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#2019年のベストnote

 メリークリスマス!!本来なら大晦日にピックアップしようと思って暖めていたが、雲行きが怪しくなったのでもう2019年を締めくくる。まだおれの中ではスカイウォーカーが夜明けきってないので、その辺りを見てイイ記事を読んだら追加するかもしれない。

 今年も、個人の主観と嗜好と性癖だけで大好きな記事をピックアップし、22,271人のフォロワー(執筆日現在)のQOLを向上させるための記事であり、名だたる執筆者に届けたいラブレター、隠さず言うなれば「あなたの文章がクるのでもっとたくさん読ませてくだちい」というエゴイスティックな特集だ。念のため昨年度のものも上掲しておくので、これで2倍楽しめるって寸法よ。来年もどうぞよろしくお願いします。

~はじまるよ~

 アマチュア物書きとしてnoteに生息しているからにはチヤホヤされて~!!褒められてぇ~~~!!!!って思いながら24時間生活しているので、この記事を読んで自分に足りないものがわかりました。そう、。どんな賞賛も礼賛も受け止めて、相手をも気持ちよくさせられるチヤホヤの器。たぶんこれって世界から戦争を無くす方法ってやつじゃないかな。

 年明け早々にやってきたメンタル大殺戮兵器ことFate第2章。間桐慎二の女であるおれは劇場で息絶え、英霊にもなれない魂が現世を彷徨っているわけだが、ネットに流れる数多の感想の中でも断トツでこれがすき。すでに原作ゲームが十数年前の作品のためネタバレなどは自衛すべき案件だが本テキストは気遣いが細かくアニメから入った初心者も安心して読むことが出来るし、何より間桐桜という一人の女にここまで寄り添った言葉を紡ぐことが出来るのは、自分には出来なかった境地であるからこそ、何度読んでも圧倒され涙してしまう。次が読めるのは桜の季節でしょうか。

 なんで「殺したい」のかは各自読んでいただくとして、殺害予告とかではないので未成年にも安心して読んでもらえる類のやつです。ご本人も病を抱えられたりと苦労して今の地位があるわけですが、なんにも持ってない民草の中の枯草のようなあっしからすれば、そりゃあもう妬ましいですよこの男。ガッキーとドラマやりたいじゃんだってさぁ。

 ネットでよく言われている「オタクは新規の感想が大好物」ってやつです。おれも日々twitterでバーフバリと検索し、おそらく初見であろう感想ツイに「お父さんと息子は同じ人が演じているんですよ。ご存じでしたか?」とリプするお節介botを生業としている。

 おれは肘樹さんの文章のファンである。全編休み暇なくワードセンスが冴えわたっているし、読ませるテンポも気持ちいい。突拍子もなく話題が変わったり急にオタク話になっても、文章全体は破綻しないそのセンス。嫉妬のあまり星野源の次にアレしたくなるほど。

 おれの2019年を決定的に変えてしまった作品。これを読んでしまったばっかりにおれはシャニマスと出会い、「伝書鳩P」なるもう一つの人格を誕生させ、この黛冬優子という女のカードが欲しくて11月給与の三分の一を溶かした。シャニマスくんは絵の上手さとシナリオの情緒の豊かさで殺しに来るタイプのそれなので、担当(他ジャンルで言うところの推し)だれにしよっかな~とか言っているといつの間にか19人全員の人生を背負わされてしまう。こわい。

 商品が世に出るということは、顧客の需要があったということに他ならない。つまり、この世にはこれで致す人もいるという現実。恐竜カナ?戦車カナ?じゃあないんだよ…

 おれの2019年を彩るマスターピース『プロメア』を過剰摂取した一部の患者にみられる共同幻覚、「地上波版」について。いろんなエピソードを拾っていくと、なんというかTV版パトレイバーっぽくなっていくのが楽しい。

 ちなみに、プロメアに関するnoteはほとんど読んでいて、今回は絞りきれずこの2つをピックアップしたわけだが、もちろんどれも大好きです。プロメアのことがすきで、その熱をテキストにしてくれたみんながすき。

 おれもご多分に漏れず東京に住む女の子なので、悪魔ハンターをして生活している。ネロ、短髪にしてなんかかっこよくなったよね。テンアゲ。

 匿名ラジオリスナーなのでダ・ヴィンチ・恐山さんのことは「神」と呼んでいるのですが、やっぱり面白い人の発想がなんでもずば抜けている。文末に「笑」つけるのが現代の若者しぐさなんですよ。

 今年関西旅行に行った際に通りかかったのだけれど、作品のチョイスやキャッチコピーが通好みのそれで、目を引くんですよね。でもまぁ、入る勇気はありませんでした。

 ある時は達磨のカシラ、またある時は繊細に見えてその実強引に唇を奪い春田と画面の前のおれを惑わせた牧凌太。林遣都という役者に魅了された一年でした。ありがとう牧、そして日向。

 西のマサラの聖地、塚口サンサン劇場の歩みをまとめたルポ。『プロメア』マサラの際にお邪魔して、「劇場そのものにファンがいる」という概念に驚いたわけだが、実際に訪れ、この文章を読むことで腑に落ちた。映画館が愛される秘訣が書かれているのと同義なわけだが、それを実行するのは容易いことではないという現実も…。

 めちゃくちゃ大好き室井さんシリーズ。友人に瓜二つなので親近感がヤバい。もっと読みたいし何なら謁見したい。おれもアイクの天空すきだよ。

 まさかリア充御用達だと食わず嫌いしていたエグザイルのアルバムを買うハメになるなんて案件でおなじみハイローのザワについて。バーフバリでも熱のこもったレビューを投稿されていたわさすらさんのテキストはレビューとして適格で読みやすく、七千万円さんのは一見轟洋介のキャラ語りと見せかけてハイロー全史を振り返るという恐ろしく熱と文章量がこもったシリーズなので、全LDHの女が読むべき必読書になっている。

 なんか最新話が更新される度にTLのみんなが確実に狂っていく、漫画『僕ヤバ』について。有識者azitarou先生曰く「学生時代の経験がトリガーになるのでハマるとヤバい」らしいので、自分語りしたくなったタイミングで読みます。

 映画『ジョーカー』について。色んな切り口から読み解ける内容だったからこそ「福祉」「貧困」といった要素を抜き出して何かと論争を巻き起こしたわけで、個人的にも思うことがありましたが、極論はコレなんですよ。

生まれてくるときに社会性チェックも才能チェックも無いのだから、別に社会性も才能も無い人間が気楽に楽しく日々に満足しながら生きていく道がもっと広くなればいいのに、と思う。

 オールタイムベストに『ICO』『ワンダと巨像』が入る理由がおそらくこれ。繋いだ手を離さない/しがみついて離れない、の基本操作がプレイヤーのR1ボタンに委ねられ、それが終盤に大きな意味を持つ。あの感動は実況動画じゃ得られない。

 文章を書く行為は大好きだが、それを仕事に出来ない理由として自分に「企画力がない」ことが挙げられる。ライターとして生きるためにはいざ書き始めるまでの道筋を自分で整えなければならない。だからこそ商業ライターの方は尊敬するし、書きたいことだけをひたすら書くブロガー的なライターだって素晴らしいと思う。

以上だ。

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