第1497回 2024/10/30〜11/15の歴史ニュース

1、秋も深まって参りました

ミヤギもようやく紅葉の見頃を迎えました。


ライトアップされた
紅葉と月

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。


2、ニュースヘッドライン

①埼玉県川口市の旧田中家住宅が耐震改修工事へ R2

②ウズベキスタン南東部の山岳地帯でドローンを用いたLiDAR技術で古代都市を発見 R4

③山梨県西桂町で出土遺物を廃棄 R54 C

④宮城県多賀城市で復元された南門を公開 R15 C

⑤岩手県平泉町の観自在王院跡で発掘調査 R9

⑥メキシコのジャングルに眠る古代都市をLiDARで発見 R10 C

⑦長崎県鷹島海底遺跡の調査成果を公開 R10

⑧大阪府吹田市の国立民俗学博物館で自動運転車椅子を導入 R3

⑨中国の江蘇省南京市で三国時代の呉の重臣張昭の墓を発見 R1

⑩鹿児島県喜界が島の海岸で珊瑚礁に埋まっていた石器が持ち去られる R10

3、発見と調査とその後

いかがだったでしょうか。

みなさまの気になる話題もありましたでしょうか。

個人的にまず気になったのは②と⑥に共通するLiDAR技術で発見された古代遺跡。

技術の進展で航空写真から遮蔽物を取り除いて地表面の凸凹が読み取れるようになる、というこの技術。

次々と新しい遺跡が見つかっていますね。

フォロワーさんのリプでもありましたが、「発見」することはできても

その先の現地調査、というのはかなりハードルが高いものなのでしょうね。

次は発掘調査しなくても地下の様子がはっきりわかるようになる技術の開発が求められますね。

続いては③の話題。

実際には全国で明らかになっていないだけで、あるんだろうな、と思っていましたが、まさか「県の指定文化財」にするための調査で廃棄してしまったことが明らかになるなんて。

どんなに優れた遺物であっても、どこの遺跡のどの地層からどのように出土した、という情報がなくては価値は大幅に下がってしまいます。

同じ遺跡から出土した遺物はそのような周辺情報の宝庫であることは間違いありません。

当時の調査では見落とされていたことが、最新の技術で見つかることは往々にしてあります。

出土遺物は一方的に増える一方で減ることはありませんが

収蔵場所がいっぱいになったからって安易に捨てていいものではありません。

行政の中にいる職員でもその辺りを理解していないことは、私自身も肌で感じています。

まずは身内から価値観のすり合わせを行なっていくことが大前提ですね。

ほんとうに他人事ではないんです。

最後は⑨の三国志ネタ。

もう何度も書いているのですが、私もKOEIの三国志で育ったので

最近三国時代の調査成果が続々とあがるのはとても嬉しいところです。

ちょうど最近『三国志8REMAKE』が発売され、毎日ちまちまやっているのでもうタイムリーでした。

私は蜀、劉備関羽張飛推しですが、一方の雄、呉の孫権とのエピソード満載の、あの張昭の墓が特定されたのか、と感慨深いです。

実は誰の墓、って特定するのはなかなか難しいことなのです。

今回は盗掘もされていた、ということなので、奇跡のようなことです。

今回も多くのニュースを拾うことができました。

次回もお楽しみに!

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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