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年老いた父【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1515日をコミット中!
1475日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。





おはようございます。
山田ゆりです。


今回は
年老いた父
をお伝えいたします。



私は30代、40代の頃の父を今でも覚えている。

父は工事現場で働く日雇い人夫だった。
だから、筋骨隆隆で、拳をぎゅっと握ると力こぶが固く盛り上がり
父の固い腕にぶら下がるのが楽しかった。


庭で薪を割る父の姿は勇ましかった。
上はノースリーブのシャツ一枚で
重い斧を振り下ろしていた。

父にはそのようなイメージを抱いていたから
還暦を迎えた頃からの、上体を少し前にかがめてお尻を突き出すような格好で歩く父が許せなかった。

それは許すとか許さないとかの次元ではないのだが、
私の父は強い人なのだという呪縛から私は逃れられなかった。

どんどん腰の角度が狭くなり
父の行動範囲も狭まっていった。


今なら、同年代の方を見ると
「お大事に~」と優しいまなざしを向けることができるのに
あの頃は「どうしてそんな腰を曲げて歩くの。もっとシャキッとしてよ」とつらく当たっていた。

あれが父なりの「良い姿勢」だったのだと思うが
当時の私は、意地悪な思いしか浮かばなかった。


だから、力こぶの人を見ると
あの頃の父を思い出し
胸がギュッと締め付けられる。



いつまでも強い父でいてほしかった。


今、当時の父と同じ年代になり
身体の衰えをひしひしと感じる。


誰でも年をとる。
それなのに、父に対しては
いつまでも強い人であってほしいと勝手に願っている。


今でも父は
ノースリーブのシャツ一枚で
重い斧を振り落として薪割りをしている。
頭の中では、そのような映像として記憶されている。





今回は
年老いた父
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
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