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自己紹介|はじめてじゃないnote

もういくつか記事を公開してしまったので、はじめましてではないのだが、ここで私について書かせてほしい。
私はプロのライターだ。けれど、人の心を動かすような名文や、お金を頂けるような面白い文章は書けないし、書こうと努力するつもりはない。少なくとも、ここnoteでは。
noteに書くのは、取るに足らない駄文ばかりだということを宣言しておく。一銭も稼ぐつもりはない。
なぜそんなことをするのか。
自分の気持ちをはっきりさせておくためにも、みんなに聞いてほしい。


私はなにものか

ゲームのシナリオライターとしてお金を稼ぐようになって、今年で10年になる。
当時、私は大学院生だった。「研究もしなきゃいけないし、時間を自由に使いたい! お家から出ずに、自分のペースでできる仕事で生活費を稼ぎたい!」というワガママなモチベーションだけでライターになった。
ライターになってしばらくは「ここのクレジットカードがお得!」だの「このプラセンタサプリが利く!」だの、根拠のないコタツ記事で小銭を稼いでいた。
リライトと呼ばれる他所の記事を参考に、著作権に引っかからないように文章を再構築するなんていうスレスレの仕事もしたことがある。当時はまだまだユルい界隈だったのだ。

ゲームのシナリオを書くようになったのは、そっちのほうが単価が高かったからだ。
WEBサイトのライティングは、当時1文字あたり0.3円ほど。良くて1文字1円ほどだった記憶がある。
私は座面が擦り切れてスポンジがはみ出た椅子に座って1日3万字ほど書いて何とか日銭を稼いいた。あまったお金でセブンのシュークリームをむさぼって心と体を癒す生活をしていたがさすがに限界がきた。
そこで当時どんどんと設立されていたゲームのシナリオ制作会社に滑り込み、仕事を貰うようになったのだ。
私がシナリオライターになった2014年は、前年にチェインクロニクルモンスターストライクがリリースされ、各社がどんどんとスマホゲームに参入していた時期だったように思う。
スキルがないシナリオライターでもいくらでも仕事にありつけたし、仕事を通じて技術を身に着けることができた。

言っておくけど、私は別にゲームは好きではない。文章を書ことや物語を紡ぐことにそれほどこだわりはもっていないぼんくらである。
指示されたことをそのままに文章にするのを得意とする”ブルーカラーのクリエーター”だ。
どんな仕事も断らなかった。オールラウンダーと言えば聞こえがいいが、得意分野も苦手分野なかっただけだ。
私の自己評価は、「からっぽな人間」。英語のスラングで「バカ」「頭空っぽ」という意味があるらしいカブアタマを名乗っているのも、それが理由のひとつだ。

なぜnoteを書くのか

いい年して私は、自分のことをからっぽな人間だと思っている。とうの昔に卒業していなければならない中二病を未だに引きずっている。
だから、そろそろ自分ときちんと向き合わなければならないような気分になった。自分が何者なのか、見極めなければならない。
この年になって自分探しである。

なぜ好きでもないシナリオライターを10年もやってこれたのか。
なぜ好きでもない物語を書き続けられたのか。
私が書きたいものはなんなのか。見つけなければいけない。

と、書くといい話のように見えるが、私にとっては死活問題である。
いくらでも替えのきく、中年のシナリオライターなんて誰も使いたがらない。
「私は○○の第一人者でござい」とまで言わないにせよ、強みを見つけて売り込んでいけるようにしなきゃいけないからね。




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