【読書メモ】『イギリスはおいしい』(著:林望)
パリ五輪・選手村の食事について、イギリスからのクレームというのがどうにも興味深く、ふと『イギリスはおいしい』との一冊を思い出しました。
これは「イギリスの料理は不味い」、そんな話をよく(ネタ的に)聞くからだと思います。確かにお茶(ティータイム)の話はよく聞きますが、いわゆる「名物料理」というものはあまり印象にありません(”フィッシュアンドチップス”くらいでしょうか)。
こちらは、そんなイギリスの「食文化」についてエッセイになります。著者の林さんも、食べ物自体の味は適当で濃やかさはなく、安定もせず、けっしてお世辞にも美味しいとは言えないと、一刀両断されています。
それでも、イギリス人が「食事」に対していい加減なわけではなく、その行為には人並み以上に愛着を持っているともされています。食卓の雰囲気、お酒の飲み方、ケンブリッジでの食事の風景、その背景となる文化を踏まえれば、なるほどなぁ、、と。
ちょうど今読み進めている『赤と青のガウン』でのオックスフォードはマートン・コレッジでの食事に関する描写などを思い出しながら。
食べるだけでなく、広義での行為としての食(事)文化としてみると、個人的にはいわゆる「ティータイム」を一度体験してみたく、、本場の「スコン」も食べてみたいですね~、いやまぁ、英語での会話ができるわけでもないので、まずはそれからでしょうけど。
余談ですが、一応、世界三大料理に数えられてるのですよね、おフランス料理(残り二つはトルコと中華でしたっけ)、なんというか、どうしてしまったのでしょうか、、まぁ、開会式の体たらくから十二分に想像できることでもありますが、最低限、選手の皆さんが力を発揮できるようにきちんと責任を果たしてほしいなぁ。
まさかとは思いますが、自国の選手を勝たせるための兵糧攻めなんてことはさすがに意識してないですよねぇ(個人の見解です)。
そういえば、東京五輪の時は選手村の食事風景やメディアの方々の玉子サンドウマ!とかの写真が出回っていましたが、今回のパリ五輪ではどうなんでしょう、少し探してみようかなぁ。