだったんです。Gulfはジャニーズにいそうな正統派美少年。しかもちょっとヤンチャな感じがするところがいいなと思ってたんですけど、観れば観るほどMew推しになってしまい…。

吉田 わかる! ずっとTypeにひどいことをされながらも優しく紳士的に接するあのちょっと切なげな表情がいい!

横川 ドラマ以外のプロモーションなどに登場するMewがわりと前髪を上げてたり分けてることが多くて。でもドラマ本編では前髪を下ろしてるんですね。この前髪を下ろしてるMewがいいんです。僕の最近のテーマなのですが、イケメンは前髪によってめちゃくちゃ印象が変わる!

――私も前髪の話がしたい! ヒョンビンの前髪の話が3時間くらいしたい!

吉田 わかる〜! ヒョンビンは前髪で変わるよね。

――個人的にはヒョンビンは絶対に前髪を上げている方がいい派です。

吉田 私も! 『愛の不時着』の北朝鮮編では前髪を上げているというかショートバングで、韓国編になるとビシッと前髪を上げてるんだけどさ、それがかっこいいよね。

ーー本当に。大正解すぎて、ユンセリのプロデュース最高すぎるだろ、としか思えませんでしたね。そりゃあ、セリズチョイス大成功するわ…。

横川 前髪で言うと、『SOTUS』のKristに関しては前髪を下ろしている方が好きです。途中で前髪下ろしてるKristを見て、こんなに可愛いんだってときめきました(笑)。

吉田 Kristの前髪は可愛いよね。

横川 ある回でKrist演じるArthit 先輩がSingto演じるKongpobとデートに行くんですけど、最初は前髪を下ろしているんですね。それなのにデートの途中で髪を切りに行ったら、また前髪が上がってたんです! 公式と解釈が一致しねえ…と思いました(涙)。

吉田 ちなみに私、2003年に雑誌で「前髪男子」って特集やったのー! またやりたい!

――やりましょう! 前髪についてはまた5時間くらいかけて詳しく語りましょう! じゃあ、最後におふたりが今後推していきたいタイの俳優さんを教えてください。

吉田 まずひとり目は『Until We Meet Again~運命の赤い糸~』(以下、『UWMA』)のOhm。とにかくこの『UWMA』がめちゃくちゃ泣けてオススメ。素敵なカップルがいっぱい登場するんだけど、中でも主人公ふたりを演じたFlukeとOhmと本当に魅力的。ちなみに私の推しはOhmです。

――たしかに。可奈さんがよく取材しているJO1にいそうなお顔立ち。

吉田 でしょう? 『UWMA』は開始5分で泣けるから本当に今すぐ観てほしい!!

横川 わかりました。すぐに楽天TVに行ってきます。

吉田 そしてもうひと組推したいのが、『2Moons2』のJoongとNine。このふたりはドラマをきっかけに仲良くなって、Nineの実家にJoongが入り浸り、ほぼ一緒に暮らしているんだとか…。

横川 まじですか…。相変わらずタイは我々の想像を遥かに超えてきますね。

吉田 『2Moons2』には3組のカップルが登場するんだけど、Wayo役のEarthを除いた5人で「OXQ」というボーイズグループもやってるの。隙あらば布教に励むのがオタクの務めなので、まずはここで1曲流すね。

横川 爽やか〜〜。

吉田 カラフルでポップで可愛くて、ちょっとSEVENTEENを彷彿とさせる感じがK-POPファンにも刺さるんじゃないかなと思う。音楽ライターとして、私は「OXQ」をガンガン推していきたい…!

――推していきましょう! 横川さんは誰を推したいですか?

横川 何と言ってもOffGunです! OffGunとは『Theory of Love』で主演を務めるふたりで、2016年に放送された『Puppy Honey』からかれこれ4年カップルを演じ続けているんです。もちろんふたりとも魅力的という前提を置いた上で、僕はとにかくこのOffが好き…。

吉田 いいよね〜、Off。

横川 僕はどの沼も基本的に顔が入り口というわかりやすい人間なんですが、お目目ぱっちり犬顔好きの僕としては、恐縮ながらOffは決して顔はタイプではなかったのです。ところが、好みじゃなかったはずのOffを知れば知るほど気になってしまい、気づけば完全にリアコ状態。(編集部注:リアコ=リアルに恋してる、の略語)

吉田 それはしょうがない。だって、Offはリアコ製造機だから!

横川 Offはとにかくスタイリッシュなんです。難易度の高い柄シャツも難なく着こなすおしゃれ上級者。あまりにも似合いすぎるので、日本中の柄シャツを買い占めて、Offにプレゼントしたいです。

横川 さらに股下の長さが驚異的。僕はOffの股下にGunが住んでいると信じています。

――住所が股下なんですね。

横川 そうです(真顔)。このOffGunは「OffGun is real」と言われるぐらい仲良しで距離感が近いのですが、実はOffは当初あまり人とベタベタするのが好きじゃなかったそうなんです。だからGunから手をつなごうとしても、すぐに嫌がったりしていたんですけど、ある時期から「俺が変わらないといつかGunがどこかに行ってしまうと思った」というドラマみたいな名言を残し、自ら積極的にスキンシップをとるように。今ではOffの首に甘えるようにからみつくGunがおなじみの光景となっています。

――そうやってお互いの関係性の進展を楽しめるのは、タイドラマの魅力ですよね。

横川 まさにそれです! ちなみにGunはGunでお肌すべすべベイビーフェイスなのに、なんだか魔性の色気を漂わせる小悪魔ボーイ。

横川 そんなGunが自分からイチャイチャしにいくのに、Offから攻められると途端に照れだすので、そんなところも素晴らしく、ふたりには末永く幸せに暮らしてほしいなと願う次第です。

――タイ沼、まだまだ抜けられそうにないですね…。では、タイについてはたっぷり語り尽くしたかと思うので、後編では日本のイケメンについてお願いします!

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