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行きしぶり

一、ニ年生の不登校の理由のひとつに母子分離不安がある。いままで母親が先回りして何でもかんでもやってくれていたが、学校という社会で子どもは自分で考えて行動することを学んでいかなければならない。
友達は難なくやってのけることを自分がもたもたしてできないことで落ち込む。自信を失くす。そのために少しずつ自立を促し自分のことは自分でできるようになっていかなければならない。
それは子どもだけではなく母親が子どもの手を離さなければならない。子離れの第一段階なのだろう。私もこの段階に当てはまる。
なかなか難しい。手を出してしまう。心配で仕方ない。そして指示する方が、やってしまう方が効率が良く私の時間軸を優先してしまう。
共働きあるあるだそうだ。
父親は実に上手く子どもと関わっていると思う。そう子離れが上手いのだ。
どちらかというと同志とか友達のような感覚なのか?子どもへの信頼が優れている。
この子はわかっている。やれる。といつも言うし子どもは父親の前では何でも自分でやろうとし、私の前ではやって!と依頼してくる。
そして手を出してしまう。
自分でしなさい。と言うとヤダヤダと見つめられやってしまう。
「二年生になったら自分でする。」と言ってるのでそれまでは手を出しても良いよね?となってしまう。


月曜日の朝、朝起きるなりムカムカする。と行きしぶりを見せた。とりあえず無理に学校に行かせるのは良くないと思い休ませることにした。一時的なものだと信じて。我慢して学校に行かせたところでポキって折れてしまわないように。いまのうちに「ズル休み」を上手に使ってリフレッシュしてくれれば良いと思った。学校を休めると思ったとたんムカムカは消え去りお腹が空いたとご飯をおかわりした。一日中ゲームとYouTubeを封印し母と子の時間を満喫した。

学校をムカムカすると行きしぶり休んだとたんおかわりをする

火曜日スッキリとした顔でいつも通り学校に出かけてくれた。雨のなか登校班に並んで歩く姿を窓辺で応援した。
「行ってらっしゃい。気をつけてね。」

二階から傘差し並び歩く背を見えなくなるまでみつめていたい


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