事業再生、はじめました。
はじめに
はじめまして。
企業の生存率が10年で6.3%、20年では0.3%だとか、10年で約70%、約50%まで下がるのは22年後だという統計データがある。
私自身も起業して20年になる時には「0.3%の会社しか生き残れないというデータがある。社員のみんなのおかげであり、自信を持ってこれからも頑張っていこう!」といった感じで、社員を鼓舞するために統計データを都合よく活用したりしました。
ですが、現実問題として、自社は自社のリアルの中にしか事実はなく、経営が行き詰まっていれば、統計データなどなおさら何の役にも立たない。
このノートは、コロナ禍において事業が行き詰まっていった企業の再生のリアルを書き綴ることにより、同じような境遇の経営者や財務・経理関係者の方の力になれたらと思って始めます。
「力になる」とは、まずはストレスの軽減かなと思っています。
現状 〜再生と整理へ〜
今回、私自身が事業再生を行なっていくことになった訳ですが、今がどのような状況かというと、事業再生が完了して大丈夫な状況で過去の再生ストーリーを書き綴るのではなく、まさに今から事業再生に取り組む段階です。
そして、今までの経緯などもお伝えする回もあるとは思いますが、基本的にはこれからリアルに起こることを書いていきます。
もちろん、自社の再生が第一ですので、書けない部分もあるとは思いますが、できる限りオープンに書いていきます。
また、再生を図るにあたり、一部の会社を整理する予定です。
整理をするということは、債権者がいて、その債権者とのやり取りやそこにある心情みたいなものなどもあるので、名前や地域が特定できる内容は避けますが、それでもリアルな内容を記していきたいと思っています。
命までは取られない
今回、事業再生に踏み切ったきっかけは従業員への給与の未払いでした。
厳密には、従業員への給与が払えなくなったことで、事業の存続をあきらめ会社破産をしようと考えました。
この辺りの詳しいことは、また別の回で書きたいと思いますが、会社破産を考え弁護士に相談し、破産経験者の友達の社長に相談した際に共通して言われた言葉が『命までは取られない』という言葉でした。
考えればわかることですし、言われてみればなことですが、20年間会社経営をしてきて、従業員への給与の未払いを一度もしたことのない私からすると、従業員への申し訳なさや自分自身への自身が削がれ自暴自棄になってしまっていました。
時系列で流れがこうなると、精神的に病んできたり、正常な判断ができなくなります。
実際に2ヶ月くらい病んでいました。
ですが、確実に言えることは、事業の失敗や資金繰りが行き詰まることは、経営の失敗ではあるけど経済的なペナルティで命まで取られことはないということです。
誰かに、何かに命までは取られないのに、その大切な命を自ら差し出す必要など当然ないのです。
このような思いで、事業再生について書いていきますので、どこかの誰かの力になれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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