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異星人生活日記③ 〔ストロベリーフラペチーノ・コナン映画・自己PR〕

この日は約束の日。そう、スタバで念願のストロベリーフラペチーノを飲む日。駅で落ち合う予定だったので、一緒に買いに行こうか、と考える。いや、待てよ。昨日の記憶が駆けめぐる。昨日はたしか売り切れていなかったか。悠長に一緒に買いに行ったために売り切れ、なんてことがあり得るぞ。そう思った私は、落ち合う前に1人買いに行くことに決めた。向かったスタバは駅直結。そのためか人も多く、かなりの人が並んでいた。どうやらみなストロベリーフラペチーノを買っている。いや、買えるか不安になってそう思えて仕方ないだけかもしれない。自分の順番になるのが遥か先に感じる。しかし、案外早く回ってくるもので、自分の番になった。ふぅ、よかった。「ストロベリーフラペチーノを2つで。」店員さんが、今日だけで何回聞いたかわからないであろう言葉を、もれなく私も言った。あまりにもスムーズな会計が終わり、今度はドリンク待ちの列へ。こちらは特に待つことはなく、無事2つのストロベリーフラペチーノを手に入れた。時計を見ると、予想より時間がかかっていたらしい。ちょうど携帯から通知の振動。「着いたよ!」。おっと急がなければ。せっかくのストロベリーフラペチーノが袋の中で大惨事にならないよう、早足で向かった。

手に入れたストロベリーフラペチーノを飲みながら、本日もう1つのお目当てである今年のコナン映画、『劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を観に行くために映画館に向かった。ちなみにストロベリーフラペチーノは、イチゴの果肉感、甘さ、程よい酸味が後をひく、非常に飲みやすいものであった。イチゴが好きな私にとっては、約束された勝利である。ごちそうさまでした。話を戻すが、私たちはコナン映画を観に来た。実は今回の観賞で、今作は2度目の観賞となる。今作は名探偵コナンに登場する、通称「警察学校組」を主軸にしたストーリーとなっている。話の内容に触れてしまうとネタバレになってしまうため、ここでは内容に触れることはしないが、安定のコナン映画であり、2度目でも十分楽しめるものであったことは記しておこう。ちなみに恋人は、観終わった後、3回目を視野に入れていた。

その日の夜、恋人から変わった連絡があった。「自己PRでどん詰まり。」。どうやらなにかしらの書類を作成中にエンカウントした「自己PR」という欄で、書く手が止まってしまったらしい。「自己PR」。親交が深くない人間等が見た、またはそれを聞いただけでどのような特性がある人物かを把握するためのもの。たしかに難しい。自己をPRできるほど、自分という存在について言語化できる自信は全くもって私にはない。「自分のことは自分がよく知っている」。そういう考えが私は昔からあまり、好きではなかった。私からすれば、「自分のことは他人の方がよく知っている」。その考えの方がまだよくわかる。そもそも自己PRを書いたところで、その人の特性は書いた本人の申告より、最終的には他者の判断が優先される。そんな気がする。上手く言葉に纏めるのが難しいが、そんなことを考えていた。そう、夜遅くに。

そんな1日。

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