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離乳食を大人が食べたら、どんな味がするのか


息子が生後5ヶ月を迎えた。

最初は泣くことしかできなかったのに、今では大声をだし、あやせば笑い、動くものを目で追い、寝返りをうつようになった。一方で私は肩こりが酷くなった。何だこの差は。

そろそろ始まるのが、離乳食である。

正直、楽しみではない。今まで身一つあれば母乳をあげられたのに、これからは野菜をすりつぶしたり、メニューを考えたりしないといけない。
自分の食事でさえ適当なのに。「朝はトースト、昼は納豆ご飯、夜は卵かけご飯」みたいな日だってあるのに。

乗り気にならない自分を奮い立てるため、この本を買ってみた。

インスタで有名な「うたまるごはん」である。

商品リンク:うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食


そして読んでみて思った。
「これ作って、自分で食べたらどんな味がするのだろう?」



離乳食初期:10倍がゆ


生後5~6ヶ月の離乳食初期。
赤ちゃんの首がしっかり座り、支えておすわりができ、大人の食事に興味を持ちはじめたら、離乳食開始のサインらしい。

最初は1日1回、スプーン一杯の10倍がゆから。

ごはん:30g
水:150ml

これでまさかの7食分。

お米1合が約150gなのを考えると、本当にわずかな量である。


作り方は簡単で、材料を容器に入れて、ラップして2分30秒温める。そのあと10分蒸らし、ブレンダーで攪拌して完成である。

食べてみた。

ぶれた


これは……米の味をした水……

すっごく料理下手な人が甘酒を作ったらこんな味になりそう(わかりづらい)

食べるというよりは、飲む・舐めるに近い食事。ここから物を飲みこむことを覚えていく。息子よ、スプーン一杯から頑張ろうな。

最初の1週間は10倍がゆを与えて、2週間目からはニンジンや豆腐をペーストしたものを加えていくらしい。なるほど。


離乳食中期:鯛と野菜のだし煮


生後7~8ヶ月は離乳食中期。
1日2回と回数が増え、舌と上顎で食材をつぶす練習をしていく。

鯛と野菜のだし煮のレシピがこちら。

鯛:50g
ニンジン:小さじ5
玉ねぎ:小さじ5
だし汁:75ml

これで5食分。作り方も簡単。

材料を切る→だし汁で煮込む→みじん切りにする

だし汁には茅乃舎だしを使った。

封の開け方に性格が見える


六本木へ行ったときに試飲をして「うわ、うま!」と声が出た商品。深みがすごいんだこれが。

食べてみた。

美味い。

だしの力は偉大。鯛も美味い。
もろもろの旨味が口内に広がり、ファストフードの塩分に染められた私は感動で震えた。
二日酔いのときに出されたら泣いてしまいそうな味(わかりづらい)

残りもペロリと食べた


この月齢の赤ん坊にあげる離乳食は、舌と上顎でつぶせるくらいのやわらかさ。実際にやってみると意外と難しい。めんどくさがらずに、ちゃんと素材はつぶそう……と決意した。

離乳食後期:豆腐ハンバーグ


一気に大人の食事に近づいた。

生後9~11ヶ月の離乳食後期は大人と同じく、1日3回の食事に。
手づかみ食べができるのもこの頃だそう。

豆腐ハンバーグのレシピがこちら。

豚ひき肉:60g
絹ごし豆腐:35g
玉ねぎ:大さじ2
ニンジン:大さじ1
片栗粉:小さじ2
ベビー用コンソメ:小さじ1
オリーブオイル:適量
ケチャップ:適量
(玉ねぎとニンジンはだし汁で茹でて、みじん切りにしたもの)

ベビー用コンソメ……?

なんだそれはと薬局を覗いたらあった。



試しに舐めてみると、コンソメ感はゼロだった。うっすい味。
普通のコンソメは結構しょっぱいしなぁ。中華スープにガンガン使うけれど……。

このレシピ、味つけを胡椒と塩に変えれば大人用も作れるのでは?と思い、一緒に作ってみた。ベビーコンソメを入れたのが離乳食用、胡椒と塩をたっぷり入れたのが大人用。

レシピは5食分ということで、ただでさえ小さいハンバーグのタネを、さらに5等分にしていく。

上が大人用、下が離乳食

実食!

離乳食用ハンバーグは、やさしーい味だった。山梨県の素材にこだわる古民家カフェとかで提供されてそうな味(わかりづらい)

作りたて熱々で私は食べたけれど、赤ん坊は手づかみで食べることもあるので、冷めてから出さなければ。

10倍がゆや、だし煮と比べると食べ応えが一気にアップ。大人が食べても普通に美味しかった。


本の感想


以上が、離乳食を自分で食べた結果である。

感想としては、想像してたよりも美味しかった。調味料をほぼ使っていないので物足りなさはあるが、だしの旨味や素材本来の味が楽しめる。

最後に、今回レシピを参考にさせていただいたレシピ本の感想で〆たいと思う。

第一印象は「文字が意外と多い

ベビー用の本って、イラストを多用して分かりやすく!をモットーにしている印象だったが、こちらの本は6~7割が文字で埋まっているページも多くある。

「文字が多いな?」と首をひねりながら読んでみると、謎が解けた。

・食事の下ごしらえ
・離乳食の時期によってできること
・赤ん坊に与えていい食べ物とダメな食べ物

などなど……要するに「注意すべき点がたくさん書いてある

30年近く生きている自分なら、食べ物の取捨選択に困ることはない。苦手なブロッコリーも食べなくていい。(よくはない)

しかし赤ん坊は違う。食べ物ひとつで命が左右される可能性がある。
あげる時期によっては、うまく飲み込めず、消化不良を起こすことだってある。

そういった注意点がつぶさに書いており、この文字の多さに繋がっているんだなぁ……と読みながら思った。レシピだけではなく「離乳食の役割」や「離乳食の進め方のポイント」なども書いてあるので、とても勉強になる。これ一冊で離乳食に関することが網羅できるので、買ってよかった一冊だった。
素敵なレシピ本をありがとうございます。

さぁ、離乳食づくりがんばるぞー!




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