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第108回 運命や宿命なんて言ったもん勝ち

1、挑戦を止めるな

話題の映画
「カメラを止めるな」
見て来ましたよ。

なんだかネタバレ禁止の風潮が強いのでわからないように書きますが、確かに見て損はないというか、きっと見ておくと後悔しないと思います。

見て感じたのは、思いも寄らない事が起きて、人生は好転も暗転もする、ということ。

2、シンデレラは魔法でチャンスを掴んだが

監督の上田慎一郎さんは私と同年代。中学生の頃から自主映画を撮るほどの入れ込みで、自ら「バカチャレ」という挑戦をいくつも行なっています。

友達だったら楽しいけど、身内にいたら嫌なタイプですね。

もともと行動力は異常にあるけど、方向が完全に間違っていた人だったのが、その行動力を正しく映画に向けた結果、結果を残すようになったんだろう。

という評価もされていたようです。

しかし、その行動力が本日の成功を引き寄せたのではないでしょうか。

低予算のインディーズ映画にもかかわらず、口コミで評判を広め、公開館数を増やしても満席続きとなっています。

映画界のシンデレラストーリー(リンク先ネタバレあり)とまで評されています。

3、物語はどこから生まれるのか

映画が生まれるきっかけにも、様々な偶然があり、ストーリーがある、その事がなお人々を惹きつけているのでしょう。

映画の内容についても大団円を迎えるまでには、予期せぬ出来事が続き、それをどう乗り越えていくかが魅力になっています。

歴史上の人物誰しもが、苦労も挫折もせずに成功したためしはなく、ドラマチックだからこそ今でも語り注がれるのです。

派手な創業者に比べて、目立たない二代目、徳川秀忠や足利義詮にしても、掘り下げていけば、偉大な父を持ったが故の葛藤があり、遺臣たちの苦言に悩まされながら守り伝えていくドラマがあります。

人物史よりも地味でローカルな考古学の研究成果にしても、膨大な情報量を適切に処理することで、文字資料では復元できない汎列島的なダイナミックな話を語ることもできます。

例えば縄文時代の黒曜石の流通とか、古代中国や朝鮮半島での戦乱が、亡命者を生み、彼らがもたらした文化が地域社会にも影響を及ぼしていることが出土品から明らかになったりとか。

フィリピンでは便器に使うほどありふれた壺を日本では重宝し、高値で取引されていたを裏付けるように、日本全国どの城跡を発掘しても貿易で運ばれて来た陶磁器が出土したりします。

思わぬところに思わぬドラマのタネが落ちている。だから人生は楽しいんですよね。

#カメラを止めるな #上田慎一郎 #ドラマ #行動力 #シンデレラストーリー #二代目の葛藤 #考古学で語る物語





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