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portfolio No13「INSOMUNIA~啼く鴉~」

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幾億の夜を迎え 幾千の時を時を超えてきた

ただひたすらに思うのは

この夜に明ける事はなという事

光り輝く空を知っている 心潤す風を憶えている

それを捨てた今がここにある事を

誰よりも知っている

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太陽を捨てたのは、それを共に見る者がもうこの世にいないから

太陽を捨て ひとをやめ この世の全てに背を向けても

生きなくてはならぬこの虚しさよ

夜が沈むこの時刻 静寂が終わるこの時を

ただ泣く事しか出来ないこの身を呪い

声が枯れるまで 血を吐きながら

啼いて

泣いて

刻んでやろう

(啼く鴉 by卯月 螢)

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「INSOMUNIA」2020年  作品サイズ:F3(273×220㎜)

インク・紅茶・アクリル・水彩・ケント紙・木製パネル

何度の夜を迎えたろう

錆色の空

誰も乗らない観覧車

軋む音に紛れ

無く鴉の声を今日も聞く

血を吐くようなその声は

何時も、午前三時に啼き果てる

これは夢なのか悪い今なのか

意識の中に混沌と

開けない夜に堕ちてゆく

「INSOMUNIA」ストーリーボード 卯月螢


この作品は夜に彷徨うものと眠りに見捨てられたものと二人視点で描きました。眠りは癒しとも言いますし、思考の改善と体力回復になりますしね。

「明けない夜」は無いのですが

ひとの思い次第で未来永劫に明かなくなる「明ける事の無い夜」になる。

そんな堂々巡りを繰り返す悪夢です。

「BADREAM#1」

2020年11月19日(木)~11月29日(日)休廊:火・水

13:00~18:30(最終日17:00)

(曳舟)gallery hydrangea



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