子供と夢の天秤
2021年9月9日
ふと、自分の家族のことを調べてみた。
姉もも父もすぐに本人の画像が出てくる。
ただ、母だけはでてこなかった。
特定のキーワードで検索すると出てきた。
ある人のブログにこんなことが書いてあった。
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僕の同期に〜〜〜(母の名前)という女優さんがいた。
彼女は僕と違って、超がつくほどのエリートな演劇人生を歩んできていたので、入団してすぐに大きな役に抜擢され、そして見事にその期待に応えていた。
縁あって、彼女は結婚し、退団し、子供を産み、今は3児のお母さん。
在籍期間はとても短かったけど、とてもインパクトを残した女優さんの一人と言っていいだろう。
「たら、れば」を言っても詮無いことだとは思う。
でも、「もしもあのまま〜〜〜が芝居を続けていたらどうなっていただろう?」と想像してしまう。
一つは「〜〜〜という女優がどんなふうになっていったのか?」という興味
一つは「同期という存在がずっといてくれたら心強かったのになぁ」という僕の勝手な思い
だけど彼女は女優をやめた。
それはそれで一つの選択。
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ある時父が言っていた。
母は本当にすごい女優さんだったと。
とってもゴーストで活躍してる父もみた。
もっともっと活躍してる二人の姿をみてみたかった。
もっともっと輝いてほしかった。
でも、それは子供という存在に阻まれた。
父も母もミュージカル俳優という道を諦め、稼ぐために塾講師、自分たちを育てるために専業主婦となった。
とてもとても申し訳ない。
ふたりとも才能があったのに、その夢を閉ざしてしまった。
子供がいなければ二人はどんなふうになっていたかな。
子供を生むという選択は、ミュージカルを続けること以上に必要だったのかな。
大人になったからわかる。
本当にすごい選択をした。
でも、何が正解かなんてわからない。
二人は夢を諦め、自分たちのために働いてくれたのだ。
だから、幸せになれなければならない。
二人が自分たちのために犠牲になってくれた分、その分以上に幸せにならないと行けない。
その使命がある。
ある日、母が言ってた。
「自分に感謝している。あんなに体育祭が楽しかったのは初めてだ」って。
陸上なんてただ自分のためにやってたのにそれを喜んでもらえた。
親孝行しよう。
二人が自分のことを誇らしく思ってもらえるように。
自分のために夢を諦めてよかったと心のそこから思ってもらえるように。
偉大な二人の親に恥じないように、胸を張って生きよう。
それが自分だから。
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