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中小企業こそ外国人エンジニアを雇うべき5つの理由

現在、いろんな会社に外国人のエンジニアを紹介しているのですが、「外国人のエンジニアだとコミュニケーションが不安だ」ということをよく言われます。
もちろんコミュニケーションは日本人同士より難しいですが、それを差し引いても今は外国人を雇うメリットがあると思っています。

実際にうちの会社でフランス人、ベトナム人、(近々インド人)を雇った経験をもとにそのメリットを説明してみます。

1. そもそも中小企業に日本人の若手エンジニアの応募がない

まず完全ネガティブな要素ですが、うちみたいな小さな制作会社にはそもそも若手エンジニアの応募はほぼありません。あるのは以下のどれかです。

1. 経験がない若手
2. 経験があるがそれなりの年齢の人
3. 経験がなく、それなりの年齢の人

1の場合はやる気がかなりあり、見込みがある若手はまず新卒の就活である程度いい会社に入っています。なので、どちらかというとやる気がほどほど(むしろあまりなさそう)の業界未経験者はたまに興味を持ってくれます。

2に関してもほぼ応募ないのですが、あったとしても多分待遇的にうちには見合わないです。

3に関してはとりあえずやる気はあるのですが、いかんせん業界が違いすぎてこちらもそこまでリスクをとる勇気はないです。

ということでうちの会社のように制作を安定的にコツコツをするような会社は今の若い子には魅力がないのだと思います。もちろん自社のブランディングが悪いと言われればそれまでですが、以前のように「制作会社でいろんな制作経験つめます!自分のスキルもアップできます!」だけだと若い人は選んでもらえないようになってきています。

翻って海外に目を向けると若くて、業界経験も2-3年あり、やる気もあるというエンジニアがゴロゴロいます。
ただ日本語があまりうまくない(もしくは日本語が話せない)という条件つきです。

会社としてはどちらをとるのがいいかというのは難しいですが、エンジニアは基本技術がなければ仕事はできないので、コミュニケーションを犠牲にしてもエンジニアリングのある外国人を雇うというのは一理あると思っています。


2. 海外エンジニアは世界のトレンドを知っている(ことが多い)

日本人はエンジニアリングバリバリで最先端の技術を使っているので、それに外国人エンジニアはそれについてこれるのか?と思っている人も少なからずいるかと思います。

僕の経験では東南アジアを含め、外国人のほうが世界的なトレンドは知っているんじゃないかと思います。
トレンドというは今はやっている技術やライブラリ、ツールなどのことなのですが、なぜそう思うかとい言いますと、彼らは基本的に英語で情報を収集しているからです。

例えばベトナム人を例にとると、ベトナム語での技術情報はそんなにたくさんあるわけではないので、わからないことがあれば、英語で検索をかけますかけます。つまり英語で調べることに慣れているのです。当然海外ではやっている情報をキャッチアップしています。

インド人に関しては、もともと英語が堪能ということもあり、さらにアメリカとの仕事を結構やっているので、機械学習やより高度な経験を持っている人が多いです。

世界のトレンドを知っていることが日本に仕事に直結するかは正直わからないですが、外国人から世界の情報を知ることは、今後の会社にとってもマイナスにはならないはずです。


3. 英語の練習になる

うちの会社でも英会話を習っている人や、英語の重要性について認識している人はいるのですが、やはり彼らがいうには圧倒的に英会話の機会が少ないとのことです。

外国人従業員が入ってきて必然的に話す必要があれば、それは苦痛かもしれないですが、英語の勉強にはとても素晴らしいことです。
「中国人、韓国人、ベトナム人などだと英語話さないので意味ないのでは?」と思うかもしれないですが、仕事上わからないことがあれば英語のスペルを書いて伝えるなど、会話以外でも英語を使う機会は日本人だけのコミュニケーションよりは確実に増えます。

結果として英語と接する機会は必ず増えます。

4. 海外への視野が広がる

仕事のことではなくても、会社に外国人がいて、日常会話になるとおのずと向こうの国の話になります。どの地域に住んでいるとか、お昼ごはんなに食べているとか、物価のこととか。
ほんのささいなことですが、そうやって海外に興味をもつこと、リアリティを持つことはとても重要です。
テレビやネットで得る情報と、実際に間近でいる仲間から得る情報とでは全く違ったインプットになるでしょう。それらの積み重ねで日本人従業員全体の海外への意識が変わると思っています。


5. 細かいことを許容できるようになる

実はこれは一番重要なことだと思っています。今まで日本人同士のコミュニケーションだと、ちょっとしたニュアンスを汲み取るべき、細かなことに対しても細心の注意を払うべきということが仕事上では前提だったと思います。

外国人が入ってくること正直それができなくなります。「言っていることを分かってくれない。手間がかかりすぎる。」と思うことも多々あります。

ただ、だんだん外国人と仕事をしていくと「まあ無事納品できたし、技術力もあるのでそれで問題ないな」という気持ちになってきます。
妥協とはいいたくないですが、なんとなく慣れる、許容するという感覚を持てることが一番のメリットではないかと考えています。

これは仕事でなくても今の自分たちの生活を見ていても外国人が増えていっていることで日々感じていることだと思います。
それが社内で、実際の仕事を否応なしにやることで、より身につけられるのがなによりのメリットです。


ということでネガティブな側面から外国人を雇わざるを得ないうポイントもありましたが、メリットのほうが大きいと思っていますので、今こそ外国人エンジニアを雇ってみるのをオススメします!

最後に宣伝になりますが、うちではベトナム人、インド人、バングラディッシュ人などいろんな国々のエンジニアとつながりを増やしていますので興味ある人はぜひご連絡ください!


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