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生後7ヶ月で、はじめての離乳食


うなだれる向日葵を見て、夏の終わりを感じた午後。
テン様(息子のあだ名)の離乳食をはじめた。生後7ヶ月である。

5~6ヶ月で離乳食をはじめよう!と言われるので、一般的に見ると、ちょっと時期が遅い。この時期にはじめた理由は、離乳食教室のアドバイスを参考にしたからだった。



街の小さな病院の離乳食教室へ行ったのだが、こう指導された。

「離乳食をはじめるのは、自分の手で支えて、おすわりできるようになってから」

おすわりできないままはじめると、筋肉が未発達のせいで、離乳食がうまく食べられず、拒否してしまう子が多いそうだ。

「母子手帳には『離乳食は5~6ヶ月目からはじめる』と書いてありますが、お子さんの成長に合わせてはじめた方がいいですよ」

この言葉に納得した私は、離乳食をはじめずにいた。


……決して離乳食をはじめるのが億劫だったからとかではない。決してない。いや、2割くらいはあるけど。



はじめてのおすわり


ある日、布団の上でテン様を座らせると、

す、座ったーーーー!!!!

自分の手で支えて座っている。かわいい、かわいい!頑張って支えている!えらいねぇ!!(IQ3の感想)



アラサーとアラフォーの夫婦が「すごいすごい!」「かわいい!」と口々に言いながら、拍手したり、動画を撮った。テン様は変化した視界が新鮮なのか、きょろきょろと見渡している。

30秒くらいすると、ころんと布団に転がってしまうのだが、その動作さえもかわいい。

最初は泣くことしかできなかった息子が、おすわりできるようになるなんて……と、ほろりとする自分。毎月、同じような感想を言っている気がする。


はじめての離乳食


おすわりもできたので、離乳食をはじめることにした。

①ご飯を炊く
②レンジで3分ほどチン
③10分蒸らす
④冷ます
⑤ミキサーにかける

なかなかに面倒。

ご飯30gで7食分くらいできるので、100均で買った小分けトレーに入れていく。100均すごい、なんでも売ってる。

10倍がゆを冷ましている間に、カメラのセッティング。主人にぬいぐるみを抱いて座ってもらい、ぬいぐるみをテン様に見立てて、カメラの位置調整を行う。はじめての離乳食だ、後から何度でも見返したい。

もろもろの準備が終わり、テン様を主人の膝の上に抱っこした。私はカメラの録画ボタンを押し、テン様の前に座る。そして小さな小さなスプーンに、10倍がゆを乗せて、そっと口に運ぶ。

お米の味はどうかな? 嫌がるかな? 泣いちゃうかな?

期待と不安が入り混じりながら、スプーンを下唇にそっと置く。テン様が唇を閉じるのを待つ。このあげ方も、離乳食教室で教わった方法だ。

「ん?」と動きが止まったあと、上唇が閉じた。すっとスプーンを抜く。



泣かない。むしろ「もっとくれ」と言わんばかりに、口をパクパクさせている。金魚か?

再び10倍がゆをすくって、下唇に置くと、またすぐに上唇が閉じる。味わっているのか、ミルクじゃないものが口に入ったのが新鮮なのか、唇を上下させている。

楽しくなって再びすくうと、主人から「まだあげるの?」と言われ、我に返った。確かに今日は離乳食初日だ。あまりたくさんあげない方がいいかもしれない。

「たくさん食べたね〜!」と拍手をする。口の周りはこぼれ落ちた10倍がゆでベトベトだったが、テン様の顔は、どこか誇らしげに見えた。


色々あげるのが楽しみ!


記事の端々から分かるように、正直、離乳食づくりが面倒だった私。

今までは、作りたいときに作ればよかった。料理する気分の時だけ、主人に「今日はご飯あるよ」とLINEしていた。
自分のさえ作るのが面倒なため、冷凍ご飯+納豆で3食済ますこともしばしばだった。

しかし離乳食づくりは、絶対に必要になる。しかもいずれは3食つくらないといけない。嫌だなぁと頭を抱えていた私。

ただ今回、テン様の反応をみて、気持ちに変化が出た。
様々な食材をあげて、どんな反応をするか試したくなった。

ピーマンあげたら、ウェッと苦い顔するのかな。
オレンジをあげたら、口をすぼめて酸っぱい顔するのかな。
お菓子をあげたら、もっとくれとばかりに目を輝かせるのかな。

面倒くさがりの私だが、離乳食づくりが少し楽しみになった1日だった。


参考にした離乳食レシピ↓


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