第1412回 2023/10/1〜7の歴史ニュース
1、名残惜しい旅路
三日間の研修旅行を終え、本当はもう少し寄り道したかったのですが
息子の習い事の送迎をして、報告書をまとめて、としているうちに
すっかり現実に戻された感じです。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
https://note.com/tunawataridori/n/n7b8235367392
2、ニュースヘッドライン
①神奈川県伊勢原市の上粕屋・秋山遺跡8区から、縄文時代後期(約4000年前)とみられる石刀が完全な形で出土 R3
②トルコ北中部のボアズカレ近郊で見つかった石板から未知の言語を発見 R
③徳島県立埋蔵文化財総合センターで企画展「アニメの中のコウコ楽」を開催。11月26日まで R10
④山口県美祢市でヘビとカエルをまつる神事 R1
⑤岡山県倉敷市のきび美ミュージアムで「宗貞」の太刀を展示 R6
⑥群馬県高崎市の多胡碑の笠石が逆であることが判明 R4
⑦沖縄県石垣市の「真栄里宮鳥トーチカ跡」の発掘調査成果を報道陣に公開 R
⑧滋賀県高島市の南畑古墳群が三世代に渡って築かれた首長墓であることが判明 R6
⑨北海道鹿追町で違法採取を防ぐために「北海道石」産地を町指定文化財に R6
⑩滋賀県は安土城の北側と初めて発掘調査へ R5
3、復元と保存と維持管理
いかがだったでしょうか。
皆様の気になる話題もありましたでしょうか。
個人的には⑩の安土城の話題に注目です。
織田信長の城としてあまりにも名高いものですが
本能寺の変の後のどさくさで消失してしまったため、幻の城となっています。
滋賀県では復元を目指しているとのことなので、いつか往時の威容をみることができるでしょうか。
⑦の話題も現代遺跡の記録保存、という意味では重要な話題です。
埋蔵文化財は概ね中世くらいまでは無条件で遺跡にすることができますが
近世以降は現代に直結することが多く、
近世遺跡は地域にとって重要なもの、
近代遺跡は地域によって特に重要なもの
であることが遺跡登録の要件となっています。
重要かそうでないかは誰が決めるのでしょうか。
文化庁?地元首長?地元の文化財審議委員?難しい問題です。
最後に⑥の話題。
すでに研究上は指摘があったということですが
3D技術を使って検証した、と報じられています。
行政が間違っていることを認めるのは大変ですね。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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