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1月に短歌、俳句、詩等を思考した記録。その2。

■短歌
1.
雪が降る、私と君の間にも。奥歯と生と死の間にも。

2.
めるちゃんとぽぽちゃんとあたしのあいだには絶対的距離一兆那由多

3.
砕け割れ散り散りになった身体と心の遺灰が落ちるさらさら、と

4.
青々と最多薔薇そのノン垢にいる母の振りをしている幽霊

5.
蛍光ペンで何度も何度もマークする 遺書、君のことは忘れない、絶対。

6.
わたしはじんせいがすべてがゴミだからせめて君はと駅伝を見る。

7.
ひからびたおせちがと っと並んでる 2005年は幸せだった

8.
新世紀齧っても何も味がしねぇ。林檎が落下。みてんじゃねーよ。

9.
ぬいぐるみ・リカちゃん・ラメ篇・アイドルちゃん これが【私】よ!脳味噌パーリィ!!

10.
ホームレスの爺と手繋いで僕達は、午後1時のファミマの夢みてた。

***

■俳句
1.
ひらりと紅葉がおちたメモリアル。

***

■詩
1.
救済

クレープは救済だ。
甘いから。
夢は救済だ。
現実を忘れさせてくれるから。
鍵は救済だ。
その先に安らぎが待っているから。
教育は救済だ。
世界を広げてくれるから。
猫は救済だ。
あたたかいから。
笑顔は救済だ。
誤魔化せるから。
アニメは救済だ。
全部忘れればいいから。
いじわるなさなちゃんは救済だ。
嫌いと罵ることで私は私になる。
ブレザーは(※ただしスカートの丈は膝下5㎝とする)は救済だ。
みんな一緒なら何をしたって怖くない。
出席番号6番は救済だ。
身体測定とプリント配布、解答用紙の署名何もかもが早く終わるから。
労働は救済だ。
だって動かなければ僕達は未来を悲観して死んでしまうから。

でも私は永遠に救われないし、君はきっと永遠に私の、
奈落。


2.
愛は。

君との関係は鎖。
とてもとても重い鎖。
時は垂れたいって思うけど
でも解き放たれたら私はもうこっから死んじゃうから。
束縛は実在、自由は非実在。
「ね、もしかして、君って、神様なの?」

***

■散文
1.
何でそんなみんな悠長なんだ。僕は怖い。2031年が怖い。このままこのままこのまま年を取るのが怖い。世紀末の予言より怖い。2019年だっけ?マヤの予言より怖い。2031年が。

2.
親の死をもって、人間は第二の自立を経るのだと思う。

3.
マッシュアップダイアン!・・・マッシュアップってどういう意味。私も早くそれになりたいんだけど。

4.
部屋に死体20転がってる。

***

■評価
「最近にしてはまぁまぁ書いた方なんじゃない?」
「そうだね、それは褒めたいね」
「どうして?」
「なんと、この子年明けて早々希死念慮に悩んでいたみたいだよ」
「なんで今更!?」
「積もり積もってたんだろうね」
「でどうなの!?死ぬの!?」
「いやぁ・・・。1月後半丸々仕事休んであÞけど、2月2日現在もまぁまぁ死にたいって思ってるからね。どうだろうね。でも死ぬ前にいくつかやりたいことあるからそれを並べて置こうってさ」
「例えば?」
「ミラノ風ドリアを2つ食べるとか」
「ほう」
「鬼束ちひろの「月光」を聴きながら深夜徘徊とか」
「ふむ」
「壊れているドールを直すとか」
「でも、今日棚が届くんだろう?」
「うん」
「死なないんじゃないの?」
「うんまぁそうだね。そもそも希死念慮自体が人間が生きるために抱く本能による懊悩みたいな節あるからね」
「ちなみに一番気に入ってるのはどれなの?」
「なんかクレープのことが書いてある奴だってよ」
「へぇ」
「労働に対する自分のそれなりの答えが提示出来たからって・・・おい、ほら、みろよ。またきたよ」
「え?何が来た?」
「朝が」


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