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諭吉さんとの会話(妄想の世界)【音声と文章】

山田ゆり
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私の勤務先は田舎にある町工場。

今年もまた、夏季賞与の現金袋詰めをしました。
毎月の給料は銀行振込ですが、賞与だけは現金支給をするという、昭和の雰囲気が残る会社です。

今回は最近の賞与に比べて少し多めなため、久しぶりにたくさんのお札の束を見ました。

福沢諭吉さんの万券を数えながら、同じお札のはずなのに数えている途中で、諭吉さんが微笑んでいるのを時々感じていました。


およそ2時間半、一人で黙々と現金の袋詰めをしていました。

毎回のことですが最後の一人のお金を詰める時が一番緊張します。
私の事だから間違うはずはないのですが、しかし、残ったお金を入れて行く時に、一抹の不安を感じるのは、自分を信じ切れていないからか。

そして、最後の1円玉を入れて完了!
やっぱり私って凄い!


現金を間違いなく袋詰めするのは当たり前の事だから誰も褒めてはくれません。
だから自分で自分を讃えます。


時代はどんどん進んでいるのに、現金袋詰めをしている時だけは駄菓子屋さんで駄菓子を見ているような気分で、昭和の時代へタイムスリップしています。



「私のお役目はそろそろ終わりだな。」


諭吉さんから聞こえる。


「今までありがとうございました。」




労いの言葉を添えながら最後の封をしました。







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諭吉さんへの労い(妄想の世界)




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