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IIT(インド工科大学)にはデザインを学ぶ学部もあります。IIT Bombay IDC School of Designの紹介

インド工科大学(IIT)という大学の存在は最近よく耳にするようになったと思います。
GoogleのCEOなどを輩出しているインドの理系の大学として有名な大学ですが、その中にデザインを中心に学ぶ学部があるのを知っていますか?
IITというのはひとつでの大学ではなく、いろんな地方にそれぞれのIITが存在するのですが、その中でもムンバイにあるIIT BombayではIDC School of Designという学部(正式には学部ではないのかもしれないですが、記事では学部として扱います。)がありまして、今回ここを中心にIIT Bombayを紹介したいと思います。

僕が教鞭をとっている京都精華大学ではIIT Bombayと国際交流協定(MoU)を結んでおり、交換留学の制度もあります。今回京都精華大学の大学生が交換留学を希望しており、その下見を兼ねて訪問しました。

広大な土地の中にあるIIT Bombayキャンパス

IDCの紹介の前にまずはIIT Bombayのキャンパスについて紹介します。
IIT Bombayはムンバイはムンバイのチャトラパティ・シヴァージー国際空港から約40分のところにあります。
キャンパス内に大きな池もあり、どこからどこまでがキャンパスなのかわからないほどの広大な土地があります。

ゲストハウスからの眺望。池の向こうにムンバイの街が見えます。
街の一角に見えますが、キャンパス内の道路です。タクシーも走り回っています。

学生の多くがこのキャンパス内に暮らします。
大きな学生寮があり、1階には食堂やショップもあります。
今回、日本人学生がここへの交換留学を希望しており、その下見も兼ねて様々な施設を見学させてもらいました。

食堂ではこのような食事が食べられます。毎月定額を払えば、IIT Bombay内のいろんな食堂で食べられる制度があるようです。
学生寮の1部屋。現地学生は2人一部屋だが、海外の留学生には一人部屋が与えられるとのこと。トイレやシャワーは共同ですが、予想以上に綺麗でした。
至る所に犬がいますが、きちっと狂犬病の予防接種をしているとのことです。野犬というよりは敷地内で飼われている犬ですね。
ゲスハウス前にいた犬はここで定住しているようです。

IDCは様々なデザイン学部を凝集したようなところ

IDCは1学年30数名しかいない学部です。日本の大学でいうと学部というよりはコースといった感じでしょうか。
学士課程(BDes)、修士課程(MDes)、博士課程(PhD Program)があり、修士課程には以下のような研究スタジオがあります。

陶芸、鉄の加工というアナログな作業をするところから、3Dプリンティングまで、いろんな工房が建物内にあります。
京都精華大学の学生とアニメーションスタジオの学生。短期間での交流でしたが、みんなとても楽しく話していました。ここでも日本のアニメは大人気です。
Design Innovation Centerという研究所では、社会問題をとりあげ、それを新しく解決する方法を考えていくようです。

IITBombay全体でも問い入れられているデザイン教育

ここIIT Bombayでもテクノロジーだけでなく、デザインの教育が日々重要度を増しているようで、IIT全体の学生が基礎学習としてデザイン教育を行うようです。
テクノロジーとデザインを両方学ぶということがこちらインドでも重要になってきているのだと思います。

IDCがIITの全学生に向けてカリキュラムを提供している部屋。グループでのディスカッション、プロトタイプ作成などが理系の学生にも必要ということで基礎授業として全員が受講します。

ざっとですがIDCについて紹介しましたが、日本ではこのIDCどころかIITの存在さえもそんなに知られていないというのが現状です。
ただ、実際にインドに留学してみたい日本人もすでに何人かいますし、実際の施設や生活環境を見てみますと、今後は欧米だけでなく、インドで最先端の技術を学びにいくという流れもどんどん増えてくるのかなと思いました。

IIT Bombayのサイト

IDCのサイト


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