NEWS「さくらガール」 ~舞って待って 僕のさくら~

普段と同じ通り道だからこそ何か変化があると嬉しいと感じる。同じだからこそ、振った時に思い出が詰まっている。感情とか記憶って本当に五感に左右されている気がする。
巡って繰り返すものの大切さはその回数が増えれば増える程強くなる。ただ自分だけで立ち止まるのも悪くない。

NEWSの代表曲のひとつ、さくらガール。アイドルが歌うさくらソングとしては満点だと感じるほどに聞きやすくて、それでいてちょっと切ない恋の歌。発売された当時はまだ6人だったけど、その前列後列の入れ替わりのダンスとかバランスもすごく良かった印象がある。生歌だった記憶も多いし、その後もずっと歌われ続けていてその時その時の絶妙な感情が表れていていつ聞いても良い曲だなと思う。
流れていくように進むメロディーは桜の花びらが散っていく風景を思い出させるし、自然と深呼吸したくなるような優しさもある。最初にサビから入るのも、勢いがあって良い。
となりに常にいた人が、すっといなくなってしまったという歌詞なのだが、サビのラストの「舞って舞って」が2番だけ「舞って待って」になっているあたりがさらに切ない情景を彷彿とさせる。どちらかというと、別れてから何年か経って、でも、さくらを見るとやっぱりそれを思い出すというようなイメージもあり、グループとして歌う際も、時が経てば経つほど深みを持っていったというのも事実ではないかと思う。
たぶんこの先も何度も耳にするのだろうなと感じる素晴らしい1曲。

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