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パレートの法則。

|| 時間管理と優先事項

前回の記事「時間管理のマトリックス」でお話している時間管理・タイムマネジメントで重要な考え方の中に「優先順位」があったと思います。
この優先順位の付け方の指標となるのがマトリックスだということは何となくでも理解ができたのではないでしょうか。
しかし「重要なことが多すぎる」というお悩みの方も多いと思います。
緊急かつ重要なことは真っ先に優先すべきことというのは明白で分かりやすいでしょう。
しかし緊急ではないが重要なことの判別が難しいという方が多いと思います。
今回は「優先事項を見分ける」部分についてお話していきたいと思います。
 

|| パレートの法則とは

表題にある「パレートの法則」というものをご存知でしょうか。
80対20の法則とも呼ばれるもので、下記の図のようになります。
 

20%の原因から80%の成果・結果が生まれるという考え方。
例えば、企業利益の80%は全顧客の上位20%がもたらしているという意味になります。
つまり、100個のタスクがある中の重要度の高い上位20個さえ押さえれば、80%の結果を作ることができるということです。
人生においても、ある一つの夢の実現においてもこの法則は活かせるのではないでしょうか。
人生の最重要2割を押さえるのか、それ以外の8割を押さえるのかで、幸せの度合いは変わりませんか?
 
余談ですが、パレートの法則から派生したもので「262の法則」「働きアリの法則」なども有名ですね。
働きアリは20%はよく働き、60%は普通に働き、20%はさぼっているの意味があります。
 

|| 本当に欲しいものを明確にする

ではこのパレートの法則をいかに生活に取り入れるかをワーク形式で見てみましょう。
緊急ではないが重要だと思っている第2象限は「果たして本当に重要なのか?」と、敢えて自問してみることが必要です。
わたしがよく取り入れているのは、「欲しいものリスト」
ノートに欲しいものややりたいこと、行きたい場所などの100個書き出しを行い順位づけすることです。
更に書き出したものの中で「誰と/いつやりたいか」が見えているものは、名前や期限も書き出します。

最初はなかなか100個を絞り出すことは難しいと思います。
でも何度も繰り返すうちに、自然と「欲しいもの探し」をする習慣が身について見つけやすくなるでしょう。
そして、これを定期的に行うと見えてくるのが、必ず毎回毎回入ってくるものがあるということ。
しかも一度の書き出しで同じようなことを何度も書いていたりします。
その項目をマーカーでチェックしてみましょう。
これこそが人生において本当の本当に欲しいし重要なものと言えるでしょう。
 

|| 目的を確認する

日本の学校はとかく目標思考が強い傾向があります。
テストで100点を取るために何をどういった計画で勉強するのか。
理論(IQ)で計画を立てることは幼い頃から訓練されていますが、実は目標にはエネルギーやモチベーション(EQ)は宿りません
情熱というものが宿るのは「目的」です。
「何のために、なぜ」という目的を問う質問の答えこそが目的思考
 
ある子はテストで100点を取ったらお母さんが喜んでくれて、自分も嬉しいと言うでしょう。
またある子は良い成績を収めれば、行きたい学校に進学して、学びたいことを学んで、将来就きたい仕事に就けるからと答えるかもしれません。
 
Q.何のためにそれが必要ですか?
Q.それを得ると誰が喜びますか?
Q.それを得ることでどんな気持ち・感情が得られますか?
Q.それを得ることで何を成し遂げられますか?
Q.それを得ることであなたの人生にどう影響しますか?
Q.もしそれを手にしない人生があるとしたら、死ぬ時に後悔はありますか?


究極、最後の質問ひとつだけでも十分かもしれません。
書き出した「欲しいものリスト」の中で、得なければ死ぬ時に後悔するものは、あなたが本当に欲しているものと言えると思います。
まずそこにアンダーラインを入れましょう。
そして情熱が湧くもの、心が癒されるもの、自分にとって大切な人を喜ばせるものといった、自分が得たい気持ち・感情を得られる項目にもアンダーラインを入れましょう。
それこそが、あなたが最もやりたい・やるべきことになり、本当のやる理由・モチベーションに繋がるはずです。
 

|| 最優先事項を明確にする

上で書き出した「欲しいものリスト」で本当に欲しい重要なものが少し見えてきたと思います。
更に目的を明確にするワークを用いて、最もやりたい・やるべきことは何なのかを見極めました。
1つに絞れる人もいれば、10個の人もいるでしょうし、20個あるかもしれません。
全てを一度にやることはもちろんほぼ不可能だと思います。
けれど、どうやらパレートの法則で表す上位20%が見えてきそうな気がしませんか?

そこで次はマーカーをした「本当に重要なもの」×「得たい感情を得られるもの」両方に該当する項目だけに着目をして順位づけをして行きます。
この時にポイントとなるのが、期限です。
いつまでに達成したいことなのかが決まっているものは、その期限の短いものが優先順位が高くなります。
ここまでのワークで、あなたの人生の優先順位が明確になりました。
まだしっくり来ていない人も、繰り返すうちにどんどん明確になっていくと思いますから、根気よくチャレンジしてみてくださいね。
 

|| ゼロベース思考

人というのは、やることを新たに見つけることは結構得意な場合が多いです。
しかし、断捨離と同じように今あるものを捨てる・やめることは苦手というよりもむしろ気づかない人が多い。
新たにやることを増やす前に一度すべて手放したつもりで、何もないゼロからのスタート地点に戻った時に何をやるかを考えてみる。
「ゼロベース思考」という表現をしますが、これを定期的に考えることも最優先事項を明確にすることに繋がります。
ここで今やっていることや、未来やりたいことがやっぱり出てくるのなら、それは人生において本当に必要なこと。
逆に、案外これはゼロに戻ったとしたらやろうとしないかもしれないことは、今手放す時かもしれません。
そうした上で、再度「欲しいものリスト」に戻ってみましょう。
 

|| 長期思考を養う

やりたいことのパレート20%が決まり、優先順位も決まったら、まだ重要ではないがやりたいことや欲しいものを未来の目標として時系列を分けて設定します。
例えばわたしの場合で表すと、プロコーチの資格もFPの資格もドローンの資格も重要なもの。
でも優先順位はコーチがNo.1。
そうなるとFPやドローンの資格の勉強は、コーチの資格を取ってからという中期目標になります。
FP2級は1年以内、ドローンの免許はその後で2024年中取得という目標設定になります。
不動産に置き換えると、3棟目購入は2024年、不動産資産5億円達成は3年後…
60歳でもビキニをかっこよく着られる体を目指しているので、そのためには今から毎日10分のトレーニングが必要。
といった短期の取り組みではなく、習慣化が必要なケースもあります。

それぞれの目標は短期で達成するものもあれば、長期かかるものもあり、期間が決まっているものも、リミットが決まっているものもあるでしょう。
いつそれが必要なのか、重要度や優先事項なのかどうか。
あなたが30代であれば、30代のうちに終わらせるべきことはどれかを明確にして、パレートを見極め、後悔のない人生を自分の力で歩んでいただきたいです。


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