第1425回 2023/11/20〜24の歴史ニュース

1、ここでしかできない愚痴

今日は子どもが通っている小学校でPTA主催の教養講演会があったんですが、その内容がなんとも腑に落ちなくてモヤモヤしています。

医療系の方が講演されていたんですが

昔ながらの?日本食が日本人に合っているとか、咀嚼が大事とか、油が…とか言ってたのはまだ良かったんですが

添加物の話からだんだん怪しくなってきて

なぜか教育勅語まで登場したのはぶっ飛びすぎてましたね。

一番きつかったのは、必然性なく縄文時代の話をした時でした。

戦争がなかった、的なユートピア思想はまだ仕方ないにしても

「諦める時間」とか言い出して、暗くなれば作業はやめて早く寝たから

朝から元気に狩りに行けたんだとか

自分のあるべき理想の社会を過去に投影してるの丸出しのところは流石にドン引きしましたね。

口を挟んで空気を悪くしなかったのは、よく自制できたと思います。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。


2、ニュースヘッドライン

①青森県内の遺跡から出土した土器・土偶などをデザインしたカプセルトイが発売 R15

②和歌山県新宮市の八反田遺跡で数千点にのぼる弥生土器破片が出土 R9

③琉球王府がフランス側に手交した文書4点がオークションに出品 R11 C

④パキスタンのモヘンジョダロ遺跡で土器に入った大量の銅貨が出土 R4 C

⑤江戸時代後期に奈良奉行が出した御触書が寺院木戸の下張りから発見 R

⑥宮城県仙台市の仙台城大手門跡の発掘調査成果を公開 R8

⑦太平洋戦争末期の空襲映像が残されていることが明らかに R19

⑧滋賀県栗東市の六地蔵遺跡で新たな古墳群を発見 R3

⑨福岡県北九州市で旧門司駅の関連遺構を発見 R4

⑩岡山県の後楽園で江戸時代に殿様が食べた料理のレシピを復元 R9 C

3、何が歴史を遺すのか

いかがだったでしょうか。

みなさまの気になる話題もありましたでしょうか。

まずは③の話題。

琉球国の外交文書がオークションに出てしまう、という衝撃。

県立博物館にあるべき貴重資料で、明らかに指定文化財レベルでしょう。

続報では結局買い手がつかなかったようですが、日本の古書の奥深さは怖しいですね。

続いては⑥の話題。

他の予定とかぶってしまって、どうしても行けなかった現地説明会ですが

やはり大きな関心を集めていたようです。

仙台市ではこれまでも藩政期の建物復元を望む声が何度も高まることがありました。

仙台市は、仙台城の大手門を伊達政宗公の没後400年にあたる2036年を目標に復元する計画を立てていて

という部分は初めて知りました。

あと13年。長いようであっという間です。

伊達家歴代藩主の菩提寺をもって任じる瑞巌寺を擁する我が町もなにか関連する企画をしたいものです。

最後は⑦の話題。

太平洋戦争末期は空襲の映像を撮影することが禁じられていた、ということも知りませんでした。

終戦直後に多くのフィルムが焼却されたが、一部をひそかに持ち出して自宅に保管していたという。

という個人の想いが貴重な資料を後世に残すことになったのです。

資料を廃棄してしまうのも人、重要さに気付いて遺すのも人。

やはり人の想いなのですね。


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