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君の根っこはとても強い

友人と会った。
でもその友人に引っかかることを言われた。
あっ、違う。友人の言葉に私の何かが引っかかったのだ。

友人に、
私は自分のことを産後うつやノイローゼになるタイプだと思っていたと言った。
だから妊娠出産が不安だったと。
厳密にいえばそうじゃないけれど
でもそれもあったので、言える部分を言ったつもりだった。
「うん、なると思ってた」
私はこれがグサリと刺さったのだ。

また別のもう一人の友人には
「そういえば腰は大丈夫?」と聞かれた。
これにはイラッとした。
仕事を腰痛で辞めたときから
(これもそれだけじゃないが便宜上そういうことにした)
10年近く経つが会う度に言われ
良くなったよ、というのが
なかなか通じないねと
心の中で毒づく。

それからカウンセリングを学んでいることを話すと
「すごく素敵なことだけど、なんでも受け止めてしまうところがあるから心配」と言われた。


イラッと
ズキッと
ドキッと
メラメラと

私の何かにどこかに刺さっている。

忠告がいやなのかもしれない。
心配もいやだ。
大丈夫なのに。もう全然大丈夫なのに。
私が何かしようとすると心配される…


夫に話した。
友人と会えて本当に嬉しかったけれど 
この言葉が嫌だった。
本当に想ってくれて言ってくれた言葉かもしれないけど
まるであなたにはそんな力はないからよしなさい、とでも言われているような気がして
悲しかった。

「そうか?君の根っこはとても強いよ」
夫は怪訝な顔をしながらも
大きな声で言った。
「子供のことでいえば、俺はずっと君が自分に向き合う姿を見てきたけど最初から俺は大丈夫だと思ってたよ。
それにたとえ産後にうつになっても別にいいと思ったし、それは弱いっていうことじゃないから」と。

神降臨?(笑)

私は心から嬉しかった。
熱い涙が滲み出た。

ずっと心配されてきた。
親にも先生にも友達にも彼氏にも。
でも多分私が私に
「おまえは力がない」
「おまえは弱い」
「おまえにはできない」
と言っていたんだと思う。
だからその部分に友人の言葉がしみていたんだと思う。痛かった。

でも夫に
「君の根っこはとても強い」と言われて
励まされたとかではなくて、
やっと、やっと認めてもらえた〜!
やっと見つけ出してもらえた〜!と、
実は力を信じている自分の一部分が
叫んでいた。

あぁ幸せだなあと思った。
本当の話を
家のなかで、家族にできるって、
これが一番幸せだなあ、と思った。
もちろん言えないことがあってもいい。
言うことも言わないことも許されている。
なんで言ってくれないの!!と言われることもない。
これは言われたくない、ということを伝えてもいい。
そんな場所を私もつくりたい。
そんな場所をつくる力が私にもあるはず。

夫の言葉だけどみんなに伝えたい。

君の根っこはとても強いよ。



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