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認知科学に基づいたコーチングについて

はじめに

去年の12月からコーチングについて学び始めました。今回は学びのアウトプットとしてnoteを書いています。

現在私が学んでいるコーチングは認知科学をベースにしたコーチングです。認知科学とは科学という文字がついていますが他の化学や物理といった科学と同じように実験を行い、100%結果が証明されているわけではないです。様々な事象の結果を踏まえて「こうやって考える」と辻褄があるよねっと考えられている学問になります。


コーチングを学ぶ上で重要なキーワードは下記になります。
・内部モデル
・ホメオスタシス
・コンフォートゾーン


内部モデルとは、

内部モデルとは情報処理機関です。人間は外部からの刺激を受けて、それをいったん受け取り・処理し、行動に移します。

コップの中の水を見たときに、
「半分もある」or「半分しかない」

時間を見たときに、
「まだ30分もある」or「もう30分しかない」

マラソンに出ようと決心したときに、
「やっぱり自分には無理だ」or「自分は入賞できそうだ」


人によって見え方・考え方が変わるように外部からの情報をどう処理するかは内部モデルに関係しています。

行動が人間のアウトプットだとすると、この行動を変化させる方法としては3つ挙げられます。
①外部刺激を変化させる。
②行動を変化させる。
③内部モデルを変化させる。

①の外部刺激を変えても、③行動を変化させても、その時は変化をするかもしれませんが継続が難しいです。一番効果的なのが②内部モデルの変化です。

なぜならどのような外的刺激を受け取っても内部モデルさえ変わっていれば、その内部モデルに合わせて行動が生み出されるからです。
例えるならGoogleのスプレットシートです。

セルには手動で入力ができますが、関数を設定しておけば入力が変わっても結果は関数に影響されて出力されます。

つまり、内部モデルとは自分の中に情報を処理する関数を作ることに似ています。

禁煙を例に内部モデルが変わった人は、
人から進められても「タバコは吸わないです」と答えますが
内部モデルがそのままの人は、「今は禁煙中です」と答えます。
前者は内部モデルが禁煙の人になっていますが、後者の人はまだ喫煙の人になっています。

このように内部モデルの変化させることで出力(行動・言葉)が変化します。


ホメオスタシスとは、

ホメオスタシスとは、日本語に訳すと「恒常性」つまり元に戻そうとする力。原則として人間は「変化を拒む」ことが基本になります。この性質が人間にはあるから他の動物を差し置いて、ここまで発展できてきた。

ホメオスタシスは心と身体に働きます。
体に働く現象としては、サウナで汗がでることや寒いときにはガタガタと体が震える現象がわかりやすい。サウナの中にいると体の温度がどんどん上昇していく。100℃のサウナに入っていても人間の温度が100℃まで上がることはない。これは体から汗を出すことによって体を冷やしているから温度の上昇が抑制されている。寒い時に体が震えることも同様に考えられる。体を震わせて体温をあげようとしている。このように体のホメオスタシスは日常的に意識をしていないことでも作用している。

心に働くホメオスタシスとしては、ダイエットがわかりやすいと思います。何かがきっかけでダイエットをしようと決心する人は多いと思います。そして、3日目ぐらいには誘惑にまけて我慢していた甘いものや脂肪の多いものを食べてしまう人も多いと思います。これは心のホメオスタシスによってダイエットをしている自分よりもダイエット前の自分に戻されているからです。

ではどうやれば人間は変われるのでしょうか。

ここで密接に関係しているのがコンフォートゾーンです。


コンフォートゾーンとは、

コンフォートゾーンとは英語で「Confort zone」と書き、「快適で居心地のいい場所」「安全地帯」といった意味になります。ホメオスタシスとの関係性で考えると心のホメオスタシスが維持しようとする従来の環境やライフスタイルがコンフォートゾーンになります。

そのため、人間が変わるためにはこのコンフォートゾーンを自分が変わりたいと思う姿までずらす必要があります。

今まで3日坊主で継続できなかった人も自分を責めないでください。継続できなかったのはホメオスタシスのせいです。人間はこのホメオスタシスに抗うことはできません。何か自分を変えたいと思ったときはコンフォートゾーンをずらすことをしなければホメオスタシスが働いて変わることができません。


まとめ

人間は内部モデルによって外部の刺激を処理して、行動(出力)しています。この内部モデルを変化させることで人間は行動を容易に変えることができます。そしてこのときに知っておくべきことがホメオスタシスとコンフォートゾーンです。人間は変化を拒む生き物です。自分のコンフォートゾーンが存在する場所に自然と流されていきます。(ホメオスタシスはコンフォートゾーンに働く。)

人間が変化することにおいて重要なのは自分のなりたい姿に「コンフォートゾーン」をずらし、「内部モデル」も変化さして、「ホメオスタシス」の力で自然と行動が変われる環境にすることです。



次はコンフォートゾーンのずらし方についてアウトプットしていきます。
お楽しみに。


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