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目線のやり場に困ってます【2023年2月号 風間俊介 連載】『ダンスはうまく踊れない』

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皆さんに聞きたいことがあります。国民全体にアンケートを取りたいことがあります。正解なんてないけど、限りなく正解に近づきたいことがあります。

皆さん、リモート会議など、カメラで撮られながら話す時、目線どうしてます? パソコンのモニターですか? カメラですか? モニターを見てると、絶妙に目線ズレるじゃないですか。僕は先方がモニターを見て話している時、「目線合わないなー」って思ってます。でも、知ってるんですよ。仮に互いにカメラ目線しても、そこにあるのはカメラだから、目線は結局、合わないことを。

これはテレビの仕事でも、永遠の課題なんです。日本テレビ『ZIP!』などでも、別のところにいる人との掛け合いなどの時、カメラに話しかけるのが正解なのか、モニターに向かって話すのが正解なのか、ずっと自問自答しています。ロケでモニターが無かったりすると、自然とカメラに向かって話せるんですよ。でも、モニターがあると、相手の姿が映るじゃないですか。そうすると、モニターの相手に向かって話すのが体感的には自然なんだけど、相手や、そのやりとりを見てる人にとっては目線がズレてる状況になるんです。別に多くの人は気にしてないと思うんですけどね。今まではカメラに向かって話すというのはテレビなどの仕事をしていない限り、ほぼ出会わない状況だったと思うのですが、昨今はリモート会議などで多くの人が経験していると思うので、中には「あ、私もそう思ってました」って人がいるかと思うんですよ。カメラ、画面の中に埋め込めるようにならないかなぁ。そうすれば、万事解決するんですけどね。

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