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「競馬」と息子④ 〜北海道へ 後編


馬に会う旅2日目、ノーザンホースパーク (苫小牧市美沢) へ。

ここは新千歳空港から近く、レンタカーを返す時間を含めても 飛行機の時間までわりとしっかりと満足に過ごせた。


私は「ホーストレッキング」をやりたくて、息子は「体験乗馬レッスン」をやりたかった。この2つだけは事前電話予約が必要だったため、前日に電話をかけてみた。

平日だしと たかをくくっていたが、とんでもなく無理だった。1ヶ月前からもう埋まるらしい。

馬に乗るのは諦めていたが「観光ひき馬」なるものは少し並べば気軽に体験ができた。
良かった、2、3分だったが馬に乗れた。

すでに高齢な馬たちだったが、筋肉を感じた。毎日人を乗せて歩いてくれているからだろうか。
私も毎日歩かねばと、旅行のときだけ増える自分の歩数計を思い浮かべた。

(ちなみに 夫は体重の関係で写真撮影担当…w)

厩舎ではウインドインハーヘアを見ることができた。ヨーロッパから日本に来てたくさんの出産を頑張ってくれた。やはり牝馬には感情移入してしまう。
お疲れさま、ゆっくりしてね、と伝えてみた。

彼女がいなければ、ディープインパクトもキタサンブラックもイクイノックスもいなかった。

そうして命を繋いでいるのだ。人もまた…。



本当に天気が良かった。

思いつきでレンタサイクルをして、思いつきで自転車を走らせた。

息子が幼い頃に 公園で自転車の練習をしたことを思い出した。自転車が好きなのだが、坂が多い都会に住む小学生には 案外と自転車の出番がない。

自宅マンションの駐輪場に、すっかり小さくなった息子の自転車が おそらく埃をかぶっているだろう。

息子を先頭に 自然の中をぐんぐん漕いでいく。

すると、広い牧場と どんでもなくデカい謎のモニュメントがあらわれた。

後で調べたところ、コロナ禍にプロジェクトが始まり、2023年の6月に一般公開されたばかりの「ディープインパクトゲート」なるものだった。

私はここでずっと放牧されている馬たちを眺めていたかったが、せっかちな夫&息子と 自転車返却の時間に追われ、また自転車を漕いだ。


レストランでご飯を食べ、ソフトクリームを頬張った。まだまたゆっくり過ごしたかったな。


旅行から戻って数日後、息子が 夫の後輩に「将来何かやりたい仕事とかあるの?」ときかれていた。

「ジョッキーに興味があるけど、身長がな〜」と答えているのが聞こえてきた。


息子は小6にしてすでに170cm程ある。たしかにジョッキーにはなれないかもしれない。

でも、不登校になったばかりの頃 生きるのに絶望して苦しんでいた息子が、なりたい自分を想像していることに私は嬉しかった。


また行きたいな。北海道はでっかいどーー✨









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