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会社、たたみます。

事業再生する前の現状

事業を再生していく上で、今現在、会社は複数社あり、その複数の会社をグループとして事業を行なっています。
そのうちの2社がリスケ状態です。
リスケとは、リスケジュールの略で金融機関からの借り入れ(融資)の返済の条件変更のことです。

リスケ状態になったのは2017年で、リスケを行うと言うことは返済が厳しいので返済条件を変更してもらっている訳ですから、追加の借り入れは基本的にはできません。
基本的にと言ったのは、今回コロナ融資で政策金融公庫から追加融資を受けられたので、例外ややり方はあると言うことですね。

リスケ状態での5年間は資金繰りも難しく、手元のキャッシュでの経営となります。
この5年間にコロナ禍になったことで、去年頃から経営状況が悪化し、売上金で支払いを回していくいわゆる「自転車操業」状態になりました。

そして、今年の1月。
一番大きい仕入れ先への支払いができない事態が訪れました。
資金繰りも厳しい状況なので、そのまま未払いとなり、その後すぐに出荷停止となりました。
商品が入荷してこないので、もちろん出荷もできないですから、売上も無くなりました。

給与未払い

自転車操業」が良いとは言えませんが、売上の入金すら無ければ、回すお金もありません。
もちろん、社員にも今までとは別の売上や粗利益の獲得を話しましたし、色々と考え実行もしましたが、時すでに遅し…と言う感じで、給与だけはと思いながらも2022年6月支給分の給与は払えなくなりました。

私自身は当然、6月の給与支給日より前からその方向に向かっていることはわかっていました。
なので、精神的におかしくなっていたのはこの頃です。
この辺りの身と心の話もまた書きたいと思いますが、それはまた別の回で。

会社のたたみ方

『会社をたたむ』と言っても、たたみ方にはパターンがあります。
パターンとしては、下記の3つがあります。

  1. 破産

  2. 特別清算

  3. 解散

ここでは、実際の事業再生の中で2社の会社をたたみ、そこから再生をしていくリアルな部分をお伝えしていくので、それぞれの詳しい知識などは、専門家の方に聞いていただいたりネットで調べていただくことをご理解いただいて、今回私が選択するのは3の解散です。

Xデー

2社の会社に関して、解散する方向で進めていますが、その前には「支払停止」→「事業停止」を行なっていきます。

この「支払停止」のXデーまでに、事業譲渡や差し押さえ回避のために預金口座の変更を行います。
Xデーとは、「支払停止」を始める日です。
この日からは、どこかにだけ支払いを行ったりしません。

支払停止」のXデーを定めるのは、債権者平等の原則があり、ある日(Xデー)からは全ての債権者に平等に支払いや資産の分配を行なっていくためです。


と言うことで、今は債権者の方には本当に申し訳ないのですが、Xデーまでは支払い及び対応を行なっていますが、Xデーから「支払停止」になります。

また、引き続き、事業再生までのリアルを書いていきますので、フォローしていただけると嬉しいです!


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