月花晩酌(啓翁桜に満月をそえて)
(これは3月7日の備忘録です)
本日、面白そうな企画に目が止まった。
みんなでつくる春アルバムだ。
普段お世話になっているみんなのフォトギャラリーなので、私も貢献しようと考える。
そして、この春チャレンジしたいこと、にも引っかかる企画なのでこの両方の条件に適した投稿をしてみようと思う。
この春(本日この瞬間)、みんなのフォトギャラリーに写真を載せることにした。
虫が目覚め動き出す日を表した啓蟄(けいちつ)の翌日である3月7日は満月だ。
そして、私がこんな日に思い浮かぶのは月見に一杯、花見に一杯だった。
よし、三光こいこい……という花札はスルーしておいて、最近暖かい日が続き、カワズザクラが開花し始めている。
本当なら花見を楽しみたいところだが、現地に行く余裕のない私は一考する。
桜の方に来てもらえないかと。
だが、桜は古来より、
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」
といわれ勝手に枝を折るわけにはいかない。
(そもそも他人の管理下の桜の枝を折って傷つけることはNG)
いっそう苗木を取り寄せるかとも考えたが、時間がないしコストもかかるし植える場所もない。
ダメ元で調べてみるとこの時期に桜の切り花があることを発見し、思わずテンションが上がってしまった。
それほど高くないので、すぐさま、地元の花屋に行き無事桜をゲットした。
この時期は、啓翁桜(ケイオウザクラ・山形県)の切り花が有名らしい。
個人的に山形は桃の花とさくらんぼの花が名物だと思っていたので、啓翁桜が特産物となっていたのが実に興味深かった。
そして、この切り花がワンコイン(500円程度)で買えたのも嬉しかった。
さて、どうせなら月見と花見と晩酌マシマシ計画でやったろうと決心し、即実行する。
だが、天空の月、桜の切り花、晩酒セット、をどうワンフレームに収めるか悩む。
タイミング的には満月の今日実行したい。
だが、すでに日が暮れてきて時間もない。
迫る刻限に焦り始めた頃、視界の隅に干していた茶色いカメ壺に目が止まる。
これだっ!
すぐさま、家にある材料を使って調整し、水瓶と晩酌の準備を終える。
時刻は21時過ぎ、夜空は晴れて絶好の月見日和である。
あとはただ、月が地上に顕現するのを待ちながら、夕飯を頬張る。
そして、その時が来た。
水カメに封じた月を試行錯誤の末、捕獲。
そして花見と共に月を飲む。
とまあ突然の思いつきと行動で、今日は無駄に駆け回ったが、たまにこんな日があってもいいだろう。
現在断酒している私は、ノンアルコールを片手に春晩酌の雰囲気に酔いつつ、本日の成果物である肴を飲み干すのだった。
なお、老若男女どなたでも、この月を飲んでも魔狼になる心配はないのでご安心ください。
ではでは。
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