第1448回 2023/12/3〜2024/1/12の歴史ニュース

1、やっと新年1回目

歴史ニュースまとめ、すっかり更新が空いてしまいましたね。

年末は10大ニュースをまとめて、年始は体調も崩していたり。

ようやく通常モードに戻さないと、という感じでまた週に一回の歴史ニュースまとめを続けます。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①岐阜県高山市で國學院大学と連携して民具調査 R6

②千葉市の郷土博物館が展示リニューアルへ R

③奈良県吉野街の金峯山寺で藤原道長直筆の写経を新たに発見 R5

④沖縄県那覇市の県立博物館で企画展「旧石器時代の人類」を開催 R5

⑤鳥取県大山町にある国指定重要文化財「大神山神社奥宮」で修復のためにCF実施 R7

⑥大阪府羽曳野市の峯ケ塚古墳出土の木製埴輪保存処理のためのクラウドファンディング R5

⑦福岡市の福岡城跡で園路の扇坂を階段で R5

⑧栃木県小山市で国指定史跡の整備事業で文化庁への手続き怠る R5

⑨鹿児島県指宿市の尾長谷迫遺跡で「暗文土師器」が出土 R25

⑩山形県寒河江市の農家に伝わる幕末から昭和前期まで約90年間にわたる稲刈りの状況を、ほぼ毎年記した記録集を解読 R5

3、光る君を待ち

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

私はまず③ですね。

ちょうど2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」で主要な登場人物となる藤原道長。

写経を納めた経筒は、江戸時代の元禄4年(1691年)に出土したと伝わり、現在は金峯神社(吉野町)が所蔵している。しかし、中の15巻の写経は散逸し、うち3巻分が五島美術館(東京都)に、他に金峯神社などに一部残されているだけだった。

といいますから、よくぞ見つかった、と言う感じですよね。

また大河ドラマに関連する資料が放送前後によく見つかる、というジンクスが発動していますね。

まだまだ今年は始まったばかりですので、期待できます。

続いては⑥のクラウドファンディングの話題。

かなり文化財関連の資金調達の方法として定着してきましたね。

木製のため保存処理が必要で、同市は2年ほどかけて実施する。大型の水槽で水に浸したうえ、今年度は表面の土などを除去して3次元測量によって詳細に調査。来年度に専用の薬剤を使って強化処置をし、保存処理が終われば一般公開する予定。

木製品の保存処理がこれほど大変だ、ということを知ってもらうのもいい機会ですよね。

返礼品が文化財とはあまり関係がないのはちょっと残念ですが。

最後に⑨。

やっぱりありますよね、という印象。

私が住む陸奥南部の地域では、この時代の土器の皿は内黒といって

内面にびっしり煤がつくように焼き締めているんです。

防水効果だ、という解釈がされていますが。

そんななかで一際輝くのが「暗文土師器」です。

金属の器の光沢を模したと言われる特殊な磨きがかけられていて

相対的な数の少なさもあって印象に残っています。

エミシの国にもあるんですから隼人の国にもありますよね。

年末年始も色々な話題が盛りだくさんで、能登半島地震の話題まで辿りつきませんでしたね。

すでに文化財に関する損害の話題も入ってきていますが、順番でご紹介してきます。

いつも通りのことができるかぎりは、変わらず更新を続けていきます。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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