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音楽

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曲やアルバム、ライブの感想や、 歌詞の和訳など、音楽に関する記事
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記事一覧

プレイリスト「Complete|e.one/Jung Hohyun/Choi Hyunjoon」

K-Popで最も好きなプロデューサーであるe.oneの楽曲をなるべく網羅的に集めてプレイリストにしてみた。参照したのは「Korea Music Copyright Association」のデータベース。 データベースでは以下の名義が区別されていた。 ・e.one  └チョン・ホヒョン氏のみ参加  └チョン・ホヒョン氏、チェ・ヒョンジュン氏の両名参加 ・チョン・ホヒョン氏、チェ・ヒョンジュン氏の連名 ・チョン・ホヒョン氏個人 ・チェ・ヒョンジュン氏個人 上記のプレイリスト

歌詞解説&感想|XG - WINTER WITHOUT YOU

歌詞解説 字幕でニュアンスや元の意味までは汲み取りづらい箇所が3点あったので、それぞれ解説する。歌詞とその字幕を引用し、解説を続けている。 ①バース1 ジュリアのパート 'put up' は「何かを見える状態にする」というイメージ。なのでここでは、ツリーを引っ張り出してきて、'lights' をツリーや他の場所に取り付けている様子が浮かぶ。 'lights' と複数形にしてあるので、漠然とした「光」ではなく、「光を発しているモノ」と捉えられる。なのでここでは「イルミネー

感想|KISS OF LIFE - TTG:FLO'Cardboard Box'感

デビューシングル「Shhh」の、Pristin Vを思わせるつよつよレイディ感(もっとザラついた強さ?)から、ちょっと気になってきている KISS OF LIFEの皆さん。あとはTWICEが日本で流行って、そこからSIXTEENを後追いした身としては、ナッティの念願のグループデビューなのも気になるポイント。同じように「あのナッティがついに!応援したいな~」という人は結構いると思う。 2枚目のEP『Born to be XX』は表題曲「Bad News」ももちろんカッコよいの

感想|NiziU - HEARTRIS:10s後半K-Pop感、e.one感、Just the Two of Us進行

『Nizi Project』は全部観ていたものの、デビュー以降はNiziUのことをあまり追いかけてこなかった。しかしこの間、Spotifyのプレイリストで新曲「HEARTRIS」が流れてきて「ビビビッ!」と来たので、それが何ゆえか言葉にしてみたいと思う。 この曲を聴いてみてまず感じたのは、「ちょっと昔のK-Popガールズグループの曲っぽいな~」ということ。特に、Lovelyz「Wow!」や fromis_9「DKDK」、Cherry Bullet「Q&A」といった曲たちを何

感想|NEX_FEST:Ayase への共感、BABYMETALの主体性とファンダム、念願の9年ぶりBMTH

YOASOBI 開催およびラインナップが発表された時、一番驚いたのがこのアクト。他のアクトとあまりに音楽性がかけ離れていると思ったためだ。正直なところ、元々YOASOBIには良い印象を抱いていなかった。1stアルバム『THE BOOK』では同じようなメロディや、ラストのサビで半音上げる手法が繰り返されていて退屈したし、そもそも「Novel into music」というコンセプト自体、創造性を拡張するためではなく、タイアップをしやすくするために設定されたようしか思えなかった。

歌詞解説|XG - HESONOO & X-GENE

和訳・解説HESONOO orbital phase:軌道の調整 →宇宙船や人工衛星の軌道を調整すること。(厳密には 'orbital phasing' ) mainframe:大規模な組織において主に用いられてきた、大型のコンピューター hybernation:休止状態 →パソコンのハイバネーション(休止状態)と、XGがまだ動いていない状態をかけている。ハイバネーションとは、PCがバッテリー切れになった時に、その時の作業や状態を一時保存した上で入る休止状態のこと。こ

歌詞解説|XG - PUPPET SHOW

はじめにXGは女性の強さを称揚するにとどまらず、新曲「PUPPET SHOW」では想像上で男女を逆転させることによって、女性に対する根深い差別や差別意識について問題提起している。 MVには公式の日本語字幕がついており、日本語として自然であること・簡潔であることを重視していそうな訳になっている。もちろんこれはひとつの良い方向性なのだが、違和感を抱く箇所がちらほらある。そのせいでテーマが少しぼやけてしまっている気もするので、この記事では自分なりの訳を載せてみる。また、自分が気づ

歌詞解説|XG - MASCARA

「TGIF」をきっかけにXGにハマり、これまでのMVを鑑賞していたところ、公式の字幕に違和感を抱く部分があった。概して字幕の方がマイルドになってしまっており、元々の歌詞の力強いニュアンスの方がXGのスタイルに合致すると思うので、補足していく。 カッコ内の歌詞はMVの字幕から引用。太字部分が補足している箇所。 プレコーラス(後半のみ) What goes around comes back around(過ぎたことは過ぎたこと) And when it do better

歌詞解説|XG - TGIF

MVの日本語字幕で意訳されているところを補足してみた。見出しに「★」がついていたら、何かしら補足あり。 例によって「Urban Dictionary」(スラング辞典)や「Online Etymology Dictionary」(語源辞典)にかなり世話になっている。 イントロ(ハーヴィー) When I'm with my ladies, oh, the party don't stop(うちらが集まると Partyは終わらない) And we don't need no

XG 'TGIF' 冒頭のサンプル

サンプル Bright Lights「Vocals Sample Pack」1:07- 同じサンプルを使っているK-Popソング Rocket Punch「BOUNCY」のイントロ HyunA「I'm Not Cool」のBメロ(0:33-)

感想|SUMMER SONIC 2023(東京・2days)

総括目当てのアクトが明確にあったからこそ「あれも見なきゃ、これも見なきゃ」とせかせかすることなく、気持ちに余裕を持って素直に楽しむことができた。また、選り好みせず様々なジャンルの音楽に(浅くではあるが)触れてきた自分のスタンス、そしてそのスタンスを形成してくれた様々な友達に感謝。2017年以来久しぶりに参加したサマーソニックは、今までで一番気楽で、だからこそ新たな出会いや気づきも一番多い、素晴らしい2日間になりました。 Day1SUMMIT All Stars(Marin

感想|Kep1er - MVSK

この曲を聴いて(厳密には歌詞の和訳を読んでみて)、かの憎き疫病によりほぼ全ての人々がマスクを着用しているがゆえに誕生した「マスク美人」なるフレーズを想起する。これは、「美人」が世間的な了解としてどうしても女性を指しがちなことにかまけて、女性に対する広義のルッキズムを補強する悪しきフレーズではあるが、「マスクを着けている時にイメージしていた顔立ちが、マスクを外した実際の顔立ちとは異なって見える」というのは、確かに実感を伴っている。 ふと、高校の現代文の授業で読んだ文章を思い出

感想|GOT the beat - Step Back

話題になっている歌詞に関する自分なりの感想。韓国語に全く明るくないため、和訳は他の方のブログから引いている。(いつか、歌詞の大意を理解できるくらいに韓国語を勉強したいと思っている。いつか...) かなるび・和訳の引用元:「そるさんの韓国語和訳ブログ」 他者に依存した自己の規定歌詞全体に通底するのは、「あなた(≒silly girl)」に対する非難。つまり「あなた」を下げることによって相対的に「私」を上げており、皮肉にも「あなた」の存在が自己を規定する柱になってしまっている。

すぎやまこういち氏の訃報に際する政治的言及の有無

メディアの選び方・日本のニュースメディア:有名どころとして、NHKと全国紙をピック ・英語のメディア、英語のゲームメディア:Googleで「Kouichi Sugiyama」と検索して上位に出てきた記事のうち、メジャーなメディアをピック ・日本のゲームメディア:検索であまりヒットしなかったので、「ゲームメディア 有名」で調べてアクセス数が多そうなメディアをピック 日本のニュースメディア(言及あり:2/5) NHK:言及なし「すぎやまこういちさん死去 90歳『ドラゴンクエスト