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【今日の相談】自己分析…って?

夏のインターンシップも終わり、秋~冬に向けいよいよ2023年卒の就活も本格スタートする頃となった。

大学3年文系男子。本格的に始まる前にエントリーシート(ES)の準備をしたいという相談、だったようだ。

というのも、この学生を担当したのは私ではなく他のカウンセラーである。今日は、そのカウンセラーについて感じたことを取り上げたい。時々、カウンセラー同士で面談の振り返りを行ったり、事例検討を行ったりする。その時の話である。

この学生を担当したカウンセラー曰く

「ほとんど自己分析ができていない、浅すぎる。つまり、自己理解できていないから、学チカも自己PRも書けていないんです」

「なので、自己分析をしっかりするように。自己理解を深めるように。そうアドバイスしました!」

ん? 今、なんと仰った? 私は頭の中に「?」がたくさん浮かんでしまった。キャリコンのテキストか何かを読んでいるような。有名な検索サイトの特集記事に載っている話のような。国家資格試験の実技対策にあるような。そんな言葉ばかり聞こえた気がした。

肝心な学生が全然見えてこないのである。

自己分析が浅いとか、自己理解できていないとか。これは、これから就活するすべての学生に言えることだろう。この時期なら、なおさらである。  彼のどんなところに自己分析ができていないと感じたのか? 自己理解できていないと思ったのは何故か? カウンセラーとしてこの学生をどのように見て感じたのだろう?  そもそも、そのカウンセラーは自己分析や自己理解がどういうことなのか、分かっているのだろうか? 

そして、気づいているだろうか。自分の言っていることが、学生を相手にしたコメントではなく「キャリアコンサルタント」に立脚しただけのコメントであることを。

私は正直、このような話に出会うと残念に思えてしまう。もっと学生をちゃんと見てほしいと思うし、そんな簡単な言葉で片付けず愛情を持ってほしいと思う。ましてや「自己分析が浅い」なんて私は恐れ多くて言えない。ただでさえ、自分のこともよく分かっていないと自覚しているから。

自己分析をしっかりやって自己理解。業界研究をしっかりやって、その後はしっかり企業研究。これでうまく進むなら私たちはいらないだろう。

大学のキャリアセンターは、資格を取ったばかりの未経験者も多い。大学側もそれを良しとしているし、カウンセラーも「学生ならできるかも」と思う人も多い。そうした考えを否定する訳ではないけれど、私は実感していることがある。

学生支援の仕事は、キャリアコンサルタントとして必要な基礎知識を   フル活用しなければ務まらない

これは私が尊敬する上司の言葉。学生支援の仕事に就くか、他の領域に就くか悩んでいるときに、こう言って「だから貴女はやってみるべきよ」と背中を押してくれたのである。・・・この話は長くなるのでまた別の機会に。

とにかく、今日はカウンセラーに対して「自己分析って何をするの?」と、相談したいなぁと思ったのである。


今日も読んでくださりありがとうございます。

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