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「これからどうしていきたい?」と先生に聞かれ「寝たい!」と答えた息子


息子の完全不登校は、2年目に突入している。

息子が本当の意味で学校を休めたのは、ここ半年程だろうと思う。(初期は私が無自覚に息子を追い詰めていたから…)
毎日元気に生きている。

そして私も、息子が学校に行っていない事実は変わらないものの、私自身の悩みは解決した。
息子が何をしようが何を言おうが、全く動じなくなった。息子を信じて、息子に任せている。

私は、衣食住のサポート、なるべく私以外の人と触れ合う&体を動かす機会を作ること、そして少し斜め後ろから息子の意志を尊重しサポートすること、だけ。

今となっては、私はなぜあれ程までに毎日イライラしたり泣いたりしていたのか不思議で仕方がない。
それについてはまたゆっくり書きたいと思う。


先日、保護者面談があった。
15分しか枠がない面談。息子が自らついて来た。

行く前も行く途中も、今までなら「やっぱり行かない」「もう帰る」となるシチュエーションが何度かあった。
が、今回は、下校児童になるべく合わないルートを歩いたり、伊達メガネをしたり、葛藤しながらもついて来た。

(もちろん、私がじっくり待てるようになったから息子も焦ったり慌てたり投げ出したりしなくなったのだろう、とは思うが…。)


初めて会う担任の先生。時間が限られていた為、雑談もそこそこに修学旅行と卒業アルバムの話をとても分りやすくしてくれた。
息子はかなり前のめりに話を聞いていた。
アルバムには載っておきたいようだった。

しっかり休んで、家で一人好きな事をして、少し外の世界(学校)に属したい気持ちが出てきたのだろうなとは思う。

先生が息子に「これからどうしていきたい?」と聞いた。息子は、少し間をおいて「寝たい!」と言った。

よし!!よく言った!!
私はニヤけてしまった。そして何も言わなかった。
息子のその時の気持ちだ。

本当に眠かったのか、すぐに学校に戻るつもりはなく家でもっと休みたいという意味だったのか、グイグイ来る先生への牽制だったのか、真意は分からない。

でも、以前の息子なら、先生や親が望む回答をしただろう。空気を読んで嘘でも優等生回答をしただろう。
だから、私は「寝たい!」の言葉が嬉しかった。


息子は十分に人を思いやれるし人に感謝できる子だ。だから心配はない。存分に自分を出して欲しい。自分を大切にして欲しい。

小さな経験を積み重ね、息子のペースで成長していくはずだ。私は少し離れたところから信じて見守っていく。




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