第1288回 2022/4/26〜5/2の歴史ニュース

1、なにか有意義なことをしたくなる

世間はゴールデンなウイークですね。

恐縮ながらカレンダー通りのお休みプラス、本日もお休みをもらいまして

ここ数日はのんべんだらりと過ごしております。

いろいろと遠出したいところはありますが、

県外にでるのはまだ少し抵抗がありまして、今回も近場をちょっと回るくらいになりそうです。

それはさておき、本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①世界遺産「高野参詣道」でNHKが無断工事 R14 C

②富山県高岡市の国泰寺で近藤勇の甲冑発見 R14 C

③青森県弘前市の弘前城で周囲の石垣とは異なり、階段状に積まれた石組みを発見 R8

④兵庫県三木市の三木城跡で発掘調査 R9

⑤神奈川県三浦市で「三浦の和船と建造用具(船大工道具)」の計459件2774点を市重要有形民俗文化財に指定 R2

⑥三重県津市の三重県総合博物館MieMu(ミエム)で三重県内の遺跡から発掘された出土品を紹介する展示会 R7 C

⑦中国北京市に国家植物園が開園 R15

⑧静岡県三島市の三嶋大社宝物館で北条義時にちなんだ展示会を開催 R3

⑨岡山県高梁市の山田方谷記念館で長州藩士の久坂玄瑞と木戸孝允の書状を公開 R25 C

⑩京都市の大徳寺で現存最古とみられる畳の日付を特定 R21

3、指定文化財もストーリー重視で

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には⑩の畳の話題が最も印象的でした。

建築部材に墨書を残す、というのは修理現場に立ち会った経験からよく目にしますが、畳にも納入記日をしたためるというのは初めてです。

やはり畳職人の気概がそうさせたのでしょうか。

たまたま業務の関連で聞いた話では、国内の畳はほぼ全て機械製作になってしまって、手縫いの畳はもはや一軒しかないとか。

だから単価も恐ろしく上がってしまって、文化財修理でも建築当初と同じ仕様のものを納めるのは難しいとのこと。

昨日のnoteで読書記録としてあげた木材の話ともリンクしてきますね。

創意工夫で乗り切るしかないのは同じです。

次に挙げるとすると⑤の三浦市の指定文化財の話題。

海洋に面した自治体にとって、漁業の歴史をホンモノの資料とともに残していくのは大事なことですが、容易なことではありません。

1966年まで現役だった、いわば近代資料を市の文化財として指定して守り伝えていく、というのは素晴らしいことです。

民俗資料に共通の課題とは思いますが、

最近まで使われていたもの、であるため「古いもの」が価値がある、という単純な図式に囚われている人には価値が伝わりにくいですし、

なによりも大型の資料が多く収蔵・展示スペースを圧迫してしまいます。

逆にだからこそ守るために指定した、という側面もあるかもしれませんね。

我が町も見習わなくては!

三浦市の例では船を建造・修理する際に用いられる用具も含まれているとのこと。

あとは材料調達まで行けば一つの文化の循環すべてが含まれる文化財として非常に価値が高いものになりますね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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